自己啓発本は、エナジードリンクみたいなもん
久しぶりに自己啓発本を読みたくなった。
以前は自己啓発本を、片っ端から読んでいたわけだが、自己啓発本って、同じようなことが書いている場合が多いんですよ。
とにかく行動だ!
まず目標を設定しろ!
他人の目を気にするな!
なんて、同じようなことが書いてある場合が多い。
なので、読みすぎると、飽きる。
だから最近はあまり読まなくなったのですが、また読みたくなった。
で、何を読もうかと本棚を探っていたら、出てきた。
自己啓発本の王道が出てきたんです。
嫌われる勇気です。
今でも本屋に行くと、平積みで置かれている、超ベストセラー本です。
みんな読んでるんじゃね?
これでみんなが自己啓発できているんであれば、だれも悩みなんて無くなるんじゃね?
なんて思うくらい、ずーーーっと売れている本です。
で、どれくらい売れているのかな、と思ったら、国内で228万部売れているらしい。
確か今って、本が売れなくなっているから、数千部売れただけでもヒットになって、数万売れたら大成功!みたいな感じなんですよね。
そんななか、ずーっと売れている本。
228万部の印税ってどれくらいなんですかね。
…調べてみたら、本の印税って、10%前後なんですって。
嫌われる勇気は1500円ですね。
ということは、一冊売れたら、約150円。
150×228万=342000000
…3億4千万。
すげえなぁ。
本が売れて、億を手にするとかすごいですね。
まぁ、そんな本の印税は置いておいて、読んだわけですよ。
少しだけ。
以前読んだことはあるし、読んだ当初はためになるなぁ、と思ったはずですが、まぁ忘れていますよね。
特になるほどなぁ、と思い出したのは、目的論ですかね。
アドラーいわく、僕たちが今行っている行動というのは、原因論ではないと。
原因論とは、『〇〇が原因で、〇〇をしている』というやつです。
いじめられたという原因があるから、引きこもりになっている。
みたいなやつ。
しかし、そうじゃないと。
その人はいじめられて、引きこもりになっているのではないのだと。
その人は、引きこもりになって、他人と接触したくないという目的を叶えるために引きこもっているのだと。
…あぁ、たしかになぁ。
と思う反面、なかなか厳しいことをいうな、と。
まぁね、僕も引きこもり時代があるからすごく分かる。
確かに引きこもり時代は、社会と接触するのが嫌だから、社会と断絶したいから、引きこもりになっていたわけだ。
これを、社会がわるい、とか。
いじめられた経験があるから、とか思うのは、原因論。
合理的に考えれば、そんな原因をいくら追求しても意味がないんですよね。
過去だし。
過去は変わらないし。
トラウマだ!
泣き叫んでいても、全く前には進めないし。
だから、前を向くために、目的論にしたほうがいい。
アドラー心理学って厳しいんです。
悩みを抱えている人を、崖から落とすようなこというんです。
しかし、そんなもんだよね。
結局人間は、自分で立ち上がって進むしかないわけです。
だから、原因なんてない。
目的で動いているんだと。
楽しい。
自己啓発本は、カンフル剤のように自分に力を与えてくれる。
…まぁ一時しのぎの、エナジードリンクのようなものですが。
元気なうちになんかしよーー。
おしまい。
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