ドーベルマン@北海道の地方公務員

北海道で地方公務員をしています。 普段の生活で思ったこと、個人的の考えを書き綴っていま…

ドーベルマン@北海道の地方公務員

北海道で地方公務員をしています。 普段の生活で思ったこと、個人的の考えを書き綴っています。

最近の記事

怒りのきっかけを理解するアンガーマネジメント

怒りの感情は、時に行動のエネルギーになり、時には人の関係性をよくない方向にしてしまうもので、正しく付き合っていくことで、そのエネルギーをうまく使うことができると考えます。 そんな自分は、たんぱらで、ついついムキになってしまう性格。 今回の記事は自分自身の考えを整理するものとして作成しました。 怒ったきっかけを考える アンガーマネジメントは、これだけを取り上げた本が出るほど、関心がある方が多いと感じます。 例えば、6秒ルールは有名で、怒りの感情がピークアウトする時間を設けて

    • 地方公務員の担当者間の引き継ぎについて考えてみた

      私の勤めている部署では、他の職場で離職による減員が生じ、人員補充の玉突きで減員となります。 それに伴い、異動する職員から業務を引き継ぎを受けましたが、以前から良い引き継ぎとはなんなのか考えていたので、引き継ぎについて書き綴ります。 杜撰な引き継ぎによる影響 今回、私が受けた引き継ぎは、関連ファイルの保存場所を教えられ、年間スケジュールを示したA4一枚を渡されるというシンプルなものでした。 これまで受けた引き継ぎで多かったのは、既存資料で口頭で説明を受けるものだったので、年

      • 地方公務員の育児休業取得は進むのか

        総務省では、地方公務員の働き方改革、少子化対策として、地方自治体宛に育児休業の取組促進についての通知が出されています。 令和5年12月に閣議決定された「こども未来戦略」の目標としては、2025年までに1週間以上の取得率を85%、2030年までに2週間以上の取得率を85%とされています。 通知を受けて地方自治体では、人事担当部署から各部署に育児休業を取得していきましょう!と周知されることになると思いますが、果たして育児休業の取得がどこまで進むのか、自治体内部から見る所見につい

        • サイクルルートの走行を体験してみて

          私はたまに街乗りで自転車を乗る程度で、長距離走行の経験がありませんでした。そんな私が、先日、北海道内のサイクルルートの一つである、石狩川流域圏ルートの一部区間の走行を経験してきました。 国土交通省ではサイクルツーリングを推進しています。 平成28年に自転車活用推進法を改正し、インバウンドの来訪や地域活性化としてサイクルツーリズムの促進に取り組んでいます。 石狩川流域圏ルートは、上川町の大雪ダムと石狩市を結ぶ全長333kmのサイクルルートで、今回走行したのは、ルートの一部の

        怒りのきっかけを理解するアンガーマネジメント

          歩行者中心の道路空間づくり

          国土交通省では、「2040年、道路の景色が変わる」と題して、 概ね20年後の社会情勢等を念頭に今後の道路政策のビジョンと考え方が示されています。 5つの将来ビジョン  ◯通勤・帰宅ラッシュが消滅  ◯公園のような道路に人が溢れる  ◯人・モノの移動が自動化・無人化  ◯店舗(サービス)の移動でまちが時々刻々と変化  ◯「被災する道路」から「救援する道路」に 政策の方向性(いくつか抜粋)  ◯マイカーなしでも便利に移動  ◯交通事故ゼロ  ◯行きたくなる、居たくなる道路

          歩行者中心の道路空間づくり

          市役所の人員配置格差は現状維持思考から

          6月も下旬に入り、梅雨の季節で、強い雨が降りやすい季節に入ってきました。 今日は、市役所内部において、各部署への適正な人員配置について感じることを書き綴ります。 定期的な人事異動 行政組織の多くは、年度替わりに定期的な人事異動があり、異動のローテーションは3から5年、課長以上の管理職は2年程度で移動するのが一般的です。 定期的な人事異動の良い点としては、行政キャリアのなかで、様々な業務に携われることで、行政内のゼネラリストに育てることだと思います。 一方、悪い点としては、

          市役所の人員配置格差は現状維持思考から

          雰囲気が良いチーム

          先日、北海道内の自治体職員サッカー大会に参加してきました。 毎年開催している大会ですが、ここ数年は上位はこのチームというのが固まっています。 そして、強いチームは総じて試合中の雰囲気がいいものです。 このようなチームの特徴について自分なりに考えてみました。 雰囲気が良いチームは、次のような特徴があると思います。 (1)試合中に選手もベンチも声が出ている (2)試合中に選手同士がよく話している (3)チームメイトに要求する。(ヤジは言わない) 抽象的な特徴ですが、自分の経験

          地方公務員の新卒採用リクルートの心情

          先日、別部署の高卒入庁の方と話す機会がありました。 休みの過ごし方などを聞いていると、「旅行に行きたくてもお金がない」など、お金のやりくりを気にしていた様子があり、話を聞いていて、地方自治体における新卒採用のリクルートについて考えたので、思いつくまま書き綴りたいと思います。 地方公務員の給料 総務省が出している地方公務員給与の実態調査の結果によると、令和3年度の一般行政職の初任給平均は、大卒187,623円、短大卒167,464円、高卒154,067円です。 給与総額は、

          地方公務員の新卒採用リクルートの心情

          北海道での戸建住宅選び

          戸建住宅の購入を考えていまして、最近は様々な住宅メーカーのモデルハウスを回っています。 子供が大きくなって手狭になってきたため、生活を充実させたいと考え、どんな家がいいのか日々考えているこの頃です。 今日は、モデルハウスを観て回ってきたなかで、個人的な感想、気づいたことを書き綴ろうと思います。 住宅の性能競争 ZEHという言葉は聞いたことはありますか? ZEH(ゼッチ)(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備シス

          人は都市に吸い寄せられる

          都市への人口一極集中は、感覚的には、ある程度自然なこととして受け入れることができます。 人口減少の局面に入り、地方の人口減少がさらに進んでいることから、問題視する報道等を見かけます。 北海道における都市一極集中は、札幌市です。 札幌市は、北海道全体の人口が減少していくなか、2021年までは増加し続けてきました。 このことについて、北海道の地方に住む私が、札幌に遊びに行き、気がついたことを書き綴りたいと思います。 札幌市への一極集中 都市一極集中は、人口や雇用をはじめ、あら

          公共施設の削減の難しさ

          戦後から2000年頃までは、日本の人口は右肩上がりに増加してきましたが、今は人口減少の局面に入っています。 地方公共団体が管理する道路や上下水道等の生活インフラのほか、小中学校、図書館等の建築物は、人口減少の需要減により必要供給量も減少していきます。 今ある公共施設は、一時期に集中的に整備されたものが多いため、施設の老朽化もまとまって進んでいきます。 このため、地方自治体では、今後の公共施設の管理が財政的にも難しくなっていく状況にあります。 このため、総務省では、平成26

          大雨災害時の自治体の初動

          毎年、7月から9月までには、まとまった大雨により冠水等が生じた報道を多く見ます。 特に近年は、市街地で、短時間にまとまった強い雨が以前より多く降るようになったと感じます。 気象庁が示している全国のアメダス観測所のデータからは、時間雨量が50mmを超えるような短時間強雨の発生回数は、全国的に増加傾向にあるとされていて、1980年頃と比較して約1.5倍くらいに増えていると読み取れます。 大雨時は、降る場所が郊外なのか、市街地なのかによって、想定される対応が異なります。 市街地

          災害時の道路アクセスについて

          災害時のアクセス道路として、緊急輸送道路という路線の位置付けがあります。 緊急輸送道路は、地震等の災害時に、発災直後からの避難路や応急活動のため、救急車両や物資輸送車両等の通行を確保すべき路線として位置付けられた道路のことを言います。 緊急輸送道路の指定は、平成7年1月に兵庫県で発生した阪神淡路大震災が契機になりました。 阪神淡路大震災では、被災地域の主要なアクセス道路である阪神高速道路の倒壊や、沿線建築物の倒壊により、主要道路が通行不可となり、通行可能な道路にアクセスが

          災害時の道路アクセスについて

          未就学児の公園での遊び方

          今年の春は、風が冷たく、15℃未満の肌寒い日が続いたかと思いきや、急に25℃近くまで気温が上がって暖かくなるなど、気温の上がり下がりが大きいです。 少しずつ暖かくなってきているので、外を出歩く人が増えてきたと感じます。 今日は、太陽が出てポカポカ陽気だったので、朝から子供を連れて公園に行ってきました。 私の子は今年で年中になる年齢です。 私の子は、昨年までは、主に幼児向けの遊具で遊んでいましたが、今年は、もう少し適齢があがるような遊具で遊べるようになりました。 ただ、壁な

          インフラ管理における地方自治体職員の減少について

          以前に、民間会社の給与アップ等に起因して、公務員人気が低下し、新卒採用の定員割れが多くの自治体で起きていることと取り上げられていました。 さらに最近は、若い世代の離職が増えていることがニュースで取り上げられています。 自治体に勤めている私の感覚でも、以前より離職が増えていると感じます。 このような状況のなかで、職員の減少がインフラ管理にどのような影響を及ぼすのかを想像してみます。 職員数減少の影響 地方自治体で職員数が減少するとどんな影響があるのか、ChatGPTに聞いて

          インフラ管理における地方自治体職員の減少について

          年度はじめの人の入れ替わりで意識したいこと

          新年度に入ったのが昨日のことのように感じますが、早2週間が経ち、4月も半ばになります。時間が経つのは早いですね。 私が勤めている自治体では、定期の人事異動が4月にあり、毎年この時期は、人の入れ替わりがあるため、心機一転という雰囲気が出てきやすいです。 ただ、私の経験上、心機一転でやる気を全面に出し過ぎると、新しい人達の環境では、空回りしやすいと感じます。 まわりの人にとっては、とっつきにくい印象を与えてしまいますし。 自分の上司になる人に対しては、最初に空回りをすると、

          年度はじめの人の入れ替わりで意識したいこと