また出会える日まで-もしも出会えなくても-

帰り道、月がやたら眩しいなと思っていたら、今日はスーパームーンらしい。
月光が夜道を煌々と照らしていた。

今日は長らくお世話になっていた人と久しぶりにお会いした。
愛煙家のその方と会うときは、大抵カフェの喫煙席でおしゃべりすることになる。
今日の用件は、一種のお別れのようなものだったのだけれど、ありがたいことにその方は、何度も何度も別れを惜しんでくださった。
私としても積極的な別れではないので、残念なことではある。けれど、お別れが決まったことで、気持ちが少し吹っ切れたような部分もあった。お別れが決まったことで、多少なりとも身軽になったような。

変わらないものがあるとすれば、それは『変化』だけだ。

どこかしらで度々目にするフレーズ。
今日お会いした方とはしばしのお別れになるけれど、一生会えない訳ではないし、またどこかで会うこともあるかもしれない。そうならないかもしれない。いずれにせよ、出会えたことには心から感謝している。

またいつか来るスーパームーンの夜、今日のことを思い出すのかもしれない。その方のタバコの移り香がふっと香るコートをハンガーに掛けながら、そんなことを思った。

ありがとうございます。いつかの帰り道に花束かポストカードでも買って帰りたいと思います。