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サンフランシスコの治安が悪化しすぎ!とりあえずwatch your step

サンフランシスコは今、万引き・窃盗天国、ドラッグ蔓延で治安悪化が止まらない!という記事や動画を良く見かけるようになりました。

日本にいるとなんだか映画の中のことのようで現実感がないのですが、動画やニュースを見ると、ちょっとやばすぎませんか?というお話。

パンデミックからの悪化

パンデミックの最中、窃盗団がハイエンドのお店で、まるで何かのショーのように堂々と商品をかっさらっていくという衝撃的な動画がアップされました。
今では、そういう大きな窃盗から日用品の万引きまで日常的に、気軽に起こる街になってしまいました。

調べてみると、プロポジション47という、2014年カリフォルニア州住民投票により可決した法律があって、
950ドル以下の窃盗・万引き・詐欺などは軽犯罪
警察に通報しても特に何も起きないらしいのです。

ホームレスは増加の一途。ドラッグについては、フェンタニルという安価で強烈なものが出回っていて、ゾンビと化した中毒者やオーバードーズで危険な状態の中毒者があふれているという始末。

治安悪化に拍車をかけていると思われるのが、ダウンタウンの空洞化。
パンデミックでリモートワークをするようになり、オフィスが必要なくなった会社がどんどんとオフィスを引き払い、今では空きオフィスだらけのダウンタウン。

オフィスがなくなり、治安も悪化し、大箱のモスコーン等でのコンベンションも激減。

ということで経営から撤退するホテルも続々との話。

ダウンタウンの空洞化、治安悪化、多すぎる万引きや窃盗などの理由で小売店の閉店ラッシュ。
パンデミック中にはユニクロが、そしてケーブルカー乗り場の一等地にあったサンフランシスコ生まれのギャップやオールドネイビーをはじめ、アマゾンゴー、アバクロ、できて間もないホールフーズなどなど。
とうとう撤退してしまったノードストローム、その入店していたウエストフィールドセンターとその周辺をひっくるめてサッカー場にという案も出てるとか?!

ドラッグストアやスーパーは万引きが横行、盗品を転売しているらしく、洗濯洗剤やシャンプー、石鹸、歯磨き粉などの生活必需品の棚に鍵をかけている店舗がほとんどの様子。

車上荒らしもかなり増えていて、窓ガラスを破られるのが嫌だからと、車の中をすっからかんに、そしてドアを開けっぱなしで『車内には何もありませんよ』アピールをして駐車している車もちらほら。
その横を無人タクシーが。。もうカオスでしかない!
 

そんなサンフランシスコに行く際には

サンフランシスコに限らずアメリカの都市部の治安は、日本でいう『治安が悪い』とはわけが違います。充分な注意が必要です。
”サンフランシスコ”+”治安” などで検索をすると、危険なエリア、夜は出歩かない、歩きスマホをしない などの注意喚起情報がたくさん上がってます。

とりあえず、私が治安の悪いところで気を付けていることは

■足元の注射器・排泄物に注意!
・サンダルではなく合皮のスニーカーを
・キャンパス地ではなく合皮のスニーカーを

■揉め事、流れ弾に注意!
・コーナーストアや柵がしてあるお店には入らない
 (強盗率が高い)
・普通のお店も早めに出ましょう
 (万引き犯と店員のやり合いに遭遇しないために)

とにかく治安が落ち着くまで近寄らない方が無難ですね。
仕事で行く方、どうしてもの方はお気をつけて!

わたしの見てきたサンフランシスコ

私の知っている限りではサンフランシスコは元々治安が微妙な街。
パウエルのギャップのテナントがウールワースだった頃、マーケットより南は今のように気軽に行けるエリアではなかったし、ユニオンスクエアも同じような感じでした。
特に90年代に頻繁に行き来していた時代、ホームレスやキーキー行っているクラックヘッド、ダウナーでぐったり系の方々を目にするのはなんとなく当たり前の光景でした。
インセンシブやコンベンションなど大人数のクライアントの時に良く利用していたテンダーロインの入り口にあるヒルトンホテル。そのロビーは置き引きのメッカで、ほんのちょっと一瞬だけでもバックから手を離すとバックがない!ということが多発していました。
パウエルあたりは鳩がいっぱいで、フライドチキンといろいろなものがまざった得体の知れないニオイで息を止めないと歩けないような場所が結構ありました。

2012年、最後に行ったサンフランシスコは80・90年代に比べてかなりマイルドで平和になったものの、やっぱりシビックセンターあたりは歩きたくないし、パウエルの駅周辺からテンダーロインと隣り合わせのヒルトンホテルのあたりはやっぱり得体の知れないニオイがしたりして。
そう言えば、どのアメリカのダウンタウンでもニオっていたあのフライドチキン臭がこの頃にはすっかり消えていたのですが、フライドチキンを売ってる小さいお店が全滅してしまってチェーン店になったり再開発されたりして個人店が消えてしまったんですよね。悲しい。

サンフランシスコは仕事やプライベートで一番数多く行った街。
賑やかだった、健全ではないけれど元気だったサンフランシスコにまた行ける日が来るといいなと、日本から願っています。


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