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2歳6歳の兄弟がハマった絵本

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#読書感想文

泣が止まらない!『おこだでませんように』(くすのき しげのり)

泣が止まらない!『おこだでませんように』(くすのき しげのり)

ぼくは いつも おこられる。
いえでも がっこうでも……。

きのうも おこられたし、
きょうも おこられてる。
きっとあしたも おこられるやろ……。

ぼくは しょうがっこうに にゅうがくしてから
おしえてもらった ひらがなで、
たなばたさまに おねがいを かいた。

くすのき しげのり『おこだでませんように』小学館より

うちの6歳の長男も、4月から小学1年生になり、毎日のように先生から怒られ

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小さい子もよくわかる『みそしるをつくる』(高山なおみ)

小さい子もよくわかる『みそしるをつくる』(高山なおみ)

 筆者は家庭科の教材編集者。とある雑誌を読んでいて、こちらの絵本を知る。
 さっそく2歳と6歳の子どもたちに読んでみた。

だしの煮干しを5つ入れるところでは、

次男「いーち、にー、しゃーん…」

と鍋の中に浸した煮干しを数え始める。

高山なおみ「みそしるをつくる」ブロンズ新社より

水がお椀1杯分、みそは梅干し1個分など、分量が具体的に載っており、

昆布のサイズも手のひらの上に載せて見せて

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実物を見るより、おいしそう『おかしのずかん』(大森裕子)

実物を見るより、おいしそう『おかしのずかん』(大森裕子)

 2歳の次男「お母さん、どれが好き~?ボクぜんぶ!お母さん(選んじゃ)、ダメー。」

 ページごとに、おいしそうなお菓子がいろいろ載っている。

 

大森裕子『おかしのずかん』白泉社より

 「ミルクレープって日本うまれなんだ~。」

大森裕子『おかしのずかん』白泉社より

 

「プリンアラモードって日本人が考えたんだ~。和菓子もおいしそう。」などと大人も楽しめる。

次男「(ソフトクリームを

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空の旅が楽しくわかる『つばめこうくう』もとやすけいじ

空の旅が楽しくわかる『つばめこうくう』もとやすけいじ

 飛行機に乗ったことがない2歳と6歳のわが子。

 この絵本は、カエルの親子や、テントウムシの家族など、小さな生き物たちが登場し、空港のチェックインから到着までを楽しむことができる。

もとやすけいじ「つばめこうくう」 佼成出版社より

 よく見ると、人間が使っている缶やストローなど、空想の世界の中にも、ちょっとしたリアリティが描かれている。

もとやすけいじ「つばめこうくう」 佼成出版社より

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乳がんと絵本『ママはかいぞく』カリーヌ・シュリュグ

乳がんと絵本『ママはかいぞく』カリーヌ・シュリュグ

この絵本の表紙を見た時、

「ママが海賊のお話だなんて!どうやって宝を見つけるのだろう、どのように船の中で暮らしているのだろう?」

と思っていたが、乳がんと戦うママのお話だった!

 読んでいるうちに、子どもは気づかないかもしれないが、親は

「このお母さん、病気なんだ」

と気づくしかけ。

 私が、絵本の途中で気づいたのは以下のページ↓

光文社「ママはかいぞく」より

「海賊のようにバンダ

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