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【うつ病日記 9】うつ病の三大妄想

※自傷行為に関する記述があります。苦手な方は閲覧をご遠慮ください。


6/23/2022

全部やめてみた。
インターンもバイトもサークルも。
なんの予定もない毎日。
何かが変わったのかどうかは、正直わからない。


相変わらず、胸の痛みは消えない。
それを無くしたいがために痛む心ごと殺してしまいたいという気持ちもなくならない。それを押しとどめるのは、結局、私がいなくなったら悲しむ人達の存在だけ。

楽しかったころを思い出すと辛くなって、もうそんなふうに笑えることはないんじゃないかと感じる。昔の写真を見ると、自分じゃないように感じて気持ち悪い。

自傷行為はひどくなる。
最初は、「いいな」という純粋な気持ち。少しだけなら、とハサミで切ってみたけど、思ったよりも切れなかった。色々試していくうちに、もっと、もっと、と思うようになっていった。最近は、血がみたい。切って満足すると、これを知ったらお母さんが悲しむと思って、罪悪感が心をいっぱいにする。

ごめんなさい。ごめんなさい。
と頭の中で声がする。でも、ふと自分の傷口を見ると、気持ちが安らぐ。そして、胸の痛みも、傷口がヒリヒリすると和らぐ気がする。

昨日は、手首の傷がとうとうお母さんに見つかって、夜頭を撫でてもらえなかった。もう見放されるという不安、ダメと言われたのにやってしまった罪悪感でもうこのハサミを握った右手ごと切り落としたくなる。罰として、もっとちゃんと傷つけたい。でも、そうしたらもっとお母さんを悲しませることはわかっている。やっぱり自分が2人いるみたいだ。

こうして色々考えていたらまた胸が痛むけど、手首の赤い4つの傷口を見ると、なぜかほっとする。





世界から断絶されたいと感じる。
狭くて暗いところにいきたい。
1人になりたい。

お母さんに負担をかけるのが嫌だ。今は、一時も目を離せない状態だと自覚している。そんな自分が嫌で、入院した方がいいんじゃないかと思う。でも、入院にはお金がかかるし、気分が「まし」なときは、家族といられるこの家をでるのは嫌だと感じる。
気晴らしに色々しようと言われるが、お金がかかるのは嫌だ。自分は稼いでないのに、お金なんか使えない。病院や薬も、本当は嫌だ。




うつ病には、「三大妄想」と呼ばれる症状があります。
自分が大病に侵されていると考える心気妄想、自分が大罪を犯してしまったと考える罪業妄想、そして十分にお金があるのに貧困状態にあると考える貧困妄想の三つです。

この頃の日記にはこれらの妄想癖がよく現れているな、と感じます。
うつ病というのは、その最中にいると「自分だけが」とか、「こんな辛いこと他にない」と信じ込んでしまいますが、乗り越えてみて客観視すると、意外と型にはまっていることがわかります。

陳腐に聞こえるけれど、その苦しみは「一人じゃない」
そう、うつ病と闘っている人たちに届けたい。

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