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27-5 梅すだれ 紀国雑賀 / 木花薫

山のふもとの村でありながらタカベの兄カブトは海に憧れた。子どもの頃から村のみんながしている山を中心にした農作業の手伝いを嫌がり、浦賀の港へ下りていって荷物の積み下ろしを手伝ったり船の修繕を手伝ったりしていた。

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