Yuka

秋生まれ。木と本、橋と散歩が好き。 どのようにnoteを活用していくか思案中。 書くこ…

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秋生まれ。木と本、橋と散歩が好き。 どのようにnoteを活用していくか思案中。 書くこととは何かについて考えること。考えた先の景色を見たい。

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[日記]2024年3月20日 晴れ時々雨

10年ぶりに姿を現した友人Aは、中学の頃の面影をほとんど残していなかった。金髪と金の眉毛と金縁メガネに、古着のような黒の格好いい服を着ていた。それが大層似合って様になっていた。大体古い友人と再会すると「変わってないねぇ」なんて言ってきゃっきゃっ言い合うのだけど、今回ばかりは「全然変わらないねぇ!」と一方的に言われただけで私はまじまじと彼女の姿を観察しているだけだった。お昼時、新宿御苑の近くのカフェで珍しいメンバーで集まる。中学の同級生のA、大学時代のインターンの同期のB、春か

    • [日記]2024年3月15日、16日 ともに晴れ

      2024年3月15日 テレワーク。上司から何度か電話がかかってくる。昨晩は緊急の対応のために22時まで仕事をしていたらしく、声色から疲れが滲み出ていた。あまり迷惑をかけまいと思いつつ、小さなミスを繰り返してしまう。そういうときこそ冷静さを保つことが大事になると思う。でもつい気分の起伏に引っ張られてしまう。頭ではわかっていても凪いでいる状態を保つのが私には難しい。終業後、鍋に追加する白菜をザクザクと切っているとチャイムが鳴った。レンタルの予約をしておいた、結婚式で着る服や小物が

      • [日記]2024年3月14日 晴れ

        どんな夢を見ていたのだろう。深夜に二度、夢にうなされて勢いよく目覚めた。一度はおそらく仕事の夢だった思う。他の夢は思い出せない。昨日半額で買った出来合いのパンケーキをレンジで温める。頻繁に買うのは贅沢な気がするけれども、半額ならよかろうとつい手が伸びる。目玉焼きとベーコンを焼く。一枚は付いていたメープルで、二枚目は塩を振った目玉焼きとベーコンで食べる。外でクレープを食べる時は照り焼きチキンを選ぶ。私の好きな味はあまじょっぱい味かしら。小さな贅沢に小さな贅沢掛け合わせて、一挙両

        • [日記]2024年3月13日 晴れ

          どんな夢を見ていたかしら。映像も音も忘れてしまったけれど、「これはたしかに、いかにも私が見そうな夢だな」と思いながら、めざましに起こされたのは記憶している。それと、なんとなくの感情。よろこびと困惑が入れ替わり立ち替わりしていた夢だった気がする。めざましはiPhoneのアラーム。「さえずり」。気に入ってこれしか設定しない。6時55分、7時、7時5分の5分刻み。起き抜けに昨晩セットしたクッカーのスイッチを入れ、寝る前に自分で自分に言い聞かせた、「明日は晴れだから洗濯をするんだよ」

        [日記]2024年3月20日 晴れ時々雨

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        記事

          自己開示ムーブメントとタネまき

           最近、ちょっと弱っている。  年末から家庭でイレギュラーなことが起こり、新年から本格的に一人暮らしが始まり、同時期に急激に仕事が忙しくなった。 そのイレギュラーな出来事については、公の場では書きにくい話のため、今回は触れないでおこうと思う。  一人暮らしと仕事について。 2024年の1月は、慌ただしくも充足感のある日々で、その月の終わりには、ふともう2024年の振り返りをしてもいいかもしれないと考えているほどだった。  南西向きの窓がある部屋から、北と東向きに一枚ずつ

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          死んだら海に骨を撒いてくれ

           お布団にうつ伏せになって潜っていた。寝る時に着るもこもこの服にはフードがついていて、それはいつの間にかすっぽり私の頭に被さっていた。  外から継続的な、パタパタという音が聞こえてくる。私のからだは眠っていたけれど、脳は覚醒し始めていた。モヤがかかっている頭で、これはなんの音だろうと考えていた。  雨が降っている。雨の雫がベランダの手すりを叩く音だ。 新居に越してからほとんど雨は降っていなかったし、遮音性の高い建物を選んだので、思ったより大きく響くその音がなんの音なのか、

          死んだら海に骨を撒いてくれ

          下手なりにやってみるに吉が出ています

           電車で移動中、ふとこの言葉が頭をよぎったので、これについて考えてみたいと思う。  なんだかしいたけ占いに出てきそうな文言だ。引用元かは定かではないけれど、親愛なるしいたけ占いのリンクを貼っておきます。(しいたけ占いはこちらから) 2024年の上半期占いも面白かったです。 ****  私は自分のことを、やってみたいことが割合多い人間だと思っている。 それは、わくわくすることに対する欲が深いからなのかもしれないし、百聞ではなく一見した先の感触に関心があるからかもしれないし

          下手なりにやってみるに吉が出ています

          本好きにはいろいろな種類の本好きがいる【その1】

           去年知人が「人の話を聴くとき、相手の話を聴いて自分が変化する可能性があることを受け入れていないと、ちゃんと相手の話を聴くことはできない」と言っていた。 (確かそんなふうに言っていた。思い違いをしていたらすみません)  人と言葉を交わす。 会話のLIVE感っておもしろい。二度とその会話...その雰囲気で、その人とその状況でその話はできないと私は思っている。 会話には代替不可能性がある。どうしてその性質が生じるのだろう。  今しかこの会話はできないことを、聞き手と話し手の双

          本好きにはいろいろな種類の本好きがいる【その1】

          今年の抱負は「注意深く生きる」

          (追記)この記事では震災について言及しています。もし気分が悪くなる恐れがある方は、読まずに記事を閉じていただけますと幸いです。(2024/1/5)  2024年が始まり、4日経ちました。 新年の挨拶はなんだか場違いなものに感じるので、ここでは控えておこうと思います。  能登半島地震で被災された皆さま、心よりお見舞い申し上げます。 一刻も早い復興をお祈りしております。  今回でnoteで文章を公開するのは4回目になります。(1つは随分前に書いた読書感想文のような独白のよう

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          何かが私たちをどこかに連れていく。その何かの正体について考える。(考えるだけ)

          言葉にならない感情が涙となって溢れてくる。 いや、長い時間ひとりでめそめそ泣き続けているわけではなくて、キャリーケースをごろごろ引いて外を歩いている時に、色づいた銀杏の木を見ている時に、風が髪の間を通り抜ける時に、ふと自分がいただいてきたものが頭をよぎって、言いようのない感情が生まれて涙となっている。そんな感じである。 1人で2泊3日で大阪に来た。2023年12月の2週目。 大阪に来るのは大学の卒業旅行以来で、4年ぶりとなる。当時は関西にいる知り合いはごく僅かで、特別な思い

          何かが私たちをどこかに連れていく。その何かの正体について考える。(考えるだけ)

          寿司ネタの鉄板。父娘はサーモン、母はタイ。

          2月は母の何度目かの誕生日があって、例年お祝いをしたりし忘れたりと適当に過ごしていたが、今年は気が向いたのでお寿司をご馳走することにした。 家から徒歩15分のところに、行列のできる評判のお寿司屋さんがある。イクラ軍艦はイクラがこぼれ落ち、赤身のネタは分厚く大きくて、お客さんは、みな大口をあけて頬張る。晴れた土曜日のお昼時だった。お店の外で40分ほど並び、カウンター席に通された。 私はサーモンが好きだ。まずサーモンととろサーモンと炙りとろサーモンを頼む。 母はタイが好きだ。まず

          寿司ネタの鉄板。父娘はサーモン、母はタイ。