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女の友情で不都合な現実を乗り越えていくアラサー女たちの話

今こそ読んでほしい、この本。
#読書の秋2022 #結婚したい女たち

 婚活で知り合ったアラサー女三人は容姿も個性も生まれ育ちもバラバラ。それでも「親友」と呼び合うほど仲良くなったのだけど、不都合な現実を隠し合ってお互いを羨ましがって苦悩しています。特に一花いちかが強烈で夫にも言えない過去に苦しむ姿には涙。

 前半は三人の各人生のお話なのだけど、中盤から登場人物が増えて三人の運命が急速に動き出します。それはまるで運命の輪が回り出したように展開していくのでページをめくる手が止まらなくなります。

 夫にも婚活で知り合った親友(香・お琴)にも言えなかった過去を一花は実紀に話してしまいます。そんな実紀にも消したい過去があって。どの登場人物の不都合な現実もやけにリアルで感情移入してしまいます。どこかで聞いたことがありそうだけどない。現実と空想の狭間の「不都合な現実」たちに物語に入り込んでしまいますが、後半にぞっとするファンシーなお話になっています。一花に気をとられていたけれどこれはかおりとミーちゃんの話だったのだと。現代版眠り姫。最後の最後まで息つく暇なく展開していくので読み終わったときに脱力感があるし、確認のために読み返したくなりますよ。

【追記】
小説をお読みいただいた皆様からのご感想をまとめさせていただきました。

【お知らせ】
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