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思考停止したので旅に出た。

昨晩、最後のジャズライブを終えた。
これで、ジャズライブはもうしない。

夜は殆ど眠れず

翌朝、衝動で新幹線に乗った。
日帰りするか泊まるか分からなかったので
とりあえず一泊できる最低限の荷物で出かけた。

自然の中をとにかく歩き回りたかった。
柔らかい空気の中で、ただボーッとしたかった。

その中で、これからの解を見つけ出したかった気持ちが半分。
もう、何もかも課題も全て捨てて
自分をゼロにしたかった気持ちが半分。

向かった先は軽井沢。
人生初の軽井沢。

到着してホームに降りた途端に

来てよかった

と心底思った。

雪がある土地の風と空気だった。

とりあえず、雲場池を目指す。
軽井沢と言ったら雲場池。
ぽてぽてと歩く。
白樺の木があると、何だかホッとする。

木々は冬枯れかと思いきや
針葉樹林や常緑樹のお陰で
図らずしも緑が見れて
心にずしんと、嬉しかった。

雲場池で
ボーッと、池と鴨を見る。
鴨のアタマって、本当にエメラルドグリーンなんだなと思った。
とてもキレイだった。
私はそんな事も知らなかったのか、と思った。
知識として知っているのと
実体験を経て知るのは、全くの別物で
私はあまりにも沢山の事を知らなすぎる。

池を見てボーッとしていたら
体が冷えてきて
気が付けば20分くらい池を見ていた。

もう少しいたいと思ったが
キリがないので

万平ホテルへと向かう。
休館中だった。
1~3月は休館らしい。
残念。

旧軽銀座通りへと向かう。

室生犀星の居住地があった。
室生犀星って何書いた人だっけ。

直ぐには出てこなかった。


旧軽銀座通り。
人通りが意外と少ない。
新幹線が、全ての指定席が満席だったので
混雑を覚悟してきたが、そうでもなかった。
やっぱりオフシーズンなんだな。

教会見たり、散歩したり。

軽井沢といえば
ミカドコーヒー。
本日の一杯目。

コーヒーって
飲むと心が温かく緩む。

ただ、いつもなら
コーヒーを飲みながら
文章を書いたり(勿論創作ではないww)
自分の本意を見つけようと、よしなしごとを書きつけたりするのだが
まだこの時点では、アタマが全然動かなかった。
珈琲飲みながら、ただ締まりのない顔をしていただけだと思う。

また少し散歩して
昼食をとる。
東京でも好きなお店で
いつか軽井沢の本店に行ってみたいと思っていた。

頼むのは東京でも軽井沢でも、やっぱり揚げ出し豆腐。
木の子がダイナミックでとても美味しかった。

このお店はジャズがずっと流れている。
Angel Eyesや
Blue Monkなど
自分もレパートリーにしている曲が流れた時に
歌いたいという想いが込み上げてきた。
Someone to Loveがかかった時には
ジャズはどうしてこんなに良いんだろう
良い音楽なのに
どうして自分は歌えないんだろう
と、湿っぽくなって
思考が感情に変化しそうになったので
お店を出た。

食した後、南軽井沢の方へ向かう。

向かう時
Blue Monkを口ずさむ。

割と歌えるな、
と自己満足して安心した(笑)。

北口から南口へと移動して
時間潰しに、ショッピングモールへ。
洋服大好きなくせに、全然見る気なしで
ベンチに座って時間潰せばいいか、と
ベンチでボーッとする。


・・・寒い。

お店に入って暖をとる。
ついでに洋服を見る。
これを繰り返しているうちに、
洋服をちゃんと楽しく見るようになる。

ミカドコーヒーで、ホテルを予約したので
宿泊のため、
ショッピングモールで
タイツとパジャマと、明日の朝食べるパンを買った。
別に潔癖症ではないのだが
ホテルのパジャマ、どうしても駄目なのだ。

なんだかんだで2時間以上は滞在した。
ひたすら歩き回った。
多分全域歩いた(笑)。

夕方に差し掛かる頃に
中軽井沢のハルニレテラスへ。

そして、ここでも残念ながら
行きたかった温泉と夕ご飯を頂きたかった食堂が休館中だった。
あれー。

体がバキバキで
半年近くメンテナンスに行っていないので
もう限界なのだが・・
としゅんとなっていたところに

タイ式マッサージのお店発見。
運良くすぐ施術してもらえた。

タイ式マッサージも人生初。
これがまた気持ちよかった。
すごく良かった。
マッサージしながら
体をストレッチしたり、ぐーっと伸ばしてくれたりするので
凝りや張りや老廃物が一気になくなってくれた感じで
体がとても楽になった。
体が一回り小さくなった(笑)。
これは東京にあったら通ったなぁ。

終わったら外が暗くなっていた。

本日の二杯目。
丸山珈琲へ


フレンチプレス、久しぶりに飲んだ。
ちなみに、実は私の家には
このフレンチプレスのポットがあるんだな・・。
以前、スタバの関係者の方にお世話になった時に頂きました。

やわらかな甘みを感じるコーヒーだった。
深煎りが好きです。

まだ、ノートは開く事ができなかった。
言葉も思考も、まだ踊ってはくれない。
ただ、ぼーっと
コーヒーの味を楽しんでいた。

闇に包まれた山の中で
(ほぼ)満月に近い月と共に
小川のせせらぎに沿って歩く。

艶っぽいな、と感じた。

上手く言えないが
何となく平安時代を感じてしまった。

夜というのは妖しい時間であるいう事を
明かりが殆どない山の中で
久しぶりに思い出した。

夜空には惑星だけではなく、星が瞬いていた。
星座を久しぶりに見ることができた。


ホテルに入り
この時間になって
漸くアタマの靄が少しだけ晴れた
或いは充満してみちみちだった心の
ガス抜きが始まったのかもしれない。

先ずは、こうしてブログを書いている。

明日に続く。

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