週２のシッターさんが、我が家に一週間の平穏をもたらす

週に２回だけはゆっくりお風呂に入れる。普段は髪を洗う時に目を瞑る一瞬さえ、その間に子どもたちが何かやらかしませんようにと祈りながら急いで泡を流す。（こどもは目を離した数秒で思わぬことをする・・・）

それは毎週火曜日と木曜日に子どもたちの相手をしてくれるベビーシッターさんのお陰。この日は私が子どもを洗うと、シッターさんがお風呂場のドアで子どもたちを受け取ってくれ、体を拭いたりクリームを塗ったりしてくれる。長男は着替えも全て自分で出来るが、１歳の次男はまだ何もできないから本当に助かる。

子どもたちが先にお風呂から出るので、私は一人残ってゆっくり髪や体を洗うことができる。（火曜日は夫がお迎え担当なので、夫もゆっくりお風呂に入れる）

私たち家族を助けてくれるのは二人のシッターさん。火曜日は住んでいる自治体のファミリーサポートのMさん、木曜日は某会社のベビーシッターEさん。

ちなみにファミリーサポートとは、自治体の子育て世帯へ向けた支援事業の一つ。

ファミリー・サポート・センター事業は、乳幼児や小学生等の児童を有する子育て中の労働者や主婦等を会員として、児童の預かりの援助を受けることを希望する者と当該援助を行うことを希望する者との相互援助活動に関する連絡、調整を行うものです。（厚生労働省HP)

つまり、助けを必要としている我が家のような家庭と、子育て中の家庭をサポートしてあげたいという方をつなげてくれる行政によるマッチングサービスのようなもの。

人と人だから、相性がある。
親である私たちとの相性もあるけれど、子どもとの相性もある。
だから育休中にファミリーサポートやシッター会社、何人かの方に子どもたちのお世話をお願いし、その様子を見て、今お世話になっているお二方に継続的にお願いすることに決めた。

Mさんには中学生と高校生のお子さんがいる。Eさんは４人の子どもを育て上げ３人の孫もいる。二人ともそれでも子どもの世話をしたいくらい、子どもが好きなんだそう。
凄い、私にはできない・・・。
本当に尊敬しかない。

彼女たちは１７：３０−１９：３０の２時間、それぞれの曜日に我が家に来てくれる。通常我が家はワンオペだ。大人１人に対して子ども２人だと、この時間は本当に忙しい。
保育園お迎え→お風呂→ご飯→遊び→寝る準備（薬、歯ブラシ、絵本）をやらなければならない。

ご飯と一言で書いても、次男はお風呂からでたらすぐにお腹ぺこぺこなので、風呂上がり時点で夕飯は冷めていないといけない。（熱いと食べられない）
一方の長男はお風呂の後、一息ついてから食事をしたがるうえに、ご飯が冷めすぎていると「冷たい！」と言って食べない。熱くても食べられないので、ちょうどぬるいくらいの状態で準備しないといけない。

王様か！

それぞれにあわせた状態から逆算して食事を用意するので、細かく書くとこういう手順になる。

帰宅→次男の食事を5分でセットする→保育園お迎え→全員手を洗う、洗わせる→長男の食事を3分でセット→子どもたちのパジャマを準備→全員でお風呂→子どものクリーム、着替え、ドライヤー→次男食事スタート（私が食べさせる）→長男食事スタート

という感じ。
思い出しながら、書いてるだけでちょっと疲れる。
だからこの時間に大人の手がもう１人分あることで、本当に助かる。

Eさんに冒頭のお風呂の話をして「来ていただく日だけはゆっくりお風呂に入れて、本当に気持ちがいいんです。」と伝えたら、Eさんは「本当にお風呂にゆっくり入れることなんてないわよね。私も３人育てていた時は、気づいたら膝の裏に垢がたまってたことあったわよ！」と言っていた。

彼女たちが私を助けてくれるのは、週に２回の時間内だけじゃない。月曜日も水曜日も、明日は彼女たちがくる日だ！と思えば、昨日のように子どもが荒れに荒れても、今日はゆっくりつきあえるぜ！と大きな心で対応できる。

さらに子育ての先輩として、いろんな相談にのってくれたり、最近の学校事情などの情報も教えてくれる。
そのうえ「お母さんもお父さんも、いつも本当に頑張ってるわー、えらいわー」と褒めまくってくれるし、子どもたちにも毎週会うたびに「これできるようになったの！すごいわー」「ほんとに可愛いわー」とポジィティブな言葉をかけ続けてくれる。

だから家族全員、毎週火曜と木曜を本当に楽しみにしてる。

サッカーチームで、サポーターは１２番目の選手だという例えがある。
彼女たちはまさにそんな感じで、我が家にとって５番目の選手、というか家族だ。

長男の育休復帰の時の私に教えてあげたい。

外の人の手を借りてもいいんだよ。
全部自分たちでどうにかしなきゃ！と思わなくても、自分と家族を助けてくれる人がいるんだよ。
そんなお金の使い方は贅沢だありえない！と思わなくてもいいんだよ。それで家族全員の心穏やかな時間が増えて、使うお金以上の価値を感じられるよ。

というわけで、今日もゆっくりお風呂に入れた。
明日は金曜日、一日頑張れば週末だ！