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[日記]負けてたまるかこの野郎

こんな夢を見た。

高校の頃の友人が二人、家に訪ねてくる。いきなりどうしたのかと思えば、二人が嬉しそうにスマートフォンを私に見せてくれた。

その画面には、2人の作ったアニメーションがあるコンテストで上位に入賞したというニュースが記載されていた。

「おめでとう」

私は素直にそう言う。
実は、夢の中だと私もそのコンテストに応募していたらしかった。コンテストの入賞欄に私の名前がないことを、友人2人は気まずそうにしていた。だが私は努めて笑顔で「よかったね」と言う。

そうして、二人が帰ったあと、私は家の布団で静かなる決意を固めていた。

「結局、運と実力と地位がモノを言うのだ。私ももっと努力しないとならない。すぐにデッサンを始めよう。基礎からしっかり学ばなければ」

そう決心した所で、目が覚めた。

現実に帰ってきて、私はスマホを確認する。特にこれといって誰からも連絡はなかった。

何処となくホッとしたような、寂しいような。あの胸を焦がす焦燥と妬みと強い闘争心を忘れられない。

そこで私は、昔本気で最優秀賞を狙っていたコンクールの事を思い出した。それもまたアニメーションを作って応募したもので、目標にしていた一番上には届かなかった。

もしかしたら、その記憶とリンクしているのかもしれない。あの頃感じていたギトギトしていた感情が再び私の前に現れたのだ。

現実で応募したコンクールは泣くほど悔しかったけど(実際大泣きして記憶飛んでる)、夢だと「静かなる闘争心」を燃やしていた。

私ってまだまだピチピチなんだねえ…と、なんだか思った。ガキだったあの頃より苛烈ではなくとも、私はかなり強く「負けてられねえ」と業火を燃やしていた。

ぶっちゃけ、今も「負けたくない」と思う相手は死ぬほどいる。フリーターやってるような身分で、地位も財産もマジでないけど。

あの絵師、この作家、そこのクリエイター。見ていてとても憧れたり、悔しかったりして。もっと自分の表現に磨きをかけたいと思う。

だから色んな活動をしていく。私の表現がどこまで行けるのかを追求する。私は負けたくない。特に自分には。「昔のほうがよかったな」なんて死んでも言いたくない。言ってやるものか。

やってやるぞ。私は私のために。負けてたまるかこの野郎。

自分に負けられない戦いが、今日も始まっていく。



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