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やりがいのある会社は何をみて判断すればいいのか問題 《いい会社はどこにある?》

職種選びは、これまでの経験があるからある程度絞れるし、仕事内容もイメージできるけど、会社選びって本当にむずかしい。

実際に入ってみないとわからないよなあ〜と思っているときに見つけたのがこの本「いい会社はどこにある?」。なんと845ページもあって、国語辞典ぐらい分厚いです(笑)

自分だけの最高の職場を見つけるには9つの視点があるらしく、今回は1つの視点である「やりがい」のところを読んで、なるほど〜! と思ったことをまとめてみました!

そもそも、やりがいとは?

「やりがい」って人によって違うと思いますが、この本は下記の2つが大切だと言っています。

(1)年齢に関係なく仕事を任されるか
(2)自律的に仕事内容を選択できるか

渡邉正裕『いい会社はどこにある?』ダイヤモンド社

早い段階である程度の自由が得られるとやりがいは高くなる、ということですかね?

それを聞いてふと思い浮かんだのが、料理人の世界。修行期間がとても長いイメージがありますが、はじめの1〜2年は皿洗いで、次は野菜係で、フライパンを持てるようになるのは早くても5年後ぐらいと言われたら、私はちょっと気後れしてしまいます。もし他店で2年目からフライパンを握れるなら、そっちに入りたいし、その方がやりがいを得ることもできそうです。

きっとこれは会社も同じで、やる気MAXなのに、下積みの仕事ばかりだと、やりがいを得るのはきっとむずかしい。だから、早いうちからチャンスがある会社がいいということですね!

会社選びは、平均年齢・サイクル・規制の3つをみる

じゃあ、そんな会社をどうやって見つけるのか? ですが、この本にはたくさんのチェックポイントが書かれています。ただ、新卒向けの内容も多く、中途の場合は下記の3つが参考になると思いました。

(1)社員の平均年齢が若い

ここが高いと、年功序列や終身雇用の制度が根強く残っている場合が多く、バッターボックスに立てるようになるのは40代になってからだとか。

(2)アウトプットサイクルが早い

製造設備や大規模工場などが必要な第2次産業では、1つのプロジェクトに3〜10年がかかるそうです。これを何周か経験して、ようやくプロジェクトマネージャーになれるそうなので、20代で裁量権を持つことはむずかしそう。

(3)所属業界の規制が少ない

規制が少ないほど、新しいことに挑戦できるチャンスは多い。1番規制がゆるいのは、IT系とクールジャパン系とのこと。ちなみにクールジャパンとは、日本の魅力ある商品のことで、漫画やアニメ、ゲーム、外食などのことを指すそうです。確かに最低限しかルールがなさそう!

私は30代未経験で、ITのベンチャー企業へ転職したのですが、まさに経験を積むにはもってこいでした。自分で考えて、自分で動かしたい方にぴったりです。とってもハードワークですが……。

やりがいよりも、組織の一員であることに安心する方や、長く働きたい安定志向の方は、上記とは真逆の会社がいいのかもしれません。やっぱり、どの会社が自分にとっていいのかは、人それぞれですよね。

この本には、業界別の規制度合いのグラフとかが掲載されているので、もっと詳しく知りたい方はぜひ!

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