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木ノ実 ひよこ
2020年5月27日 23:57
前回のストーリーhttps://note.com/konomihiyoko/n/n1d04038cb7b6 階段を降りるにつれて、香ばしい珈琲の香りがだんだんと強まってきた。扉などの仕切りはなく、そのまま店になっている為既に客が居ないことまで把握出来てしまった。このままでは、あの男と1対1になってしまう。時間帯と建物の雰囲気からおじいちゃんが新聞を読んでいたり、マダ
2020年5月10日 19:06
ずっと不思議に思っていた。 私の身体より細い二輪の自転車が何故私を支え、前に進むことが出来るのか。 こんな筈じゃ無かった。18000円の自転車を買って、雨の日も電車代をケチってカッパを着ながら出勤して。こんな筈じゃ無かった。 私はスーツなんて、一生着ないと思っていたのに。朝。どんよりとした曇り空。私はほんの小さな段差で躓いて 自転車ごと転けた。