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サッカー/日本×北朝鮮前半を振返る/第3戦/FIFAW杯2026アジア2次予選


1.前書き

アジアカップから約1ヶ月半ぶりの代表戦になるW杯アジア2次予選対北朝鮮戦が、2024年3月21日に開催されました。
今回の試合はアジアカップでベスト8に終わり優勝を期待していたサポーター、メディア、サッカー関係者から結果と内容共に批判を受けた日本代表が、再スタートを切るための大事な試合だと思いますが、アジアカップで露呈した日本の弱点をどう改善したのか、またはどう改善の兆しを見せるのかが求められる試合だと思います。
監督の交代を求める声が少なからず上がっているようなので、森保監督としては勝利が最低条件で内容のある試合を見せなければ外野を納得させることはできず更に厳しい批判を受けることが私にも想像できます。
JFAはアジアカップ後に森保監督を続投しましたが、今回の試合含め今後の結果と内容次第では森保監督を外野の声からかばえなくなる可能性は十分ありえます。
なので連敗や印象が悪い負け方を1試合するだけでも解任の可能性があるかもしれないので、W杯出場に関わる公式戦は勝ち続ける必要があるでしょう。
では、そんな森保監督と日本代表がどんな試合を見せたのか振り返りたいと思います。


2.試合前

まず試合前に発表された先発メンバーを見て注目した点は、GKに鈴木彩艶(スズキザイオン)、CBに町田、SBに菅原、ボランチに田中、前線に前田、堂安といった選手が起用された点です。
アジアカップ後の初戦で彩艶を先発に起用したということは、今後GKのレギュラーは彩艶でいきたいという監督の意思表示だと私には感じられました。
アジアカップで彩艶は良い内容のプレーを見せたとはお世辞にも言えないと思いますが、それでも彼を先発に起用したということは、恐らく今後彼をGKの軸にしたいという森保監督の考えなのでしょう。
そうでなければこのタイミングで他のGKを試さない理由が私にはわかりません。
アジアカップでの彩艶のプレー内容から考えて、再スタートとなる今回の試合でGKの選手選考を考え直しても何も不思議ではないと思いますが、それでも彼を起用したということが軸にしたい証拠だと思います。
今後彩艶がまた不安定なプレーを見せW杯アジア2次予選か最終予選で、苦しい状況にならない限りは彼がこのままレギュラーとしてプレーしていくのだと思います。
次にCBの町田に関してはレギュラーである冨安が、今回怪我か怪我明けを理由に招集されなかったための先発起用だと思いますが、以前までであれば冨安がいないときに先発するのは谷口が一番手だった気がします。
では何故今回は町田が先発になったのか考えてみると、恐らくアジアカップで露呈した空中戦の弱さを改善したいというのが考えられると思います。
谷口が町田に比べて空中戦が弱いとは私は思いませんが、単純により身長の高い選手を起用して空中戦の対策をしたかったのではないかと思います。
ですが、空中戦は身長が高ければ強いというものでもないと私は思っているので、町田を起用した選択が正解なのかは少し疑問に思います。
しかし、CBとしての能力を考えると今回招集された町田、谷口、渡辺にそんなに大きな実力差があるとは思えませんので間違った選択とまでは言えないでしょう。
次にSBの菅原についてです。
アジアカップで守備の不安定さを見せ毎熊に先発の座を奪われた菅原でしたが今回再び先発として起用されました。
彼もまた彩艶と同じように森保監督にとって右SBの軸として考えられている選手なのだと思います。
理由として考えられることは左SBとの兼ね合いではないかと私は考えますが、現在の日本代表は左SBに攻撃的なSBがいないため右SBには攻撃に強みのある選手を置きたいのだと思います。
だからといって右SBの守備をないがしろにしている訳ではないと思いますが、現時点では多少守備に目をつぶっても左右のバランスを考え攻撃的な右SBを起用したいのではないかと思います。
ちなみに今回橋岡が招集されたのは右SBの守備固めをして、逃げ切りを図るとき用の交代要員として起用するためだと思います。
簡単に言えばリードしているときに守りを固めるための守備要員ということです。
その理由は私のイメージでは菅原より橋岡のほうが攻撃力は低いと思いますが、体が強く守備に優れていると感じるのでそう考えました。
次にボランチの田中についてです。
アジアカップではメンバーに入れなかった田中でしたが今回は招集されました。
正直アジアカップのメンバーに呼ばれてもおかしくないコンディションやプレーを見せていたと思う田中でしたが、何故かアジアカップではメンバーに選んでもらえませんでした。
アジアカップで同じポジションに起用されていたのは遠藤、守田、旗手でしたが1度も起用されなかった選手がいることを考えれば田中をメンバーに入れても良かったのではないかと今更ながらに思います。
田中が今回先発起用されたのは恐らく遠藤、守田に比べより攻撃的なボランチだからではないでしょうか、北朝鮮が守備的に試合を進める可能性があると考え、守りを固めた相手に対してロングやミドルのシュートでペナルティエリア外からでも強力なシュートを撃てる田中が、ボールを奪うことに長けた遠藤よりもこの試合では有効な手段だと考えたのだと思いますし、チャンスがあれば相手のボックス(ペナルティエリア)に侵入する意識や頻度も遠藤、守田に比べ高いと思うので先発起用されたのだと私は思いました。
次に前線の前田、堂安についてです。
アジアカップのイラン戦でも前田、堂安という組み合わせの両サイドで先発していましたが、この組み合わせは前線の両サイドにタイプが違う選手を置き、片方に必ず1人は足の早い選手を置きたがる森保監督の起用傾向から考えれば納得のいく選手起用だと思います。
今までは右サイドに足が早くウイングかアタッカーの伊東純也を置いて左サイドにはドリブラーの三苫か中村を置くという組み合わせが、森保監督の選ぶ1番手の組み合わせだったと思います。
ですが、伊東純也を呼ぶとメディアが騒ぎ日本代表の活動に支障が出たり、彼自身も落ち着いて代表の活動に集中できない可能性があると考え配慮して呼ばなかったため、アジアカップのイラン戦同様左サイドに足の早いアタッカーの前田、右サイドに比較的オールラウンダーでボールを運べてキープ、パス、シュート等の能力がバランスのいい堂安という組み合わせにして、監督の好む両サイドにタイプが違う選手を置き、片方に必ず1人は足の早い選手を起用するという組み合わせにしたのだと思います。
素人の私としては安易な考えかもしれませんが、堂安のポジションにドリブラーの久保を起用したり前田を右サイドに置いて左サイドに中村を起用してもいいのではないかと思うのですが、今回対戦する北朝鮮は比較的体の強いチームで、激しい競り合いが予想されることから久保や中村よりも堂安のほうがあたり負けせずにプレーできると考えて前田と堂安という組み合わせにしたのだと思います。
試合前の注目点は以上になりますので次に試合を振り返ってみましょう。


3.試合開始直後の先制点

前半が始まり通常であれば両チームの並びや戦い方を見る時間帯ですが、そういった情報を得る前に日本が開始1分強でいきなり先制点を奪いました。
内容は日本最終ラインが自陣中域でボールを回しビルドアップしていると左SBの伊藤洋輝にボールがわたったときに、同サイドの前線にいる前田が恐らく相手のライン設定が高いと感じて相手最終ラインの裏に走り出しました。
すると伊藤洋輝は前田の走り出すタイミングに合わせて相手最終ラインの裏に浮き球でロングボールを蹴ります。
前田と対峙する北朝鮮右SBは前田の走り出すタイミングに合わせて追走し互いに走りながら競り合うと、競り合いの中で前田が転んでしまいボールは繋がらず相手にわたってしまいました。
しかし、そこで前田はすぐに起き上がり相手に素早いプレッシャーをかけ足を出すと、ボールは相手の元からこぼれて近くにいた上田にわたりました。
こぼれ球を回収した上田はペナルティエリアの左角付近から縦にドリブルしますが、相手ディフェンダー2人にゴール側と後ろ側の進路を閉ざされてしまい、ゴールに背を向けた状態でボールをキープし左のコーナー付近に追いやられてしまいます。
このままライン際に追いやられて外に出されるかまたはボールを奪われるか、相手にボールを当てスローインまたはコーナーキックにするかの選択肢しかないと思いましたが、上田はヒールでゴール側に向かいボールを蹴ると反転したので相手を抜こうとしたようにも見えましたし相手にボールを当てコーナーキックにしようとしたようにも見えましたが、結果的にはボールだけが相手ディフェンダーの横を抜けていきサポートに来ていた田中に繋がりました。
田中は相手ディフェンダーの横を抜けてきたボールを受け取ると、ペナルティエリアの左ライン付近からすぐに浮き球のクロスを入れました。
クロスはゴール前ファーサイドに飛び近くにいた堂安がいち早く落下地点にフリーでポジションを取ると、ゴール前に詰めていた南野に合わせてヘディングで折り返します。
南野は折り返しのボールをボレーでシュートしようとしましたが、少しボールが高かったのか上手く当てることができずに堂安の方に再び折り返すような形でボールがこぼれていきました。
堂安はこぼれ球に素早く反応して次はグラウンダーのボールをマイナスに蹴ると、近くにいた南野や北朝鮮選手の足元を抜けていき、ペナルティエリアの逆サイドでフリーの田中にボールが向かっていきました。
田中はグラウンダーで向かってくるボールに合わせて右足でシュートすると、ゴール右上に突き刺さり日本が先制点を奪うことに成功しました。
この得点は何が良かったのか考えてみると、まず前田と伊藤洋輝が相手最終ラインのライン設定が高いと見るとすぐに相手最終ラインの裏にある広いスペースを利用しようと素早い判断で実行に移し、実際には相手の裏を取れずボールを奪われますがそこですぐに前田が切り替えて素早くボールを奪いに行った切り替えの速さが良かった点です。
そして相手にプレッシャーをかけるだけの守備ではなくボールを奪うための守備をしたことも良かった点です。
次に上田はコーナー付近に追いやられてしまいましたが、私の勝手なきめつけというか思い込みかもしれませんが、私には上田がヒールでボールを蹴った後反転して相手を抜こうとしていたように見えたので、その積極的な姿勢が結果的に相手のスキを突きボールが田中に繋がったので良かった点だと思います。
他にも田中がクロスを入れたとき3人の選手がゴール前に詰めていたことや、堂安が田中にラストパスをしたときも堂安を含め5人の選手がペナルティエリア内にいてペナルティエリア付近にいた2人の選手と合わせると7人の選手が相手のゴール前にいたことになります。
これは選手達が足を止めず常に動きゴールを奪うため積極的に行動した証拠で、ゴールまでの一連の流れを見ると開始早々ラッキーパンチが当たり簡単に得点したようにも見えなくはないですが、チーム全体が積極的に行動して常に動きゴール前へ顔を出したことで得点に繋がったのだと思います。
また田中がクロスを入れた後は全てのプレーがワンタッチプレーだったので、北朝鮮選手の足が止まってしまいほぼ動けなかったことも重要な要素だと思います。
開始早々の先制点は相手が守りを固め0−0で試合が進む可能性も考えられたので、得点の影響で試合を有利に進められたり更に相手の動きを予測しやすくなることから、戦いやすくなる確率が上がると思うのでとても貴重だったと思います。


4.前半の序盤

日本が得点した後に北朝鮮ボールで試合が再開すると、北朝鮮がキックオフで右CB、右SBと2本のパスを繋ぐ間に前田が相手右SBに凄い速さでプレッシャーに行きました。
すると、再開後10秒も経たないうちに前田が相手右SBからボールを奪い、そのまま相手ゴール前まで行ってシュートしました。
ゴール前で相手右CBがチャージにきたこともありシュートは枠の右外に外れましたが、前田の前線からの守備がとても効いていました。
開始から3分も経っていませんでしたが、北朝鮮は失点の影響もあったのか浮足立っているようにも見えました。
その後試合が進むと日本は基本の並びが4−2−3−1で守備のときはそのままですが、ビルドアップから攻撃するときは相手の前線2枚が日本のCB2枚にプレッシャーにくると、ボランチの田中がCBの間に下がり吸収され3バックの形でボールを繋ぎ相手のプレッシャーを回避する場面が見られたり、同じくビルドアップの状況で日本の最終ラインがハーフライン辺りまで押し込むと、ボランチの守田が前にポジションを取り4−3−3か4−1−4−1の並びに変化することがありました。
これはチーム戦術としてやっているのか個々の選手が状況に合わせ、臨機応変に対応していたのか分かりませんが私の印象だと後者だと思います。
同じ状況でもポジションを変えないときもあったので、個々の選手に臨機応変に対応するよう以前から求めていた森保監督は大枠では何か指示をしていたのかもしれませんが、大半のことは選手に任せていたのではないかと思います。
北朝鮮は守備のとき4−4−2でブロックを敷いて守っていましたが、自陣に下がりゴール前を固める戦術ではなく最終ラインを高く保ち前線から最終ラインまでの距離をコンパクトにして守っていました。
通常この守り方だと相手がビルドアップで全体を押し上げてくるときに、相手最終ラインが自分たちの設定した位置まで上がってくると、前線の選手がプレッシャーをかけに行きボールを奪おうとしますが、北朝鮮の前線は日本最終ラインと距離をそんなに詰めることもなくプレッシャーやチャージも緩い感じでした。
これでは日本最終ラインが北朝鮮の圧力を感じることなく楽に縦パスを入れることが出来るので、北朝鮮としては守備戦術が全く機能していないことになります。
恐らく北朝鮮選手達は失点後に日本を警戒しすぎたか、失点から裏を取られるのが怖くなり前へ出れなくなったと考えられます。
しかし、チームとしてはラインを高く保つという守備戦術が決め事としてあるので、最終ラインは高いが前線がプレッシャーにいけないという中途半端な状況になったのだと思います。
攻撃のときは4−4−2か4−2−3−1の並びで前線中央の2枚が横並びや縦に並んだりと、状況に応じてポジションを動かしている感じでどちらのフォーメーションともとれる感じでした。
日本がボールを保持する時間が長くボールを奪ってもすぐに日本の選手がボールを奪いに距離を詰めてくるので、北朝鮮がビルドアップすることはほぼ無く日本の圧力に負けて最終ラインへボールを下げると前線にロングボールを蹴ったり、奪ったらすぐにサイドに展開して素早く速攻やカウンターを仕掛けるというのが北朝鮮の主な攻撃パターンだったと思います。
他にも準備していた攻撃パターンがあるのかもしれませんが、対戦相手によっては出来なくなることもあると思うので、ロングボールとサイド攻撃からの速攻やカウンターといった攻撃になったのでしょう。
日本は中盤に差し掛かろうとしていた時間帯から、ビルドアップで最終ラインがハーフラインまで押し上げると、両SBが高い位置にポジションをとり前線の4枚と合わせると5トップや6トップのような並びで、両サイドを攻撃の起点としてショートパスを繋いで相手のペナルティエリアに侵入しチャンスを作り出していました。
パスを繋ぐ中で縦パスを前線の選手が1度でもワンタッチで繋ぐと、食いついてチャージにきた相手ディフェンスを簡単に回避出来てシュートまでいくことに成功していました。


5.前半の中盤から終盤

時間が進んでいくと北朝鮮が日本の攻撃に慣れてきたのか、徐々に日本は攻撃をシュートで終わらせることが出来なくなっていきました。
最終ラインから前線にロングボールを蹴ったり、サイドからパスを繋ぎ攻めていましたが途中で行き詰まり、パスの出しどころに迷う姿が見られ攻撃のリズムが悪い感じがしました。
特に相手のゴール前まで押し込んで攻めているときはそれが目立っていたと思います。
日本は基本的にサイドからの攻撃と縦パスを前線の選手がワンタッチで繋ぐというプレー以外は、決められた攻撃パターンで攻めている雰囲気が無く、臨機応変にポジションをとり選手が考えながら攻めているように見えました。
元々監督が目指す戦い方が臨機応変にプレーして、相手を見極め柔軟に攻撃と守備をすることを求めていると思うので、チームとして決められたいくつかの戦術を与えられていなければ、プレーしながら同時に脳をフル回転させて考えるので、時間が進んでいくと徐々に脳が疲弊し思考能力が低下するのでプレーの質が落ちるはずです。
なら試合前に決められた戦術を与え試合をさせればいいと思いますが、それでは目指す戦い方の成長には繋がりません。
現在の戦い方で実際にプレーしないことには、恐らく思考能力の向上やプレーしながら考えることに慣れるのは難しいと思うので、監督は去年からどんな大事な試合でもこのやり方で継続してきたのだと思います。
話が少し脱線しましたが恐らく疲労と共に攻撃の質が落ちたと思われる日本は、追加点を奪うことができず苦労していました。
それでも北朝鮮のロングボールからの攻撃や速攻、カウンターは日本が危機的状況になるほど質が高いものでは無く、日本はリスク管理が出来ていて安全に対処していたと思います。
終盤に北朝鮮が最終ラインから繋いで攻めると、日本は1、2回相手の攻撃を跳ね返しクリアしました。
日本から見て右サイドのハーフライン付近にいた相手選手が、クリアボールを回収すると近くにいたボランチへ繋ぎ相手ボランチは前を向きまた攻め始めるが、少しもたつく間に背後から距離を詰めた南野がボールを奪います。
ボールを奪った南野は相手のゴールに向かい中央をドリブルしてショートカウンターの状況になると、南野の左に前田、右に上田が並走し前には3人の相手選手がいて3対3になりました。
相手は突破されないように距離を空け下がりながら対応しますが、相手陣地の半分までくると上田の前にいた相手選手が南野と距離を詰める動きを見せます。
南野はそれを見て上田にパスをするとボールを受けた上田がペナルティエリア前まで運びました。
3対3の状況から両チーム他の選手達が相手ゴール前に追いつく頃に上田が南野に横パスを出すと、南野はトラップしてすぐにディフェンスラインの間を裏に走り込む堂安にパスをしました。
フリーでペナルティエリアに侵入した堂安は相手GKと1対1になりGKの左側にシュートを撃ちますが、相手GKに右足で防がれて枠の左外にボールが出ていきました。
ここまでで得点の場面以外では1番の決定機でしたが、残念ながら得点を奪うことが出来ませんでした。
その後も両チーム点を取ること無く前半は終わりました。


6.前半のまとめ

前半は開始早々に日本が得点を奪えたことで北朝鮮のゲームプランが恐らく崩れたと思います。
そして日本は割合的にも多くボールを保持していたので、攻撃する時間は長く守備をする時間は短くすることが出来たので終始日本ペースで前半を進めることが出来ました。
欲を言えば得点の場面以外に2、3度あった決定機のどれかで追加点を奪えていれば、更に試合を有利に進めることが出来ますし、相手のモチベーションを下げることにも繋がったと思います。
1−0では相手も諦めること無く同点や逆転を狙ってきますから、まだまだ危うい状況に変わりないです。
でも、リードはしているので0−0で試合の最後まで持ち込まれて、日本が最後の方で焦って崩れるよりは全然いい展開だと感じました。
北朝鮮は日本のアジアカップの試合を見て対策を考えてきたとは思いますが、序盤から緩い守備をして激しい競り合いもほぼありませんでした。
イラク戦やイラン戦を参考に似たような戦い方をしてくるのかと思っていましたが、似せてきた感じはなく日本にとっては守りやすかったと思います。
真似できないのかしなかったのか分かりませんが、私が想像していたよりも激しさや力強さを感じることのない北朝鮮代表でした。
個人の選手を注目すると日本は田中、堂安は得点という場面に絡んだのでもちろん良いですが、前田の運動量と前線からの守備や南野のポジショニングや縦パスをワンタッチで繋ぐプレーも機能していて良かったです。
前半に関しては以上です。


後半に続く。

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