見出し画像

企業のリアルな物語【No.34(No.1247)】『製造業のキモ』

「何故辞めたのですか?」
と、起業を目指す若者から、土曜日に相談を受けた時に聞かれました。
サラリーマンを辞めてから、もうすぐ二年。
以前からご縁をいただいていた方々だけでなく、初めてお会いする方にも、何十回と言われた言葉でした。

上場企業だったのと、地方では名前くらいは知ってる人がいる企業だったからだと思います。
ただ、辞めてみて再確認できたのは、規模が大きいからこそ、福利厚生もよく、働く場所としていい環境であったことです。
「もっともっと感謝しながら働くべきだったかったなぁ」
と思ったりもしました。

というわけで、
「何故辞めたのか」
という質問には、このように返答しました。

大切なのは事業を継続するためのお金です。企業も創業者も同じ。やりたいこと、商売を継続するには、お金を作ることが必要なのですが、それが難しくなったためです。。』

『彼を知り、己を知れば、百戦危うからず』
多くの経営者が使う言葉です。

ここからは私が考える一般製造業のお話です。
製造業のキモは、生産技術部門であると考えています。原価を明確にし、ネック工程をあぶり出して改善することで、利益を最大化する部門です。日本のトップ企業であるトヨタの最も優れているのがこの部門であり、それがトヨタ生産システム(TPS)になります。

どれだけ素晴らしいモノを開発しても、幾らで生産して、幾らで売ればいいかわからないと、利益を作ることはできません。わからないまま赤字が続くと、資金は尽きてしまいます。

製造業だけでなく、飲食業やサービス業においても、その考え方は必要です。減価償却費や人件費などの固定費、エネルギーコストなど、どれだけの費用が出ていくかを常に把握しながら、価格設定をします。

ここ数年は、円安による物価高騰が影響して、仕入れ原価の変動が激しい時代です。以前からわかっていた、需要の一斉回復によるモノ不足に加え、戦争という地政学リスクが、現在も混乱をもたらしています。

このような中でも、的確に自分たちを知り、原価や製品の流れが止まるネック工程を改善し続けることが、混乱の時代を生き残るためには必要になるのです。

これからもドル円の不安定さは続きそうです。
まずは、自分たちを再確認することが、高速化した環境の変化に企業や事業者が対応できる方法なのだと思います。

今週は『己を知って』改善をしてみてください☝️ 💫
ーーーーーーーーーーーーーーーー
『人作りによる企業文化の改革』
『コーチングによる企業価値見つけ』
を、企業と伴走しながら、一緒に変化を楽しんでサポートさせていただくのがお仕事です。

部活動、クラブチームでは、危機的日本で生き抜くため『考える子どもたち』を作るサポートをしています。

ジャイロ総合コンサルティング
研修アドバイザー
https://jairo.co.jp/

Facebookは以下になります
https://www.facebook.com/kontani.hide

新規サポート、ご質問メールは以下✉️かメッセンジャーで。
kontani4146@gmail.com

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?