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人間の目利きとAIの目利き

情報過多の時代。
目利きの役割が益々重要になっている。
目利きと言えば、一昔前は、人間にしかできないことだった。それが今や、AI君が代替えできる領域が増えてきた。特に、ECサイトなどのリコメンド機能が典型だろう。知らず知らずに、お勧めを追加で買ってしまう事も多くなった。
店舗での衝動買いと思えば、こんなものであるが、世の中こういうITやAI君による目利きが拡がっている。

ところで目利きとは本来とういう意味だろうか。
デジタル大辞泉によると、次のようである。
め‐きき【目利き】 の解説
器物・刀剣・書画などの真偽・良否について鑑定すること。また、その能力があることや、その能力を備えた人。人の才能・性格などを見分けることにもいう。「茶器の―をする」

困った時の人頼みというのは誰しも経験があると思う。仕事でも私生活でもそうだが、自分が不得手な分野や、突発的な事が発生し緊急な判断と対処が必要な時、特に健康関係だったらなおさらだが、やはり、その分野、その世界に詳しい人にまずは相談したくなる。
こう考えると、こんな情報過多の時代。あふれ返った情報の中から、自分に必要な有益なものだけをチョイスするのは至難の業である。こんな時こそ、信頼できる専門家や物知り博士にいてほしい。
私自身も、誰かの目利き役になれるように意識して過ごしているが、一方で、自分が何かあって困った時、相談したいときの目利き役はそれなりに、日常で把握しているつもりだ。
それは一朝一夕でできることではない。

もちろん、一方的な付き合いではなく、お互いが得意分野で、お互いの聞き役になれるのが理想だと思っている。
あらためて、私が思う、目利き役とはどういう人の事を言うのだろうかを考えてみる。
まずは、ビジネスに寄り過ぎると利害関係がついてまわるので、ビジネスから離れた世界で考えてみる。
一番身近な話しで言えば、美味しくておしゃれなレストランを友達のお祝いをする為に、探すことを考える。今どきであれば、ネット検索は手っ取り早いが、食事するだけなら良いが、やはり、お祝いをするとなると、下見をした方が良い。

ただ、そういう時間もないときに、目利き役の情報は役に立つ。つまり、その人の行きつけの店だったら最高である。目利きと言うのは、そのテーマに関する物知り博士だけでは困る。医者にしても、観光にしても、その人の体験がベースである方が、信頼感が増す。

一方で。目利き役には、専門的な事を期待することも多い。自分が家を新築しようとしたときに、友人に建築士か工務店の職人がいると安心だ。ただ、こういう時でも、どうしても、専門家と言うのは、木を見て森を見ずになりやすい。つまり、自分の得意な領域は、徹底して何でもこたえられるが、そこから外れると、からっきし素人であることも多々ある。
目利き役には、全体的な視点で、アドバイスを頂きたいと思う。

専門的に深くはあるが、全体的には、バランスよく知っている。木も森も知っている人が理想的である。AI君が両方得意そうではあるが、私は、AI君を選ぶか人を選ぶかは、人それぞれの選択になって行くと思っている。

以上

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