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人間に愛されるために生まれてきた 何をしても愛される しっぽを揺らせば 瞳が追いかける 触…
邪魔だ 邪魔だ 邪魔だ 足輪なんている? 腕輪なんている? 髪飾り 邪魔だ 邪魔だ 邪魔…
何度も夢見たこと あなたと結ばれること あなたの肩に 頬を寄せる それだけのこと 小さな声…
同じ人を好きなる 別に珍しいことじゃない 恋のライバル出現 あたしの方が美しい あたしの方…
誰も見たことはないと思う 誰も思ってもみなかったことかもしれない 猫が涙を流すと思うかい…
手に入らない 望んでも手に入らなくて 人間はおろか 猫ですら 手に入らなくて 誰もが欲しがっ…
風をいっぱいに受けて 膨らんだ白く大きな帆 それはぼくたちの思い 進もう 空は晴れ渡り 白い雲を浮かべている 旅立ちを前に 残しておくものは何もない この大地は 人間どものさせるがままに するがいい ぼくたちにもう用はない 青い空と 青い海こそ ぼくたちにふさわしい ぼくたちの瞳に映る色の数々 人間には真似できない その瞳の色の数々 ぼくたちは決して忘れなかったのだ ぼくたちの矜持 猫であることの矜持だ たとえ目的地が 不毛の土地でも構わない ぼくたちは知
何を望まれるのでしょう それなら方法が一つあります ひげのない猫を探し出すのです そうすれ…
光がひとつ 当たって跳ね返る ひとつの光の線が 動いて面を作り 当たって跳ね返る 鏡によっ…
10匹で遊んでいると いつの間にか11匹になっていました かわいい住宅が集まる 細い道 小…
ふわふわしてる 本当にふわふわして 気持ちいい タンポポの綿毛が 歌いながら 甘い秘密を運ん…
猫は冬が嫌い 寒いところが大っ嫌い 憎んでる でもこの滑空感がいい ほんとに空を飛んでいる…
ぼくたちは友達だった 友達以上の関係だった 鏡のような水面に お互いの姿を映しあい 理解と幸…
ぼくたちは足跡しか残せない 右左 前足後ろ足 それぞれに肉球をちりばめて ぼくたちにだって 歴史はある 太陽が輝きだしたころから 落ちる夕日は記憶を愛撫し続けて ぼくたちは 遠い世界を耳の中のポケットに しまいこんできたけど それは ただ この叙事詩を受継ぐため 次に叙事詩を受け渡すため いつでもそのつもりだけど 砂の上の足跡のように 風に吹かれて はかなく消える運命のように だからぼくたちは 大理石に ぼくたちの足跡を 刻み込もうとした それでも 時はぼくたち