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日々の日記Vol.6 2023年4月16日~4月23日(一週間分まとめてアップ)

4/16(日)

首都圏は快晴から突如雹が降ってきた。

自宅で天日干し中だったので慌てて洗濯物を取り込んだ。

晴耕雨読と昔から言う。

今日は何が何でも電子書籍は読まないと公言する武田砂鉄の『わかりやすさの罪』を読む。

著者の細かいツッコミはどんな事にも重箱のすみをつついてダメ出ししては生徒のヘイトを稼ぐビジネスマナー講師が頭に浮かんだ。

彼の家族は小姑のようなダメ出しを喰らっているのだろうか?

そんなどうでもいい事に想いを巡らしながら読む。
利用者が受け身で要約したファスト教養を疑うことなく信じる姿勢の事例を複数ならぶ、どれもあるあるな事項で作る側が抱く危機感を再認識する。

わかりやすくすると本当に興味を持つ人は一次資料を読む。
そうでない人はスマホの要約で満足して終わる。

Wikipedia(ウィキペディア)が間違いない前提で引用する人が多い。
同じように圧倒的多数はスマホ記事を疑うことも知らない。

知らず知らずのうちに選択肢を狭められていることに危うさを覚える。

全てWeb上の無料コンテンツで知識が手に入ると思わないほうがいい。

営業のテクニックに「どっちがいいですか?」と選択肢を狭める話法がある。

ファスト教養や要約本は気づかない間にコンテンツを供給する側の思惑通り誘導されます。

なので、踊らされたくないなら参考文献まで読もう。

といっても忙しいひとのためのファスト教養なので「忙しい」という根本的問題が解決されない限り一次資料や参考文献にまで手を伸ばさないだろう。

興味が出たらこの猫みたく参考文献に手を伸ばして頂きたい。

手じゃなくて前足だったか。


4/17(月)

朝の電車で外国人旅行者をたくさんみかける。
移動中に『他者の靴を履く』をAmazonオーディブルで聞き直した。

作中で興味深いのは著者の子供が通う学校ではコロナ禍のリモート授業で子どもに興味の出る宿題を考えた結果、
「ロミオの立場でラブレターを出そう」
というテーマで宿題を出した。

翌週は
「ジュリエットの立場でラブレターを出そう」
というテーマで宿題を出した。

このテーマは当たりだったらしく、一見コワモテな男子生徒がジュリエットのラブレターを恋愛小説家のように書いてみせた。

他方、普段おとなしい生徒が韻を踏んだラップでリズミカルラブレターを書き、いつも聞くラップが文章から聞こえてくるようだったという。

このエピソードから「筋肉童話」ならぬ「筋肉シェイクスピア」を勢いで書こうか考えた。

考えたが、似た事を考える人はたくさんいるので類話が無いか調べてからにする。

探した結果、腐るほどあるので開きなおることにする。

シェイクスピアを80年代筋肉バカアクションっぽくしたらどうなるか妄想。

ロミオとジュリエットはバズ・ラーマン監督など
数々のリメイクがあるので筋肉ハムレットで妄想しよう。

原作版ハムレット序章

序章は父親の亡霊と対面。
いま母親が再婚しようとするその叔父に暗殺されたことを告げる。

この日を境にハムレットの言動に狂気が見え隠れする。


筋肉版ハムレット序章

父アポロ・クリードは叔父イワン・ドラゴのパンチを受けて命を落とす。

復讐を誓ったロッキー・ハムレットは生卵を飲んでは冷凍牛肉を殴る。
シベリアの山小屋でソリを曳き、死去したコーチのミッキーやライバルだったアポロと訓練した日々を追憶しつつ特訓を行う。

おなじみの「アイ・オブ・ザ・タイガー」が流れるなか視聴者に
「正気の沙汰ではない!」
「生きるべきか訓練するべきか」
言わしめる訓練に励む。

映画『ロッキー4』が好きすぎて妄想は膨らむけど、キリがないからここでおしまい!

4/18(火)


アーサー・ブレマー 『暗殺者の日記』

ニュースは政治家へのテロでいっぱいになっている。

画像とリンクを複数出したが、上から順に一つ目が大統領候補ジョージ・ウォーレスを狙撃したアーサー・ブレマーが書いた「暗殺者の日記」
二つ目が彼の伝記でアマゾンから購入できる。

これには著名な政治家を撃てば歴史の教科書に載って自分の名前が永遠に刻まれるなどと書いてある。陰謀も政治的主張もない。
話し相手もおらず、孤独な一匹狼が自己顕示欲を満たすために行ったのが見てとれる。

三つ目と四つ目はアーサー・ブレマーをモデルにした作品。
『タクシードライバー』『ジョーカー』

『タクシードライバー』をみた人ならデニーロ演じる主人公は話し相手がおらず、女性と手をつないで歩いたこともないボッチな男。

ある日、女性とのデートにポルノ映画館にはいって、フラれた主人公は腹いせに暗殺者になろうと「神の使命」に没頭する。

失敗して逃げた主人公は次の標的に定める。

娼婦のジョディー・フォスターから上前はねるハーベイ・カイテルとその売春宿だった。


4つ目の『ジョーカ-』は主人公のアーサーが誤字脱字まじりの日記に生きづらさと努力が報われずジョーカーになってゆく過程をつづってゆく。

主人公の名前がアーサー・ブレマーと同じ「アーサー」であることに注目されたし。

実在のアーサー・ブレマーや『タクシードライバー』のデニーロと重なる点も非常に多い。

これらに共通するのは政治的信条やイデオロギーなど無いこと。

ほかに主人公は疎外感を感じ孤独であること。

話し相手もいない。生まれて一度も彼女ができたこともなく童貞。

そんな自分自身になったのはぜんぶ社会が悪いと嫉み妬みと怒りに基づいた劇場型犯罪を行い、メディアへの露出は否応にも急上昇。

こういった事例を数多くのニュースで知っているから駆け出しの芸人さんや噺家さんが大会での意気込みに「爪痕を残す」「傷跡を残す」といった表現をたくさん聞くのだけど、わたしはこの表現が個人的に嫌でならない。

皆の記憶に残るインパクトだけだったら無差別テロか政治家へのテロを行うほうが早く。ここ10年間にSNSやニュースで広く拡散された劇場型犯罪や無差別テロがどれだけあったことか。

なので、無差別テロと劇場型犯罪を防ぐには実行してもニュースにせず、記憶に残らなくなれば予防効果あるのでは?と思えてならない。

だいたい、バットマンの作品に登場するキャラクターも…

おおっと、キャットウーマンたちからの催促がきたので今日はここまで。


4/19(水)

現世で沖縄県民に転生したのか首里城と国際通りほかで「●●さんですか?」と同じ名前で声かけられた。

もう少し時間と費用に余裕ができたらこの現世で東京都民から沖縄県民に「転生」もとい「転出」してもいいと思っている。

アマゾンにある特定の電子書籍が定額で読み放題プラン、Amazon Kindle Unlimited(アマゾンキンドル アンリミテッド)に入っているので。数年前の情報ではあるものの、興味があるから読みふける。

早い時間に散歩して出会った猫たちの写真をふたたび編集する。

俺の撮る猫は「カワイイ」要素より「媚びない」要素や「仁義なき戦い」要素が強い。

でも、かわいい。

全国各地のネコ撮りに行きたいな。


4/20(木)

ここのところ自己肯定感と幼児的万能感をテーマとした書籍に興味が向いて移動中に読む機会が増えた。

わたしが20世紀の頃から思うのは、

「特別さの無い一般人ではダメなのですか?」

である。

幼少期から現在にいたるまでマンガ、アニメ、映画、小説などでわたし個人的に押し付けられている感覚がある。

それは平凡な特別さのない一般人が特別なきっかけから特別な人間になることで自己肯定感と承認欲求を満たすようにできていることだ。

ここで思うのは特別で無いと不幸なのか?である。

わたしは昔からこの辺は天邪鬼なので、
「なりたいもの」
を「なれたらいいね」という意味で答えることはあるが、渇望はなかった。

幼少期は低所得層が多く住む下町に住んでいたが特別な人間はいなかった。
特別な何かになってない下町人々はみな不幸なのか?
わたしの親兄弟従兄弟や叔父叔母も何ら特別な人ではない。

みな特別では無い。だから不幸なのだろうか?

わたしはある日、70代の老夫婦が横に並んで手を取り合って歩く姿を見て、何十年とこうやって手を取り合って来たのだろうと見て取れた。

わたしもこうありたいと願う。

しかし、彼ら彼女らのような平凡な庶民であろうとする一方、いまも週末にラジオで聴く三国志に思いを馳せ、昭和の任侠映画、ハリウッドのギャングものを見ても主人公と己を一体化させていたりする。

他にも楽して最小限の能力で他者に認められ、評価される事によって承認欲求、優越感に満たされ、財布も満たされたいと願う自分もいる。

むかしは
「頑張ればできるはず」
「まだ本当の俺を出していない」
「いつか本気だす」
と自分を無理に鼓舞していた。
しょうもない自分を他者から悪く評価されて傷つかないために隠していた。

いまも他者から悪しざまに評価されたら凹む。そんなしょうもないところも含めて自分と自分を認めて許せるようになってから生きやすくなったと思う。

現代の流行りに「実存主義」がある。

乱暴な要約すると
「オレってなんだろう」
「なんでオレここ存在するの?」
「オレなんで生きてるの?」
などを突き詰めた個人主義だと思う。

個人主義を突き詰めると必ず出る問いは

「きみはどうしたい?」

である。

ニーチェも他の思想家もここへ行き着くから現代人に刺さるし、書店の自己啓発本もだいたいこの系統に含まれる。

さて、わたしは自転車旅行して猫と遭遇したり海や山の景色に心躍らせている。

自転車でまずは日本一周したい。

漁港や離島の猫も撮りたい。

高い一眼レフカメラも欲しい。

ただの物欲と執着ともいえる。


4/21(金)

フォルダに旅先で撮影した写真が数ヶ月分溜まっているので、食事の写真から編集してゆく。


東京 神田 ボンディ

東京 神田 ボンディ

マンガ『邪神ちゃんドロップキック』にも登場するカレーの名店だ。

開店11時前から行列ができるだけの店である。
先着五名さまは椅子に座れるので立って待ちたくないなら早めに並ぶのをオススメする。

神田ではボンディ以外のカレー店でも茹でたジャガイモがお通しのように出てくる店があるので、神田の慣習なのだろうか?

それ以外は店のデータがわからないので写真だけ載せていく。

東京 浅草 神谷バー

東京 トキワ荘付近

東京 立呑処 へそ 新橋駅前店

牛スジカレー
カリオストロパスタ 
お皿からこぼれないようパスタの下に隠れていた


東京 東印度カレー商会 築地場外店

静岡県 熱海 藤哲

 

東京 築地 かんの

東京 神保町 さぼうる

朝からまた食い歩きたくなった。


4/22(土)

選挙と政治家に事件起こすひとたち、便乗する愉快犯たち。ニュースでそういった報道を聞くとたまに思い出す元知人がいる。

面倒くさい人なので距離をとって久しい。
なので昔話になる。

引き篭もりなので世界は狭いのに、幼児的万能感、承認欲求、自己顕示欲は強い。

イキリと強い自己愛から言い訳ばかりの面倒くさい人物なので誰にも相手されず、深夜に通話アプリに出ようものなら「死にたい」を連呼する30台の男性がいた。

引き篭もりだが実家暮らしではなく、親から追い出されて一人暮らししている。

といっても、親が用意した実家の近くにあるマンションに生活保護で暮らす。

弟夫婦もいるのだが住所を教えてもらえないと本人は語っていた。

親兄弟から厄介払いされているので男手が足りないときに呼ばれる以外は相手にされない寂しい男である。

よく彼が「山手線にテロしたい」としきりに語っていた。彼はイタズラしないと相手に構ってもらえないのだろう。

皆さんは小学生のころ、棒の先にウンコつけて追いかけ回した経験。または、イジられた経験はあるだろうか?

わたしは棒の先につけて追いかけ回側だった。

追いかけまわす側は相手が必死に逃げ回るリアクションを見て楽しんでいた。

いま思えば無意識に相手してもらえる手段として有効だと学習していたのだろう。

小学生時代のわたしは好きな女の子にどうやって話しかけていいのか分からず、後ろから消しゴムを投げる形で興味を引くしかできなかった。

中高生になればそんな事せずとも会話やそれ以外のコミュニケーションもできるようになってゆき、自然とイタズラしなくなる。

だが、ピーターパンのように子供のまま中高年になったような人は、いまだ小学生の頃みたくイタズラして気を引きたいのだろう。

『「認められたい」の正体 承認不安の時代』にあるように承認欲求を得ないと自己肯定感と顕示欲を満たせないと思い込んで焦燥感にかられ、犯罪を行ってでも注目を集めようとするのもこの心理なのだろう。

距離をとって久しい元知人もいまは迷惑系ユーチューバーか犯罪で注目を集めようと考えないことを願う。


こんなことばかり考えていたら鬱々とするので、朝の散歩で撮った猫を編集しながら愛でる。

また海も撮りに行きたい。


4/23(日)

Amazonのアルゴリズムがわたしに成人向けと猫を勧めたらよいことを学習しているので猫猛プッシュされている。

あまた出るオススメから、Amazon Kindle unlimitedで読み放題の『ねこ』を読む。



写真を掲載できないのが残念だがドイツの市街地にある環境保護地域の民家が猫タウンにもなっていて絵本『猫のダヤン』で描かれる景色をみているようだった。

ギリシャ、イオス島の猫もいい。
中世から存在する白亜色の建物、修道院に横たわる猫たちを直に拝みにいきたくなる。

ギリシャは『オデュッセイア』に描かれたギリシャ神話の舞台。
ヘロドトスが記した歴史の舞台でもある。

いつか見に行きたい。

でも、ギリシャの猫も三白眼でわたしをみつめてそう。

そして、可愛がられては横で寝るのだろう。




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