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キャリアと育児を両立させる 妻と夫の育休期間の考え方

私の2度の産休・育休、夫の1度の育休から、ベストな育休期間について考え方を述べたい。考え方のベースはキャリアへの影響を小さく、かつ健全な家族生活に必要な時間といった視点である。

1.妻の育休は生後6ヵ月頃までがおすすめ

妻側は、8週間の産後休暇が義務づけられている。
以降の育休期間において、妻側が長くなる主な理由の一つは「母乳」であろう。復職時期は、以下の理由から生後6ヵ月頃がおすすめと考える。

理由① 母乳がでるのであれば、免疫力向上効果が高いと言われてる生後6ヶ月までは、母乳メインの授乳を行いたい。
※母以外の育児者のためにも、ミルク慣れは必須、産まれたての時期から根気よく併用を進めるのが望ましい。

理由② 個人差もあるが、生後6ヵ月頃~離乳食も開始する。

理由③ 生後7ヵ月頃から人見知りが始まる。
理解力が進む1歳以降よりも、親離れがしやすく、多大なストレスを与えずに園に預ける事ができる。保育園に行く事を普通の生活の一部としていく。

理由④ 0歳児の方が園に入りやすい。
現況、待機児童数は解消されている傾向にあるかもしれないが、確実に保育園にいれるには0歳児の方が入りやすい場合も多い。また、一斉募集のかかる4月入園に希望の園にいれるにしても、それよりも前の無認可園などの利用及び復職の実績は考慮され、最終的に希望の園に入りやすくなる。

理由⑤ 休業による経済的負担の軽減

2. 夫の育休は生後2ヵ月頃までがおすすめ

夫側の必要な育休期間は、周囲のサポートや、上の子の有無、上の子との年の差等で状況が変わってくるかと思う。夫の育休は「育児」というより、「妻を含む家族のサポート」に必要であり、以下の理由で1~2ヵ月がおすすめである。

理由① 妻の産褥期(1~2ヵ月)のサポート
産後の母体の回復に必要な期間≒産褥期は1~2ヵ月と言われ、その期間、できるだけ床に臥す生活が望ましいとされている。産後無理して動くと、老後に「子宮脱」などの症状が出やすいとも言われている。出産年齢や、出産方法にもよるかもしれないが、出産のダメージは甚だしく、重傷を負っている状況である。重傷者のサポートを担っていただきたい。

理由② 年が近い上の子の育児、及び妻が上の子と過ごす時間を提供
歩き回らない乳児であれば、重労働まではならないものの、年が近い上の子がいると、大変だ。
新たに出現した乳児が親を奪っていることに対し、嫉妬、赤ちゃん返りなどで、より手がかかるようになる。特に母乳をあげている母と乳児との密着度、親密度には大きな嫉妬を抱くのであろう。
園に行く時間を短くし、夫に外に連れ出して遊んでもらう、もしくは夫に乳児を預け、母との時間をたっぷり過ごすために、夫が必要だ。

我が家の育休を振り返って

1度目は生後6ヵ月まで、私のみ、夫は単身赴任中で、状況的に取得できなかった。2度目は同じく私は生後6ヵ月まで、夫に2ヵ月の育休を取得してもらった。

夫の育休は上の子のお世話という観点で大変助かったものの、母乳メイン育児中、上の子を園に送り出した後は、手持無沙汰の時間も生じていたようである。
寝不足でフラフラの状況で、立て続けの授乳で体力消耗中の中、手持無沙汰の夫が休憩している姿を見るのは逆に心痛と思う事もあったが、育休を取得してもらえてなければ、より心身ともに大変だったかと思う。

まだまだ取得率が低かった時期に、男性育休を取得してくれた事は大変感謝している。

夫婦共に長すぎない休職により、その後の復職はスムーズであり、キャリアへの影響は軽度であったと思われる。