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古民家再生

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古民家鑑定士の資格創設時に教本を書き始め、気が付けば古民家の専門家と呼ばれるように…どうせならとコミンカニストという称号を名乗り始めました。古民家の雑学や古民家再生のことなどを綴… もっと読む
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#伝統構法

三和土

三和土

三和土と書いてタタキと読みます。赤土に石灰とニガリの3つを混ぜるからこの漢字になったそうです。土だけでは固まらないので石灰とニガリを混ぜてひたすらトントンと叩いて締め固めていきます。固まるとコンクリートのように固くなります。昔のコンクリートです。

最近は余りしない工事なので若い職人さんにやり方を伝えながら技術の継承をしていきます。

お茶室独自のものとして塵穴があります。塵穴は庭師さんと左官屋さ

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古民家のインスペクション調査

古民家のインスペクション調査

古民家再生総合調査報告書
愛媛県松山市で住宅の設計事務所をしていますが、もう一つ一般社団法人住まい教育推進協会で会長として古民家鑑定士という資格のテキスト作成や、古民家鑑定士が実施する建物調査(インスペクション)の結果を取りまとめた「古民家再生総合調査報告書」の作成をしています。大体常に全国の古民家10件ほどのデータを抱えているので古民家鑑定、古民家床下インスペクション調査、伝統耐震診断の3つのデ

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古民家は調査してから直して下さい。

古民家は調査してから直して下さい。

古民家の調査と再築という古民家のインスペクション調査のための書籍を執筆しています。これは内閣府認可一般社団法人職業技能振興会の古民家鑑定士という資格をはじめいくつかの伝統構法耐震の建物の調査や改修のためのテキストとして使って頂いています。古い建物を直す際には初めに建物の劣化や耐震を詳しく調査して現状の問題点を明確にすることをおすすめしており、古民家鑑定士は調査する方法や調査項目を学んでいただくこと

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