昭和の時代は大人向けの音楽があった。〜ムード歌謡に敬意を込めて〜
僕も全然詳しくないのですが、昭和の時代って大人の音楽がありましたよね?
僕はアラフィフです。母親世代はいわゆる美空ひばりさんや石原裕次郎さん世代です。
今、振り返ってみると当時って演歌とはまた違う大人の音楽があった気がするのです。
ムード歌謡とか。
wikiで調べてみると…
●夜霧よ今夜も有難う
●粋な別れ
●ブランデーグラス
●東京ナイト・クラブ
●ラヴ・イズ・オーヴァー
等数々のヒット曲があります。
個人的にはタイトルからしてイカしてると思うのですが如何でしょうか?
これらは恐らく現在50歳以下の人には馴染みの薄いものでしょう。なので「ダサい」とか「古臭い」とか、或いは自分達とは無関係なものとして黙殺するのは簡単だと思います。
でも果たしてこれら「ムード歌謡」は本当にダサいのでしょうか?もしそうだとしたら一体何と比べてダサいのでしょうか?
結局のところ「ムード歌謡」だろうが、最新の例えばK popだろうが、たかが流行歌です。
しかしその"たかが流行歌"に人生をかけて取り組んできた人達がいます。僕はこの古いムード歌謡に先人達の努力を感じます。そこにも敬意を払いたいと思います。
それと今日のタイトルにもありますが、ムード歌謡は恐らく対象年齢をティーンエイジャーには設定していません。多分20代以上…現代の感覚では独身の30代以上がターゲットだと思います。
今日、そういう流行歌は存在しえるでしょうか?マーケティングするまでも無くかなり厳しいと思います。
欧米ではそれこそ現役の若手ミュージシャンが50年代のミュージシャンにちゃんと敬意を払っていると思います。
でも日本はどうでしょう?
40代や50代の大人が最新ヒット曲を追いかけても別に良いのですけど、あまりに若者に迎合しようとする感じが見えます。
若いバンドマンは、寺内タケシさんや、加山雄三さん、外道や村八分等に敬意を払っていますか?
因みに僕、元村八分のメンバーの方と共演した事あります。
かつて有楽町や銀座を精一杯お洒落して活歩していた大人達、そういう層に向けた音楽があった。それらはムード歌謡と呼ばれた。
今は?
そういう大人の層は何処にいるの?
その人達は何を聴いているの?
きっと洋楽でしょうけど。
でもそれはちょっと寂しい。
トレンドに敏感でspotifyの国内チャートのプレイリストを聴く若者と、そこから背を向けちょっとマニアックな洋楽ばかり聴く人。日本の大人向けの音楽はどちらからも注目されない。
日本語で歌われる大人向けの音楽にもその役目を果たさせて欲しい。かつてのムード歌謡の様に。
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