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10/7 プラート(Prato)の美味しい桃。

仕事場、スポーツ天窓劇場(笑)の横には
色々な賞をとってる美味しいPasticceriaがあるから!
と聞いていた私たち。
(ちなみにプラートには二つ美味しいお菓子屋さんがあるらしい)

コーヒー飲むならせっかくだからそこに行きたい… とこっそり思っていた私、劇場を出るとすぐ右手に何やら人がたくさんいるBarがある?と思ったら、まさしくそこでした。

天窓劇場の隣には、なんと「Pasticceria Nuovo Mondo」、その名も…

「新世界パティスリー」!(じゃじゃーん!)

FB「Pasticceria Nuovo Mondo」より。チャーミング。

期待感高まる中入ると、小さなお店の中に、人が…ぎゅうぎゅう、、
お菓子が並んでいるショーケースが見えない…。
そしてお店のお姉さんたちが人が多すぎて疲れていて若干怖い…。

でも、なんとか近づくと、イタリアとは思えない美しい光景が…。
(まぁ、茶色ベースであることは変わりないのですけれども)

こちらもFBより…(こんなに綺麗に撮る余裕はなかった!!)

しかも、ちょうどこの時期の葡萄がのっているスキアッチャータまで並んでいる!
迷う…。

大いに迷う。

迷った末、私がいただいたのは、プラートといえばのお菓子、Pesche di Prato(直訳:プラートの桃)のアレンジ版。

この記事にこのお菓子の歴史が載っていました。ふむ!

Pesche di Prato, una ricetta creata a metà ‘800, diventata nazional-popolare nel secondo dopoguerra e poi caduta nell’oblio…
… una pesca matura sia venuta ai proprietari della Locanda Contrucci. Siamo nella piazza centrale di Prato, marzo del 1861, e l’occasione è di quelle importanti: una cena tra patrioti per festeggiare l’appena avvenuta Unità d’Italia…
L’impasto si otteneva infatti dagli avanzi della lavorazione del pane, mescolati a miele e scorza d’arancia per renderli più gustosi. Per la farcitura crema pasticciera (una preparazione antica, come abbiamo raccontato) e infine bagna a base di alchermes per mimare il colorito del frutto e ottenere le sfumature rossastre di altri dolci di queste parti…

Firenzetoday(10/10/23)より

時は19世紀半ば、1861年3月。イタリア統一を祝う宴で初お目見えしたそうな。パンを作るのに余った生地に蜂蜜とオレンジ・ピールを混ぜて、美味しく蘇らせ、クリームを挟んで、アルケルメスというリキュール(薬草酒だったみたい)に浸す。これで、まるで桃みたいなピンク色に。
確かに!普通のプラートの桃はピンク。
でも、結構どぎついピンクをしていることが多く、あんまり見た目が美味しくなさそうだったり…。と、実は食べたことがなかったので、ここで食べようかな、とも思ったのですが、ティラミス風な色合いの桃もいる!
ついそちらに手が。

プラートの桃 珈琲系のアレンジ版

美味しい〜!重たくない!

もう一個食べたくなるー!むしろ、買って帰りたい!
しかしまだ明日が日曜日でもう一日仕事だから今買ってもしょうがない…
(そして日曜日はお休みだった…涙)
ということで、束の間の幸せを噛みしめたのでした。

美味しい桃を頬張りながら、ふと壁を見ると、こんな詩が。
『Le golose』(甘いもの)ー Guido Gozzano(グイド・ゴッツァーノ
さすがイタリアン・ダンディズム。甘いものをいただく淑女の皆さんを甘い視線で追いかけていたのですね。

お店の入り口に何やらの賞状と共に。

スポーツネタの後は、スイーツネタで日記第二弾が終了です。
劇場に着いて1時間も経たない間に、どれだけ楽しんでいるのだろうか、私。

プラート日記 スポーツ編と美味しい夜編はこちら…
プラート日記① ポリテアマ劇場へ。
プラート日記③ 楽しい夜。

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