私の夫 #4

私の夫はバンドマンである
そう、あの結婚してはいけない（付き合ってはいけない？）3Bのうちのひとつ。

「売れたい」と奮闘している姿は見たことがない
ゆるくとも長く続けたいというのがメンバー3人の意志だ

…とおもう たぶん

バンドマンと付き合うと曲にされるぞ！と言われますが

まぁそうなります
だって自分の表現の一つだもんね
私だって愛を持っている夫や友人、家族の写真を撮るし、SNSに載せるし。
規模は違うがまぁ同じでは。

今までに2曲
私へ書いてくれたことがある。

1曲目は前回（私の夫 #3 ）書いた曖昧な関係に耐えられなくなって
別れを切り出された時にもらった

こうして文字にするとめっちゃださい うける（失礼）

でも

もらった時は言葉と音の花束をもらったみたいな気持ちになって
本当に嬉しかったのだ

そういう魔法にかかっているの かも…

2曲目は結婚前。
寒い季節に、デモをもらった。

“一番初めに聞いてほしい”

と 言われたような気もするし言われてない気もするので

とりあえず 言われたことにしている

iPodに入れ 通勤で聞いた
駅までの道を歩きながら泣いたことはよく覚えている
マフラーがあってよかった

“生まれて死ぬまでの約束を分け合うことができたら”

それができれば もうそれ以上幸福なことはないね。きっと。

この曲がライブで披露されたのは1回だけだし
ボーカルは別のバンドの方と一緒で、私としてはコレジャナイ感が大きい。
いつかもう一度 そこにいる夫の声で聴けたらと思ってやまない。

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