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青い場所へ

何度か書いているけれど絵を描いているときはその絵の中に入ってみたいな、という気持ちが強い。また観てもらう人にその絵の中に入って行ってしまうような感覚が与えらればその絵はよく描けたのかなと思う。

絵の模様は不思議で、決して建物とか部屋とか公園とか具体的なものを描かなくてもその中に自分が入ってしまってそこで過ごしてしまうような感覚をもたらしてくれることがある。

まるで、その場所の空気、その場所の音、その場所の振動、、、そんなものがはっきりと実感されることもある。

そんな時に僕は特にこういう青色の世界の中に入るのが好き。

この青色の世界の静けさ。ささやかさ。静寂と愉楽。

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特に、暑い日が続く夏にはたくさん描きたくなる。

冬は少し描くのが難しい。

思えば僕の絵はこういう絵が多いので冬の間の制作速度はとても遅くなる。

そんなこと自分のことなのに、気がついたのはほんの数年前だ。

だからこの数年は冬に準備をしないといけない展示はなるべく避けるようにしている。


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