なぜ数寄屋(茶室)に取り組むのか…
平成21年古民家鑑定士資格の創設とともに教本を執筆しています。当時のイメージとして、古民家=庶民の住むお家で全国に沢山残っている素朴な日本家屋…柱の太い農家住宅や、書院造りの武家屋敷や庄屋住宅のイメージが頭の大部分を占めていました。
柱や梁の太さこそ地震大国で、湿気の多い日本の機構風土に合わせて先人たちから引き継がれてきた伝統住宅だと。
無論間違いではありません。しかし古民家についてずっと学んでいる中で柱の細い町屋などの古民家の魅力にも惹かれてきました。数寄屋も都会の中での洗練した日本の住まい。数寄屋の頂点は「茶室」だろうなと。
古民家解體新書、古民家解解體新書Ⅱと教本を書き直し、最新刊である古民家の調査と再築でもメインの内容は柱の太い骨太の農家住宅が中心です。古民家の調査と再築のP98には書院と数寄屋という項目で茶室についても少し書いていますが講習では残念ながら飛ばされているページです。
当時の私も茶室については語れませんでした。縁あって茶道を習い始め、茶室を手がけるようになり、気がつけば茶室専門の設計事務所でもいいかな…と思うぐらいにはのめり込みました。
茶室を手がけて思うことは、日本の伝統文化は茶室など数寄屋で行われることが多く、日本の伝統文化を未来に継承していくには茶室建築の日を消してはいけません。
茶室のことを多くの建築関係の方に知っていただき、伝統文化と結びついた伝統住宅を残していくために…得意分野である資格制度で全国の仲間を増やしたい。
そんな思いで今年の1月に一般社団法人茶湯住宅推進機構を設立し、茶湯住宅プロデューサーなる資格制度をスタートさせました。
骨太の農家住宅を中心とした古民家
線の細い日本人らしい感性を感じる侘び寂びの数寄屋(茶室)
その両方の知識と見識を多くの人に持っていただき、建築の視点で、日本の伝統文化を未来に引き継ぐ仲間を増やしたいと思っています。
ニッチだから…
そう言われますが、それは戦後の欧米文化と効率を求めることに一生懸命だった私たち日本人がニッチにしてしまったんだと思います。ニッチであるなら逆にこれから消えるのか、増えるのかのどちらかしかありません。
古民家もそうでした。その素晴らしい価値に気づいたのは日本人よりも外国人でした。アレックス・カー氏しかり、カールベンクス氏しかり…茶室もアフターコロナでインバウンドの来日が回復すれば、クールジャパンとして見直されるんだと思います。
茶室を学ぶことは日本文化の真髄を考えること…そんな気がしてます。
11月全国6会場で茶湯住宅プロデューサー講習開催します。ぜひお越しください。こちらからお申し込みいただけます。https://1510.or.jp
11月6日(月)
TKPガーデンシティPREMIUM田町 カンファレンスルーム4F
東京都港区芝浦3丁目1 Msb Tamachi 田町ステーションタワーS 4階
11月7日(火)
TKPガーデンシティPREMIUM仙台西口 ミーティングルーム5E
宮城県仙台市青葉区花京院1丁目2−15
11月8日(水)
TKP名鉄名古屋駅カンファレンスセンター ミーティングルーム9G
愛知県名古屋市中村区名駅1丁目2−4 名鉄バスターミナルビル 9階
11月13日(月)
TKP新大阪ビジネスセンター カンファレンスルーム4A
大阪府大阪市淀川区西中島5丁目13−9
11月14日(火)
TKPガーデンシティPREMIUM広島駅前 ミーティングルーム5B
広島県広島市南区大須賀町13−9
11月15日 (水)
TKPガーデンシティ博多新幹線口 4-B
福岡県福岡市博多区博多駅中央街5−14 福さ屋本社ビル
時間は全て共通で、
13時 受付
13時半ー15時半 講習
15時半ー16時 終了考査となります。
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