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外国語学習ーーどこから、どうやって始める?

「パラレルキャリア」というのは報酬が生じるもののみならず、自分自身の学びやスキルアップといった「自己投資」も含めて、本業と同じくらいのエネルギーを費やしているものも該当します。私にとってのそれが「韓国語学習」

先頃、英語を卒業し、第3外国語=韓国語に「完全に目移り」してしまった理由や状況について書かせていただきました(45歳医師 英語やめました)。
今の私にとって韓国語が医業に必要であるわけでは「当然ございません」し、今後それが収入に繋がるのか、そんなことは「わかりません」。けれども、確実に今後の自分の糧になるものだ、と思い、少しずつですが続けています。

ありがたいことに、英語がそこそこなおかげで、韓国語で到達しなきゃいけないレベルがいかほどかが、わかる。韓国語のお勉強を通じて「英語がなかなかできない」人の気持ちも、ちょっとわかる。どこで挫折するかも、なんかわかる。

今回は編集部からもギモンが飛び出していた「外国語学習、どこからどう始めればいいの?」、これを私の韓国語学習経験をもとに、こんな感じよ~って展開していこうと思います。




外国語を学びたい、けれど…

「とっかかり」はどこから?

英語なり、韓国語なり、勉強したいとなったとします。
多くの方が「どこから始めればいいのかわからない」と、ここでまず、つまづくようです。

自身のこれまでの韓国語学習を振り返ると、やっぱり言語というのは手段なので「どうしてもその言語を使用する必要がある」局面になったときに「でも、ま、いっか」とやり過ごさないで、その言語を学びたい!と実行に移すか移さないか、そこじゃないかな、なんて思っています。

私自身、初めて韓国に旅行したのが2000年あたりでしたか。街並みがこんなに日本と似ている部分が多いのに、看板とかがあまりにハングル文字ばっかりでビックリし、そっか、外国人の皆さんが日本にくるとこんな感覚なんだろうな~って、不思議な気持ちになって帰ってきました。
が、すぐにハングルを読めるようになろう!とは思いませんでした。

が、ある日テレビを見てビックリ。なんか見慣れない俳優さんが出ていて、日本語に吹き替えられていて、しかも日本のドラマにあり得ない展開で面白すぎる。
はい、日本にとうとう韓流ドラマが上陸したのを知った瞬間でした。

実は日本に初めて上陸した韓ドラって、2003年にNHK-BSで放映された「冬のソナタ」ではなく、その前年、2002年10月~12月クールに民法で、当時の韓国四天王と言われたチャン・ドンゴンさんが映画に進出される前、最後に出たTVドラマ「イヴのすべて」という女子アナものだったのです。

ちなみに日本語版の主題歌が韓国出身の歌姫BoAちゃんのヒット曲「JEWEL SONG」です(そしてチャン・ドンゴンの吹き替えをされていたのが、今や有名俳優&名司会者となっていらっしゃる谷原章介さん。当時は今ほど売れておらず、この吹き替えで「なんか声がかっこいい!」と名を上げられ、あれよあれよという間に有名になられました)。

このドラマ、本来20話分を半分の10話にカットされるという、今ではあり得ない編集であったにもかかわらず、もうとにかく面白くて、毎週のお楽しみに。BoAちゃんの主題歌もものすごく良くて、彼女の曲も好きになり、ちょっともう1回韓国行こう!となったのです。が、ここでもまだハングルを勉強するまでには至っておりません。

2度目の韓国旅行で耳に入ってきたのがお店のBGM!
J-popと洋楽にこそ馴染みはありましたが、K-popを初めてきちんと耳にした時の衝撃たるや。なるほど、もしかしたら日本語を話さない国の人がJ-popを聞いても、こんな感じに聞こえるのかな、と、ものすごく新鮮に思えました。

ちょうど韓国出身のBoAちゃんが日本でデビューして売れ始めたころだったのですが、はて、でも彼女、日本でデビューする前に、当然のことながら韓国で曲を出して、それなりに売れている、はずですよね?

で、何をやったかというと、ハングル全く読めないにもかかわらず、BoAちゃんの韓国語版CDアルバムをソウルで買ってみちゃったんです!(というかまだソウル地下街にCD店があった時代…懐かしすぎる笑)

聴いてみたら、何を言っているかわからないけど、確かにBoAちゃんの声! あ、やっぱりこの子、韓国人なんだ笑、なんて感銘を受けたりもして。CDですから「歌詞カード」が入っているわけですが、当然ハングル表記のみなわけで、何が書いてあるのだかさっぱりわからない。

ここで「空耳アワー」みたいにして終わらせることもできたでしょうが、今回ばかりはそうは考えなかった! ここでやっと火がつきました。

ちなみにこの旅で、やたらと街頭で俳優さんの写真を見つけては「よりによってなんでまたメガネをかけた俳優さんがやたらあちこちに? やっぱり韓国ってコンタクトよりメガネなの!?」とか言いながら、その時作ったメガネをいまだに使ってますけど笑 

これまさに、その1~2年後、日本でセンセーショナルな現象となる「ヨン様」そのお方だ、ってわかるのはまだもうちょっと先のお話です。笑


とにかく「いかに実行に移す」か!

今思うと、この旅行・ドラマ・K-POPの三つ巴エピソード、「韓国語を勉強してみたい」と思う気持ちはありつつも、とっかかりを掴めず、あれこれ理由をつけてスルーしていた自分の「ケツをひっぱたく」にあたっての要素がひとしきり揃うのを待っていたというか、なんかそんな感じにも思います。

決めたら早い。「ハングルがすぐ読めるようになる!」的なタイトルの本を買い、母音や子音の読み方の法則と照らし合わせながら、BoAちゃんのCDと歌詞カード! で、歌を聴きながら、読み方や発音、歌詞によく出てくるフレーズもちょこっと覚えちゃったりして。

韓国語は日本より母音の数が多く、どうもその辺りが本だけだとピンとこない。とちょうどその頃、韓国人の先生がハングル文字の読み方と発音、そしてごく基本的なフレーズを教えてくださる1日講座を発見! これは行くしかない!と参加して全集中! 日本にない母音や子音の発音を体で覚えました。

そうなると次は、歌じゃなくて、生身の韓国人が話している「日常会話」をもっと聞きたくなる。

となると韓国の映画やドラマ! 日本では吹き替え版の放映だった、先ほどの「イブのすべて」、あれをノーカット字幕版で観ることはすぐには叶いませんでしたが(でも何年かしてノーカット字幕版DVDが発売されました!)、幸い、あの当時、他にも字幕版韓国ドラマのネット配信は徐々に始まっておりましたので、国試の勉強の合間を縫って片っ端から観てました(あ、ちなみにワタクシ、2003年3月医学部卒業なので…韓国語と国試の勉強と、並行しながらなんですww)。

その年の4月から、NHK-BSで放映されることになる「冬のソナタ」も、あの時やたら見かけた「メガネの俳優さん」が出ていたのはこのドラマか!って笑。一足早く、ネットで楽しんでおりました! 

今だと韓国語字幕とか当たり前ですが、当時はそんなものなくて。しかしあの当時、流行りのドラマのシナリオがWEBで公開されている(無断で掲載されているのか!?)ということがありまして、公認か非公認か、正確にはよくわかりませんが、プリントアウトできちゃうこととかが結構あったのです。
なのでドラマのこのシーン!というのをプリントアウトして、セリフと日本語字幕を照らし合わせながら韓国語を読んで…。

気づいた頃には、ハングル文字を読める・読めないの段階はすでに脱却しておりました。まだ今ほど早くは読めてないですけどね。

そんな感じで断続的に、ですが、どんどん韓国語の深みに入ることになっていくわけです。

国試に受かって、研修が始まるまで1ヶ月半程度のお休み。卒業旅行の行き先の1つに、もちろんソウルをチョイスしましたよ!

ハングルが読めるようになって、ちょっとしたフレーズが話せるようになって、初めての韓国。看板の文字がもう「宇宙語」じゃなく見える! なんか街ゆく人の会話も「全く聞いたことのない言語」じゃない!! いやあ、楽しかったです。

その後、「よし! 今度は韓国人の先生と実際に会話してみたい!」となり、研修医しながら、韓国語の個人レッスンに通ったり、その後ハングル検定3級受けたらポーンと受かってしまったり。(あ、私、形成外科の医局に1年目から入局できた最後の学年でしたので、1年目から直で形成外科の研修医、しかも不真面目でしたので研修生活も9時~5時だったんです。笑)

で、「この勢いで準2級まで頑張っちゃおうかな!?」と「調子づいちゃってた」のが私の韓国語学習第1期です。


言語はあくまで「手段の一つ」

「アレを理解したい」と思った時に!

実はこのあと、韓国語の勉強はいったん挫折し、数年間中断することになるのですがw。というのも、いつの間にか韓国語を話せることが「目的」になっちゃってたんですね。
始めた当初は「手段の一つとして韓国語を使えるようになりたい!」という心意気だったと思うんです。この気持ちをとっかかりに実行に移すのが大事ですし、この気持ちがあってこそ、中断しながらも続けていける。

今後の記事でその辺りを深堀りしていこうと思いますよ。お楽しみに!

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