蠍座の怪物/不世出の芸術家・ピカソのホロスコープ
蠍座シーズンがやってきましたね。
水瓶座の私は凶角の星座のシーズンということもありなかなかカオスな気分になっています。
現代でも影響力の強い蠍座のインフルエンサーって多い気がするのですが
やはり影響力が強大と言われる冥王星が支配星である影響でしょうか。
人間のグロい部分も包括しつつ強い言葉や作品で伝える力が突出している方が多いですよね。
芸術界でもいまだに最も有名といっても差し支えないこの方、
今回記事で取り上げさせていただくピカソも、蠍座の人物です。
ピカソ氏のウィキペディア↓
お父さんのホセ・ルイスも、美術教師、修復家、美術館学芸員長、画家と芸術家だったようですね。
ピカソが15歳の時に描いた『科学と慈愛』という作品で有名画家になるようですが↓
この作品は自分が美術高校の学生だった時に見て、
ピカソって抽象的な絵を描く人というイメージが強かったけど
基礎からして天才だったんだねと話題になったことを覚えています。
また青の時代やキュビズムなど時代によって作品が変わることも有名ですし
ピカソの恋人たちが次々と自殺したり亡くなっていったことも（怖！）知られていますね。
気になるピカソのホロスコープです。
アセンダントは獅子座で華やかな売れっ子芸術家らしいですね。
アセン近くにはブラックムーンリリスやハイジア。魔力による吸引力を感じさせます。
またMCに牡羊座のダークムーンリリスがあり、エゴンシーレもダークムーンリリスがICにあったことを思い出すと
実体のないものを追い求める芸術家という人たちは、
実体がないと言われるダークムーンリリスが目立つ配置にあるのかもしれません。
チャートルーラーである太陽蠍座はIC近くにあり対向の牡牛座には海王星はじめ多くの天体が集まっています。
蠍座と牡牛座の強調は恋多き芸術家という感じですね。
10室も強いので社会的成功者の雰囲気があります。
恋愛やアートに関する5室も強調されています。
上記の記事で女性関係での激しさはひしひしと伝わりましたが、
既婚者との叶わぬ恋で自殺した友人の影響で「青の時代」に突入したようですが、
なんとピカソはその既婚者女性と後々デキてしまったらしいですね。
やはり怪物は一味違います。
金星の様子を見てみますと天秤座に位置していますが、
月、ジュノーと冥王星、母性の女神を意味するハウメアなどのオポジションに対して
金星が調停していますね。
女性を抑圧し、また母性と正妻性、そして美しさや生命力も同時に要求しそうな感じで
かなりエネルギーの強い女性でないと太刀打ちできなさそうです。
月は射手座にありますが、ピカソから唯一生還（笑）した女性フランソワ・ジローは射手座でしたね。
女性陣とのシナストリーも気になるところです。
作風が時期によって変わるのは柔軟宮の影響も強そうと感じましたが
ノード軸に対してスクエアで乙女座の天王星が位置しています。
2室乙女座にあり作品を現実のものに落とし込む力も強そうです。
異なる作風の作品を世に出すことは彼にとって避けられぬ生命の叫びだったようです。
５室射手座のドラゴンヘッド近くには月やジュノー、パラスが。
女性との関わりから得るひらめきを芸術として昇華する人生が現れています。
過去世の記憶を表すダークムーンリリスは土星やMCの近くにあり、月は射手座。
一人の人に収まらない奔放さは抑圧から脱却したい思いの強さからかもしれません。
個人的にウィキペディアに書いてあったこのエピソードが太陽蠍座４ハウスぽいなと感じました↓
1940年にパリがナチス・ドイツに占領され、親独派政権（ヴィシー政権）が成立した後も、ピカソはパリにとどまった。このことが戦後にピカソの名声を高める要因になった（多くの芸術家たちが当時アメリカ合衆国に移住していた）。しかし本人はただ面倒だったからだとのちに述べている。ヴィシー政権はピカソが絵を公開することを禁じたため、ひたすらアトリエで制作して過ごした。ヴィシー政権は資源不足を理由にブロンズ塑像の制作を禁止したが、レジスタンス（地下抵抗組織）が密かにピカソに材料を提供したので、制作を続けることができた。
自分の住んでる街が戦争で占領されて他の芸術家はアメリカに逃亡する中、ピカソだけ「面倒だから」という理由でとどまったと。
蠍座の方は生死に関わる状況の方が本領発揮みたいなイメージがあるんですよね。ピカソの場合は月と冥王星オポジションも効いてそうですが。
ちゃっかりそのことで名声を高めているのも対向の10室を感じますね。
蠍座シーズンということで蠍座の芸術家を取り上げてみましたが
非常にエネルギッシュな人生を送った方ですね。
セクシャリティ、生と死というヘヴィーなテーマを背負ったこの時期に
彼の作品から生命力を吸収するのも良い気がしてきました。
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