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【詩集】スケート靴をはいた猫

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猫を主人公にした詩を集めています。 さまざまな人格(猫格?)を持った猫たちが登場します。
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記事一覧

【詩】移ろう月

人間に愛されるために生まれてきた 何をしても愛される しっぽを揺らせば 瞳が追いかける 触…

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【詩】髪飾り

邪魔だ 邪魔だ 邪魔だ 足輪なんている? 腕輪なんている? 髪飾り 邪魔だ 邪魔だ 邪魔…

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【詩】結ばれると思える時が

何度も夢見たこと あなたと結ばれること あなたの肩に 頬を寄せる それだけのこと 小さな声…

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【詩】駆け引き

同じ人を好きなる 別に珍しいことじゃない 恋のライバル出現 あたしの方が美しい あたしの方…

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【詩】涙を流すことはないと思っているのかい

誰も見たことはないと思う 誰も思ってもみなかったことかもしれない 猫が涙を流すと思うかい…

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【詩】手に入らない

手に入らない 望んでも手に入らなくて 人間はおろか 猫ですら 手に入らなくて 誰もが欲しがっ…

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【詩】永遠の航海

風をいっぱいに受けて 膨らんだ白く大きな帆 それはぼくたちの思い 進もう 空は晴れ渡り 白い雲を浮かべている 旅立ちを前に 残しておくものは何もない この大地は 人間どものさせるがままに するがいい ぼくたちにもう用はない 青い空と 青い海こそ ぼくたちにふさわしい ぼくたちの瞳に映る色の数々 人間には真似できない その瞳の色の数々 ぼくたちは決して忘れなかったのだ ぼくたちの矜持 猫であることの矜持だ たとえ目的地が 不毛の土地でも構わない ぼくたちは知

【詩】ひげのない猫

何を望まれるのでしょう それなら方法が一つあります ひげのない猫を探し出すのです そうすれ…

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【詩】かがみのおりがみ

光がひとつ 当たって跳ね返る ひとつの光の線が 動いて面を作り 当たって跳ね返る 鏡によっ…

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【詩】11匹いる!

10匹で遊んでいると いつの間にか11匹になっていました かわいい住宅が集まる 細い道 小…

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【詩】子猫の夢見る王国

ふわふわしてる 本当にふわふわして 気持ちいい タンポポの綿毛が 歌いながら 甘い秘密を運ん…

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【詩】スケート靴をはいた猫

猫は冬が嫌い 寒いところが大っ嫌い 憎んでる でもこの滑空感がいい ほんとに空を飛んでいる…

3

【詩】男の子猫と女の子猫の対話

ぼくたちは友達だった 友達以上の関係だった 鏡のような水面に お互いの姿を映しあい 理解と幸…

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【詩】ぼくたちの叙事詩

ぼくたちは足跡しか残せない 右左 前足後ろ足 それぞれに肉球をちりばめて ぼくたちにだって 歴史はある 太陽が輝きだしたころから 落ちる夕日は記憶を愛撫し続けて ぼくたちは 遠い世界を耳の中のポケットに しまいこんできたけど それは ただ この叙事詩を受継ぐため 次に叙事詩を受け渡すため いつでもそのつもりだけど 砂の上の足跡のように 風に吹かれて はかなく消える運命のように だからぼくたちは 大理石に ぼくたちの足跡を 刻み込もうとした それでも 時はぼくたち