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凄い劇場体験『シビル・ウォー アメリカ最後の日』

『シビル・ウォー』。劇場で体験すべき映画。ただし、心臓が悪い人を除く。

昨日(日付変わっておととい)10月5日土曜日、それも日付を跨ごうとする時間、仕事から帰ってきて眺めたTwitterのトレンドに「アメリカ最後の日」とあがっていて、なんだ?株価が暴落でもしたのか?と思ったら、なんと映画のことだった。

似たようなタイトルだと『アメリカ帝国の滅亡』という映画を学生時代かな、テレビで見たことあるけど、いくつかのツイートを見て、内容が全然違うことは明らかだった。

それどころか、なんかすごい作品、というただならぬ雰囲気がどれも漂っていて、最短で見るなら今夜(日付変わって昨日・つまり日曜日)の最終だ!と即断。

問題は、仕事の後の居酒屋。これも年に数度のマストの仕事。飲み放題2時間として、その終了時間が映画上映10分前なんだよ。

ただし、ラッキーなことに、その場から映画館までなんと徒歩数分。

うまく抜けられるかなと慎重に見極めながら、これはイケると確信、上映25分くらい前に居酒屋のトイレでスマホからチケット購入(といいつつ実は6回観たので料金無料!)。

ここのところずっと公開の上映時間に間に合わずの遅刻が続いていたところ、バッチリ5分前には着席したぜ。

他の映画の予告見たかったんだよ。

邦画を見ると邦画の予告が多く、洋画の予告を見たかったんだ。『憐みの3章』1日おきで2回観たが、どっちも予告はほぼ見られなかったからな。

おかげでほかにも見たい映画が増えちまったぜ。

さて、映画の内容。

そういえばこの映画も他の映画の前の予告で見ていて、見たいと思っているやつだったな…と途中で気づいた。

まあ、でも最初の方のシーンではそんなことまったく思い出せず。

なんせ、あれ、ジャーナリストたちが主人公なのかとしばらくして気づいたから。

戦場に記者が同行する映画と言えば『U・ボート』くらいかな、見たことあるので思いつくの。テレビで見たのだけど、あれもショッキングだったなあ。

多分、そんな感じでショッキングな内容なんだろうなあと見る前からぼんやり想像はしていた。

いやあ、ネタバレはいつも通り、最初の感想では避けるけど、映像も音もショッキングなんてもんじゃなかった。

ノーマルな上映で行ったけど、それで十分だった。

映像もそうだけど、戦場カメラマンが主人公で、映画だから映像が流れているわけだけど、撮った写真を画面に映し出す演出。あれが素晴らしかった。

時間を止めたり、音を止めたり。静と動の落差がね。

これはもう劇場体験を堪能すべきもの。

別に映画館じゃなくて、配信やレンタルでもいいよね、という映画は少なくはないと正直思うけど、それでも映画館で見るのは価値があると思うけど、この『シビル・ウォー』は絶対劇場で!というやつ。

映画館というより、劇場という表現の方がしっくりくる。

俳優陣がまたなんかよかった。

若い女の子、最初は高校生?16歳くらい?と思ったが、ウソだろ23歳!(役者はなんと27歳のようだ)まるで日本人のような幼い顔。ところがそれがだんだん…。

あとで知ったが今やってるエイリアンの一番新しいやつ『エイリアン ロムルス』の主人公だったんだな。

主人公の中年女性と若い女の子との対比、その変化が良かった。

そしてこれも見終わって調べてから知ったが、その中年女性の旦那がスポットで登場する、しかし、この映画である意味一番怖い男の役。

でも、なんだか見ていて、こわい役なのに、どこか親近感がわいてしまう、なんか知っているような人の気がするなんなんだ?とずっと違和感があったのだが、なんと、なんと『憐みの3章』の主人公じゃないか!

前の火・木と3役を2回観て、今回がある意味7度目だから、これなんとか効果ってやつじゃないか。全部同じ人に見えなかったが。

エンドロールでMizunoって見えて、え?日本人出てたの?もう一度これはキャスト名出るなと思って、一生懸命見ていたら、やっぱり出てきた。

が、その役がどこで出てきたのかもわからない。

ネットで調べてもアニャ ソノヤ・ミズノと出ているだけでアニャって誰だったんだ?たぶんあれかあれかあれで、うち2つのあれは違うぽいので、そうするとあれしかない…か。黒縁眼鏡かけてましたよね?

それにしてもなぜアメリカが内戦になっているのかわからなかったが、その経緯もないし、国内で武力衝突すると確かにこんななってしまいそうだなという身近な脅威だった。

軍事力があんな簡単に「西部勢力」で占有できるのかは分からんし、そこは現実感がないけども、それよりも末端の兵士たちの凶暴さが生々しくリアルだった。しばしば報道されるアメリカの暴動とか銃乱射とか似たような感じだよな。

ぜひ劇場でと言いながら変だけど、今度はテレビ画面で少し冷静に客観的に見てみたいなとも思う。

少女の使っていたカメラがNikonで、あれ、しかもその撮影の合間の右手の動きはフィルムカメラ?ってやっぱりそうだった。

『PERFECT DAYS』でもそうだったけど、フィルムカメラってどこか郷愁を誘うものがあるよね。「昔は良かった」ってもしかして思わせる暗喩?

『PERFECT DAYS』は私と同じオリンパス製だったけど、この映画ではNikon FE(2?)だったな。最初Nikonと見えたときは、やはり報道のNikon?と思ったくらいだったけど。

主人公(で良いよね?)の使っているのは白レンズだったので、あ、キャノンねと思ったけど、カメラ本体にαの文字が見えたから、ソニー製か。ソニーも白レンズ、出してるのね。調べてわかったわ。

ところで、これは戦争映画ということになるのだろうか。

さっきこれを見て、なるほどなあと思った。

また思い出したら書き足すわ。

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