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心の鎮痛剤の処方箋

 数日前から喉が痛くて、思うように声を出したり、ものを食べたりすることができなかった。これが予想以上に心身を消耗する。いろいろとおしゃべりしたいのにできずにフラストレーションがたまるわ、炭酸飲料や酸味の効いた食べ物を摂取したくてもできないわ…。

 加えて今日は空腹だったこともあって、夕方過ぎの私は手負いの動物のように神経がささくれだっていた。ここのところずっと曇天が続いているせいもあるかもしれない。病院で漢方を処方してもらい、帰宅してごはんを食べ、薬を飲んで、やっと少し気持ちが落ち着いた。

 心がささくれだっているときは、大抵体のどこかで不調が起きている気がする。寝不足だったり空腹だったり、はたまた今回のように喉の痛みだったり。自分の体が思うように動かせないもどかしさ。そこに外からの刺激が加わると余計に心が荒ぶってしまう。

 心の鎮痛剤は、まずは何より体の健康だ。それから親しい人とのおしゃべりだったり、好きな本を読むことだったり、ひたすら日記を書くことだったり。一人でできることもあれば、誰かが必要なときもある。出先でもできることもあれば、家でやった方がいいこともある。

 よい機会だ。自分の心の鎮痛剤を何種類か処方しておこう。そして時には人に分けれるように。せめてささくれを伝播させないように。

ありがとうございます。いつかの帰り道に花束かポストカードでも買って帰りたいと思います。