#青春
くちびるまで0.5ナノ秒[ショート小説]
今日ものんびり布団を出て、自転車で大学に向かう。まず最初に学食でお昼のサバ定食をほおばる。研究室に向かうのはお腹が満たされてから。卒業論文の実験をするためだ。
研究室に着いて、お気に入りのマグカップで紅茶を淹れる。居室の自分の席に座り、背後に座る同期と背中越しにパソコンガジェットについて語り合う。あ、新しいキーボードが出てる、買うか買うまいか。アニメ新番組の情報をチェックして、どれを観るか選ぶ。
赤帽タッチ![ショート小説]
異質なものが出現すると、人はそれを「穢れ(けがれ)」とみなす。異質なもの自体を排除しようとすることもあれば、見たり触れたりして穢れを受けてしまった(と感じる)自分を清めようとすることもある。
風邪は誰かにうつせば治る、みたいな昔からの考えも同じものなんだろう。
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小学生の頃、県道の大通り沿いで時折小さなトラックを見かけることがあった。それは白地に