[日記]2024年3月13日 晴れ
どんな夢を見ていたかしら。映像も音も忘れてしまったけれど、「これはたしかに、いかにも私が見そうな夢だな」と思いながら、めざましに起こされたのは記憶している。それと、なんとなくの感情。よろこびと困惑が入れ替わり立ち替わりしていた夢だった気がする。めざましはiPhoneのアラーム。「さえずり」。気に入ってこれしか設定しない。6時55分、7時、7時5分の5分刻み。起き抜けに昨晩セットしたクッカーのスイッチを入れ、寝る前に自分で自分に言い聞かせた、「明日は晴れだから洗濯をするんだよ」という言葉に素直に従って、洗濯機に洗濯物を入れていく。クッカーと洗濯機。クッカーは4年前に広島で初めて一人暮らしをする時に、親戚に持たされたもの。炊飯器の代わり。一度に1.5合しか炊けない。洗濯機は新居の洗濯機置き場が狭小なためにすごく小さい。一度に3.3kgしか洗濯できない。今のところ特に困り事はない。日々生活しながら、この大きさが私にはちょうどいいのだなという実感を重ねていっている。足るを知る、生活。卵を2つお椀に割り入れる。みりん大さじ1.5を加え、塩を4振りしてかき混ぜる。この割合が私好みであると最近知った。卵焼きを作る。実は少ししょっぱいのかもしれない。私しか食べないから知らない。でもご飯によく合う。外に出たら春だと思った。すこし空気がかすんでいる。風が吹いている。目に映る世界の光が、私には説明できない理由で、不思議に反射していた。いつも見ている道が明るくて、鮮やかだった。電車で友人がnoteを更新していることに気づく。そろそろ降りないといけない。さっと目を通そうと読み始めたらすごくおもしろくて、危うく一駅前で電車を降りかける。友人の投稿に走り書きでコメントを残した。早足で会社に向かいながら、今日はすごく気分がいいなと考えていた。年が明けてから多忙を極めていた仕事は落ち着いた。期限に追われ急かされ、プレッシャーに心が潰されそうになることもなくなり、一つ一つ丁寧に行う余裕がでてきた。自分が取りたい仕事のスタイルを取れている感覚がある。定食屋で先輩と夜ご飯を食べる。気落ちしているように見えたから私から誘った。練習、練習、と心の中で唱えていた。長く人と話すことに対して苦手意識を持ってきたし、今もある。でも話すことの楽しさは随分と経験してきたように思う。相手の数だけコミュニケーションの種類があることも知った。毎回新鮮で、私にとっては毎回小さな挑戦なのかもしれない。家から最寄のお店で化粧品とストッキングを新調した。今週末に高校時代の先輩の結婚式がある。結婚式には大人になってから初めて出席する。休みの日に服のレンタルと当日のヘアセットをしてもらう美容院の予約をした。すこしずつ準備していく。なぜか私が緊張している。一生に一度の晴れの日が、二人にとって素晴らしいものになりますように。その日の幸せを築くひとたちの一員になれることが嬉しい。
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