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サンタクロースが見せてくれる子どもたちの成長

もうすぐクリスマス。
クリスマスのように毎年やって来るイベントは、子どもたちが大きくなったことを実感できる機会だ。

私が勤務していた聾学校の幼稚部では、12月の発表会のときにサンタクロースがやって来る。

発表会に向けて劇遊びをしながら、サンタクロースからプレゼントを入れてもらう袋を自作し、廊下にかけてその日を楽しみにする。

年少さんは、初めての経験。毎日のように先生と袋を覗き、「プレゼント入ってないね」と確認する。

年中さんは、まだ入ってないだろうなと思いつつも期待して、自分から確認したりしている。ときどき先生作のサンタさんからの手紙が入っていたりすると大騒ぎ。頬を紅潮させて目を輝かせてくれるから、先生たちはやめられない。

年長さんになると、「学校に来るサンタは本当のサンタじゃないんだよ」と言ったりする子が出始める。それでもサンタはうれしい。
発表会当日の朝、子どもたちが登校してきたときには、プレゼントの袋が廊下から一斉になくなっている。
「なくなった!!」と大騒ぎしている年少、年中の子たちに、自分たちも興奮しながら、サンタが今日来ることを説明していたりする。

発表会の日。
子どもたちの劇が終わるといよいよ待ちに待ったサンタクロース登場!!

ここはアイドルのコンサート会場かと思うほどの「サンタさ〜ん」コール。

ほんと、かわいい。たまらない。

サンタクロースにプレゼントをもらえるのは子どもたちだけど、それ以上に楽しませてもらっているのが、そんな子どもたちを見れる大人だなといつも思う。

昨年はひとりでもらいに行けなかった子が、今年はうれしそうにもらいに行ったり、もらったそばから袋を開けようとしていた子が、今年は友達がもらう様子を興味深く見ていたり。

1年前とは違った姿を見せてくれる。

子どもの成長はすごい。
毎年繰り返すイベントは、だから好きだ。

お母さん方にも、メモ書きでもいいから子どもの様子を書き留めておくことをお勧めしている。

去年の今頃はこんなことしてたんだ。
私はこんなこと心配してたんだ。

知らないうちに悩みが悩みでなくなっていたり、笑い話になっていることもある。

ときどき、振り返ってみるのはいいものです。

子どもの成長は大人にパワーをくれます。


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