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マジョリティだって大変だ!

私は「マイノリティって大変だよね!」とブログに書いてたりしてますが、今日は「マジョリティだって大変じゃん!」と思った時の話をしようと思いまーす!


「リケジョ」というマイノリティだった私

子供の頃は、どこにでもいるような普通の子供だったと思うのですが、「普通」と比べて自分はどうか?という事を意識するようになったのはかなり遅い方だと思います。まあ、私の両親が、アウトローというか、自由人というか…なので、親から「普通でいろ」というプレッシャーが皆無だったのが原因かもしれません。親は偉大だ。

なので、「普通」を少し意識し出した大学生の頃には、立派な(?)「リケジョ」というマイノリティグループに属してました(爆)

ホントね、大学選ぶ時に「女子だけど理系の大学に行って大丈夫かな?」とか1ミリも考えなかった。将来、子供を産んでも働ける仕事に繋がるかな…とかも頭になくて、マジで何も考えてない高校生でした!(別の観点では色々しゃらくさいことを考えていた。)

就職先でも女性は1割いればよい方で、30人規模の飲み会で女性は私だけということもままありました。街に出ると、そういえば人間の半分は女性だったっけ、と思う日々。リケジョのみなさん、街ではトイレはお早めに!並ぶから!

子供が産まれたら「母親」というマジョリティに

そんな私のファーストアイデンティティ※は長らく「リケジョ」だったわけです(「読書好き」も自認してましたが、これもいまではマイノリティ)。

※ファーストアイデンティティ:私の勝手な造語。ここでは「自分は、なにであるか」という問いに1番最初に出てくる属性という意味。

ですが、子供を産んで、育児休業中は、私のファーストアイデンティティは「リケジョ」から「母親」に

そう、いきなり、どメジャーなマジョリティグループの仲間入りです!!

いや…

すごいですね…

世間からの圧が。

「母親なら◯◯すべし」「母親なら✕✕くらい当然」という、私には到底実現不可能な良い母親像がネットや雑誌を通してビシビシ伝わってくる(涙)。

今まで誰からも「リケジョたるもの◯◯であるべし」なんて言われなかったのに。(実験結果を捏造するな、くらいかな。)

数が多いからこそ、世間から都合の良い幻想を押し付けられてしまうのが、マジョリティグループなんだな、と気づきました。

たとえば「サラリーマン男性」というマジョリティ。彼らには、「侵食を忘れて仕事に没頭すべし」「残業・転勤はあたりまえ」でも「自律したキャリアを築け」みたいな矛盾した世間からの勝手な願望が、あちこちから押し寄せる。マジで大変そう。

マジョリティでツラいときは

私も、今のファーストアイデンティティは「ワーママ」という、そこそこの規模のマジョリティグループ。「定時で帰らないといけないんだから、倍の効率で働け」みたいな意味不明な圧を感じることも。

そんな時は、掛け算で無理やりマイノリティを自認するのがオススメです。

つまりファーストアイデンティティを「ワーママ」から、「理系」「どたばた」(!?)などの別の属性を掛けて「どたばた理系ワーママ」とすることで、だんだんとマイノリティに近づくという戦法です。

私は「ワーママ」じゃなくて「どたばた理系ワーママ」なんだから、「倍の効率で働け」なんて私には関係ない!という謎理論で武装するのです。

◯◯すべき、に囚われて、ツラい気持ちを抱えている人は、自分のファーストアイデンティティを見直してみることをおすすめします!

いい加減な人間になれます\(^o^)/

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