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鳥の演劇祭15行ってきたーアートが身近にある意味ー


劇場入り口

すごかった。すごく良かったんだよね、、、
観たプログラムもよかったんだけど、鳥の演劇祭が開催されている空間全体がすごかった。
もう早速忘れ始めてるから、思ったことを書いていくよ

鳥の演劇祭の概要

鳥の演劇祭は鳥の劇場で開催される演劇祭のこと。

鳥の劇場と鳥の演劇祭の関係性


【期 間】
2022年9月16日(金)~10月2日(日)
【主会場】 鳥の劇場と周辺
【URL】 https://www.birdtheatre.org/engekisai/ 

鳥取で演劇ってすごくない?

小学校の跡地が劇場

鳥取にこの劇場があるっていうのが奇跡だと思った。
東京にいた頃は下北沢とか新宿とか高円寺とか、芝居を見れる小劇場はゴロゴロ転がっていて、芝居も毎週探せばなんかしら観にいくことができた。
でも鳥取では環境がやはり全く違う。まず劇場がない。あるんだけど、音楽とか学習発表会とかで使うような大きなホールみたいなやつだけ。ホールはあるけど、劇場はない。
東京にあるものが鳥取にはない。
だから、芝居を見たことがある人の割合も多分東京より少ない。映画の話はできても芝居の話はできない。
まあそういうもんだよね、しょうがないよねって思ってこの一年過ごしてきたから、鳥の劇場は衝撃だった。

まず、廃校になった小学校を使って劇場にする企画が鳥取で起こったのがすごいなって思う。
そして、鳥の劇場はできて15年。もちろん住民全員ではないと思うけど、「演劇がある」のが当たり前になっている鹿野町がすごいなって思って。観客も普段演劇に馴染みがないであろう地域のおじいさんおばあさんが多くて。なんだかそれが無性に嬉しかったのだ。

観たプログラムの感想 『BRECHT ON BRECHT 音楽劇 ブレヒト、ブレヒトを語る』

鳥の演劇祭の期間中、公演は7本あって、そのうち一本を観劇した。『BRECHT ON BRECHT 音楽劇 ブレヒト、ブレヒトを語る』

なんか小説を読んでいるのに近かった。
ブレヒトは第二次世界大戦があった暗い時代を生きていた、っていうのを感じて、言葉から出る重みなのかな、私とは違う時代を生きてきた人だから話せる言葉が表現されていると思った。
でもそれを本だけでは自分の想像の範囲内でしか想像できない、音楽や照明や衣装や声をつけることによってより想像することができるようになるのかもしれないと思った。
あと音楽のパワー。人は音楽を聴いて悲しい気持ちにもなれるし、ハッピーな気持ちにもなれる。今回英語で上演されていて、全部がわかったわけじゃない。でも言語が違くても音楽は人にパワーを与えることができるからすごい!

リアルで場づくりをする意義

トークが行われた会場の後ろに黒板。今週のテーマについて書いてあった。

鳥の演劇祭では、公演だけでなく、講演やワークショップも開催されており、上記の芝居を見た後に「一週目まとめの対談」なるものにも参加した。

リアルだから伝えられるもの

オンラインでも話せるけど、なんだろう、まず演劇の話をリアルで聞けたのがすごく嬉しかった。こういうこと考えてるの私だけじゃないんだって励まされた。
ここに居ていいと思える場づくり。自分の存在を肯定される場づくり。

本を通じてなら社会情勢や対話会などをできる人は鳥取には一定数いる。でも演劇を通してその話ができる人はまだ出会えてなかった。鳥取で見ることのできる演劇や有名な演劇は劇団四季や歌舞伎、商業演劇ばかりだから、演劇を通して社会を考えるということをする人はあまりいないんじゃないかな。
だから、ブレヒトだったり、社会情勢に対してだったり、そういうものを演劇を通して考えている人が鳥取にいるんだって知れたのがすごく嬉しかった。

野外演劇の公共性

あと私なんでかよくわかんないけど野外演劇が好きだったんだよね。なんでなんだろうなーって思ってたんだけど、今回公共性の話を聞いて思った。
多分野外演劇は開かれているから好きだ。
劇場だとそれに興味がある人しか足を運ばないし、閉じられた空間。だけど、野外演劇なら知らなかった人も足を止めるきっかけになるし、思わぬ反応があったりする。野外演劇は普段演劇に触れない人が触れるきっかけ作りができる。それがおもしろい。

そんなこんなで

鳥取に来てずっと気になってたけど行けてなかった鳥の劇場。こういう場が鳥取にあるのはとても素敵だった。
演劇って言語化しきれないから面白いって思っていて。だって言葉にできるなら演劇いらんやん。文章でいいじゃん。
言語化しきれない面白さを感じられる場所が鳥取にあるのって大事なことだし、廃校をリノベして劇場にしたというのもすごく面白いから、ぜひ一度訪ねてみてほしい

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