無言で立ち去る人と文句言って残る人

時間の使い方は大事である
1日の時間だけは平等に与えられている
学び・挑戦の年である私は
時間がいくらあっても足りない
忙しくしているということではなく
時間があればあるほど
自分の知識欲やら執筆やら
全て自分のために使いたいからである

人のために時間を使うことは
今の私にはかなり難しい
自分の時間よりも人の時間のほうを
大切にしていた時期
銀座のママ時代
それはイコール自分の為となっていた
このシーズンは幕を閉じ
今は内に向かう時間軸なのである

なので前回も触れたが
簡単に人の時間を奪おうとする人
時間を軽んじる人は大変苦手なので
（遅刻問題や相手を振り回す問題もある）
シレッと距離を置くのが私流

なんでこんな話しているのかといいますと
先日ある友人から恋愛相談が寄せられた
「恋愛」とは本人に取ったら大問題なのだが
他人にとったら取るに足りない問題なのである
故に、得てして「恋愛相談」などは
他人の事はよくわかるので
答えはいつも簡単なのだ

しかしその答えを受け入れるかどうかは
相談相手次第で
相談する目的というのも

聞いて欲しい
解決したい

この２つでだいぶ違うのである
そしてほぼ前者なので
結論を小出しにしながらも
基本は聞くことが大事
一通り話しを聞き終えた私は
その友人に対し

「さんざん通っていた店に粗相があったとして、そのお店に文句をずっといっている人みたい。そしてそういう客ほど絶対すぐ来るんだけどね」

と言った
まさにそんな感じの愚痴だった
問題が起きた時のお客様のタイプを
ざっくりわかりやすく分けて２つ

・何か問題が起きた時に何も言わずに２度とこなくなる人
・重箱の隅をつつくように毎回文句を言うくせにめっちゃ通う人

何も言わないで最後までニコニコしている人は
「怒らない」って所でありがたいが
お店には２度と来ない
毎回文句を言う人はうるさいが
その文句を改善していけば
明らかにお店もサービスも向上する
当の本人も文句言いつつも通ってくださるので
表現としてめんどくさいことはあれども
後者のお客さまの方が実は
優しくてありがたいのである

まぁ、こんなのいまさら私が書かなくとも
どの現場でもだれもが経験する事象だ

恋愛や友人関係も同じで（結婚は別）
（距離感の問題はここでは扱わない）
嫌だと言い文句も言うが別れないやつ
文句も何も言わずに急に連絡取れなくなるやつ

上記の恋愛相談者は前者であるなと
思ったと同時に
なんと私は後者の人間だと
改めて自覚したのである
それでも何度かの無礼は見逃せる
優しさは持っているが
基本的にもう合わないなと思った人と
時間を共有するくらいなら
本を一冊読んだ方が有益だと思ってしまう
壮年期の今は特に顕著である
若い時はそうではなかったから不思議だ
有限な時間の存在に気付いたからだな

言わないとわからないことが
多いのもわかっている
もちろん最重要事項なのだが
私は察する能力が高い人が好きなのである

お察しくださいがわからない人は
言ってもわからないだろうと思ってしまい
笑顔でシャッターを閉めるのだ
私が行う年に数回のSNSの断捨離も
私のそういう一面があるのである

本当は言いたいこと言って
相手とぶつかり問題を解決し
お互い高めあえることは理想形だ
しかし私はその世界が理想の形だとしても
やはり表立った衝突は避けたいと考えてしまう
どっちの要素も大事だが
私は無言で立ち去る人だ