【詩】すぐに行きたい場所にいなくても

あの場所にすぐ行きたいな
そうおもう

けれどぼくの歩みは
そんなにはやくない

わすれものを取りに帰って
手描きの地図を解読して
ひと足ずつすすむような
立ち止まるような

すすんでいるのかな
つくのかな
これでいいのかな

くらやみのなかで
進んでいるか分からない
たび

ただぼくが生きて
呼吸をして
振動をかんじて
ミックスした感情が
上空を通りすぎたことは
わかる

すこしでもゆるやかなほうへ
ただすすめばいい
あってなくても

ただ今日をいきた
それでいい