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読書録①~愛のカタチは様々~
読書は昔から好きで、ビジネス書や自己啓発ものなどを中心によく読んでいる。本を読み切る、ということにフォーカスしがちで、読んだら読みっぱなしにしてしまうことも多々あったが、せっかく得た知見を書き留めておきたい、ということで忘備録がてら、不定期にこちらのnoteにまとめておきたいと思う。
さて、というわけで今回は電子書籍でたまたま出会ったこちらの本の
印象的だったところをまとめていきたいと思う。
「生活の発見 場所と時代をめぐる驚くべき歴史の旅」
~内容紹介(Amazonより)~
その「価値観」、「常識」、「慣習」は一体いつから?誰が決めた?
愛、家族、感情移入、仕事、時間、金銭、感覚、旅、自然、信念、創造性、死生観まで、誰もが悩む人生のテーマに、歴史が解決のヒントをくれる。
愛について
「愛」という言葉からみなさんはどんなことを思い浮かべるだろうか。
人によってその答えは様々かもしれないが、ここでは古代ギリシャの歴史と共に6種類の愛について書かれている。
①エロス~肉体的・欲望の愛~
②フィリア~友愛~
③ルードゥス~遊びの愛~
④プラグマ~成熟した愛~
⑤アガペー~無償の愛~
⑥フィラウディア~自己愛~
こうしてみると、愛とは多岐にわたり、一つに定義することが難しい概念であることがわかる。
誰もが思い浮かべるような男女間のロマンティックな恋愛=エロスも、
古代ギリシャや我が国日本の歴史を紐解くと、同性間、男性同士の愛のことを指すこともあったそうだ。
(言い換えると、現代以上に古代ギリシャにおいては、同性間の恋愛はいたって「普通」と考えられていた。)
さらに最近では「ポリアモリー」という言葉も一般化しつつあるが、複数の人と関係を結ぶ人もいて、相手との「合意」があれば「その愛のカタチは間違っている」と一概に決めつけることはできない。
そう考えると、「男女間の恋愛こそがスタンダードであり、それ以外は異質である。」という考え方はとても時代遅れ、というかそう考えることの方が実は間違っているのではないかとさえ思える。
余談だが僕自身も、そういう考え方が嫌いなので、例えば会話の流れで恋人の有無を聞くときは、「彼氏(彼女)はいる?」ではなく「お付き合いしている人は?」や「パートナーは?」などと言い換えるようにしている。
(そもそもそれ自体聞かれたくない人もいると思うので、恋愛話をする時は常に公平に、注意を払っているつもりだ。)
ー男女が恋愛をして、子供を授かり育てていくー
そうして次世代につなげていくことで社会への義務を果たす、という考え方も十分理解している。それはとても幸せなことだし大切なことだ。
しかし、たとえそういう恋愛を選ばなかったとしても、人工授精や養子制度など、いま僕らが生きている時代には様々な選択肢があることも忘れてはいけない。
また、アガペーやフィラウディアについても、もっと多くの人がそういう
愛のカタチがあることを認識していけたら、日常の中で幸福感をより感じることができると思う。(エロスももちろん人間の欲求を満たすために大切ではあるが!)
僕がミッション系の大学に通っていたころ、アガペーの理念を教わった。
それからは可能な限り、周囲の人にはアガペーの精神を持って接することを心がけている。無償の愛によって相手が喜ぶ姿を見ることで、自らに対する「自己愛」も高まる。こんなにいい循環はないだろう。
漠然としたテーマのため、とりとめのない話になってしまったが、
このように恋愛の在り方について、もっと多様性が認められ、自分とは違う恋愛をしている人へも理解のある社会になればいいなと感じた。
そうやって価値観のアップデートをしていけたら、みんなにとってより良い社会にぐっと近づいていけるのではないだろうか。
(人生の重要なその他のテーマについて、価値観や先入観を問いただしてくれるような内容となっているため、ページ数はあるもののどんどん読み進めることができる一冊でした。興味がある方は、ぜひ試し読みからでもしてみてください。)
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