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疲れたら休みましょう。お釈迦様からのライフハック術

こんにちは。
記事をご覧いただきありがとうございます。
私は奈良県御所市にあるお寺の僧侶をさせていただいています。

おそらくにはなりますが、この記事を見ていただいたということは
何かお疲れのことではと想像するところです。
学校のこと、仕事のこと、家庭のこと、育児のことなど皆様、様々なことでお疲れのことだと思います。

まずは私から「おつかれさまです」とお伝えさせていただきたいと思います。

なぜこのような記事を書こうかと思ったのかといいますと、私自身、大人になりいろいろと疲れることがあったのですが、仏教を学んでいる身として解決できる方法を自分なりに見つけれたので皆様に共有できればと思ったのがきっかけです。

「仏教かよ、なんか坊さん難しい説教するんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、そんなに難しいお話ではないです。

一つここで仏教的なお話しさせていただきますが、現代人はに振り回されすぎているのだと思います。この欲についてはいろんな欲があるのですが、一番私たちを振り回してくるのはおそらく承認欲求というやつではないでしょうか?もれなく私も振り回されています。
この承認欲求という欲が私たちを疲れさせている原因かもしれません。

昨今はインターネットやSNSによって他人の生活や人生がより分かりやすくなりました。
それにより人生のものさし・人生の偏差値のようなものが知らないうちに自分の中にできあがってしまい、

「同じ世代のあの子はあんなに活躍しているのに自分は・・・」
「あいつはあんなに給料をもらっているのに自分はこれだけか・・・」
など様々な悩みがよりできるようになったのではないかと想像します。

「人生のものさしと同等がそれ以上であれば、自分の人生はうまくいっている」「人生のものさし以下だから、もっと頑張らないと・・・」
と潜在的に思っているのではないかと思います。

私も一般企業で働いていたことがありましたが「同じ仕事量なのになんであの人の方が給料が・・・」などと思ったことがあります。
そう、他人と自分を比べてしまうんですね。
「隣の芝生は青く見える」とよくいいます。
人間は社会的な生き物なので、こういった悩みは仕方がないのだと思います。そして仕方がないゆえに延々と悩まされ続けてしまいます。

私たちを悩ませる人生のものさしについてよく考えてみる必要があるのかもしれません。

人生のものさし?

この記事を読んでくださった方は上に書いた「人生のものさし以下だから、もっと頑張らないと・・・」と思っている方がもしかすると多いのかもしれません。

ここではっきりと言いたいのは
「人生のものさし以下だからもっと頑張らないと・・・」
ということは全くない!ということです。

そもそもになりますが人生のものさしってなんでしょうか?
他人の一般的な人生と比べる必要があるのでしょうか?
誰かに認められて承認欲求を満たす必要はあるのでしょうか?
いったん休んでゆっくり考えてみましょう。
あわてないで一休みしてみてください。

仕事や学校をずる休みしてもいいと私は思います。
「そんなことすると人生のレールから外れちゃうという方がいるかもしれません」全くそんなことはないと思います。
「私がいないと仕事が回らない!」
そんなことありません。天才スティーブ・ジョブズが亡くなった後でもAppleは世界的企業の座を守り続けているではありませんか(よくネットでも言われていますね)
「どうあがいても休むことができない!」
育児や介護、仕事に一生懸命になりすぎていませんか?どこかうまくサボれることはないか探してみてほしいと思います。自分を守るためにサボることは悪ではなく正義だと私は思います。
「人間関係に疲れている」
疲れる人と真剣に向き合いすぎていませんか?もうちょっと適当に付き合ってみてもいいんじゃないでしょうか。距離をおいてもいいとおもいます。
要はあまり人を気にせず、自分を優先させてほしいということです。
自分ではすごく気にしていても実は他人は全然気にしてないなんてよくよくあることです。

今の時代に生きる私たちにとっては人の目を気にしないということができれば人生最強のライフハック術になるとおもいます。

仏教の経典の一つにスッタニパータというものがありそこにこのような言葉が出てきます。

「犀の角のようにただ独り歩め。」


クロサイさん?

犀とは動物のサイのことです。サイには角が生えていますが、非常に硬いです。またほかの角と交わることはありませんし、サイ自体が単独で行動する生き物であり、群れを成さないといわれています。
お釈迦様が言いたかったのはおそらく「サイの角のように固い意志で他人の意見に左右されず自分自身を信じ前向きに励みなさい」という意味合いのように思います。
私自身この「犀の角のようにただ独り歩め。」という言葉がとても好きで、実際にスッタニパータの日本語訳も読みました。
(リンクを張っておきますがアフィリエイトなどはしていません)

お釈迦様は2500年も前にすでにこの人生の最強のライフハックを語られていたと思うとやっぱりすごい人だったんだなと実感させられます。

私たちは知らぬ間に他人の人生をみたり、意見を聞いているうちに
自分というものが迷子になっているのかもしれません。そして知らぬ間に人に認められたいという欲が私自身を疲れさせているのかもしれません。
いったん一休みして自分が何者なのか?何をしたいのか?何をしている時が幸せなのか?と考えてみてもいいのではないでしょうか。

自分自身と向き合うためにはまずは他人より自分を優先して
一休みすることが大切だとおもいます。ぜひとも一休みしてください。

この記事が誰かの気休めになればとてもうれしく思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。








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