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「信頼の方程式」とは何か(前編)

先日、「信頼の方程式」という話を聞きました。「仕事においての」信頼できる人/できない人、という区分けは確かにあると思います。それには理由があると思っていたのですが、納得感のある話だったので、原典は何かを調べてみました。どうやらCharles H. Greenが創設した Trusted Advisor Associatesにあるようです。

チャールズ・グリーンが書いた書籍の日本語訳としては、以下の本が出ているようですが、こちらはまだ読んでいません。

レビューを読むと原著のほうが良いというコメントも多かったので、以下の改訂新版された本を買ってみました。

信頼の方程式とは、下記のように定義されています。

T = (C + R + I )÷ S

T(Trust) = 信頼
C(Credibility) = 信憑性
R(Reliability) = 信頼性
I(Intimacy) = 親密さ
S(Self-orientation) =  自己志向性 

その中でも、「C(Credibility) = 信憑性」と「R(Reliability) = 信頼性」の違いがわかりづらいと思いますが、以下のような違いがあるようです。

C(Credibility) = 信憑性

・人を傷付けない範囲で真実を伝えてくれる
・誇張したり、嘘をついたりしない
・他人の意見を勝手に解釈して伝えない
・無表情で単調ではなく、表情豊かに感じよく伝えてくれる
・ただの情報伝達ではなく、相互の利益を本当によく考えている
・知らないことは、はっきりとそう言ってくれる
・資格や経歴や業績などを明らかにして伝えてくれる
・リラックス、くつろがせてくれる
・自己顕示をする理由もないと思われる
・話しているビジネステーマについて、本当に好きであることがわかる
R(Reliability) = 信頼性

・いつまでに文章を書く、電話をするなど、小さな約束事もしっかり守ってくれる
・会議の前に必要な資料などを送ってくれて、会議時間を短縮してくれる
・会議では、ただ課題を並べるだけではなく、ゴールを明確にしてくれる
・ 用語、スタイル、フォーマット、時間などは相手に合わせて「心地よい」ものを選んでいる
・あなたに期待してもよいこと、どれくらい時間を使えるかをわかるようにしてくれている
・イベントが発生する前に再確認をしてくれたり、計画が変わるときには可能な限り速やかに再スケジュールしてくれる

信憑性とは、専門性だけではなく、プラス「物腰や振る舞い」。信頼性とは、「約束と行動のつながり」を繰り返し、その人から体験したこと。なのだと思います。


「I(Intimacy) = 親密さ」と「S(Self-orientation) =  自己志向性 」については、「信頼の方程式」とは何か(後編)に書きました。








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