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古民家は調査してから直して下さい。

古民家の調査と再築という古民家のインスペクション調査のための書籍を執筆しています。これは内閣府認可一般社団法人職業技能振興会の古民家鑑定士という資格をはじめいくつかの伝統構法耐震の建物の調査や改修のためのテキストとして使って頂いています。古い建物を直す際には初めに建物の劣化や耐震を詳しく調査して現状の問題点を明確にすることをおすすめしており、古民家鑑定士は調査する方法や調査項目を学んでいただくことを目的とし、平成21年に生まれた資格です。

愛媛においては建物の調査自体をご依頼いただいてさせてもいただいています。実際に自分で調査することを通じて書籍の中身もブラッシュアップしています。

昨日は2年前に古民家鑑定をさせて頂いたお客様。報告の中で近いうち雨漏りの可能性が高いですよと指摘させて頂いた場所が雨漏りしたそうです。

知り合いの大工さんの紹介で屋根葺き替えの見積もりは取られてるそうで内容を見て欲しいとので当時の資料を引っ張り出してお伺いしました。

ちゃんと覚えていて頂いたことも嬉しいですし、屋根の葺き替えもさせてくださいと言えばお仕事になったかも知れませんが、ちょこちょとした修繕などを長年頼まれている大工さんの紹介の業者さんでした。仕事的には難しいものでもないのでさせて頂く方が当然ありがたいのですが、お客様のお付き合いもあるので今回は工事内容の確認と確認して欲しいことだけをお伝えし、お仕事をさせて頂くのはやんわりとお断りさせて頂きました。

義理とお付き合いは大事、不義理をお客様にさせるとやがて自分にも回ってくると思っています。無論お客様とのお付き合いも大事なので、また別の機会に小さな工事でもいいので何かさせていただけたらいいな…と思っています。

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