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マーケティング

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2018年7月の記事一覧

強いからかっこいいのか、かっこいいから強いのか——。 "弱い"と"ダサい"の因果関係

※この記事内で使用する「かっこいい」や「クール」、「ダサい」または「センス」などの表現は、全て私の美的感覚に依存し、数字上には表れないものである。よって、私が「かっこいい」と表現するものが、一部には「ダサい」と映る可能性があり、文章で扱うには極めて相性が悪いテーマであるということを前提に読み進めていただきたい。 そしてこの記事が「センスのある人間が勝つ世界」を書いたものであるということも——。 * ■"弱い"と"ダサい"の因果関係2016年、欧州を中心に15程度の国と地

八幡屋磯五郎-マーケティングトレース-

本日のマーケティングトレースは長野県の七味唐辛子メーカー、八幡屋磯五郎。「変わらない」と思われる為に、あえて「変わる」フレキシブル経営の分析をしていきます。 ※カンブリア宮殿の放送を元に分析していきます 4P分析 特筆すべきフレキシブルなポイントは2点 ①化粧品やスイーツ(唐辛子アイス)など今までにない領域の商品への挑戦 ②店舗特注の七味唐辛子を製造 2点目の店舗特注の七味唐辛子の製造依頼が来るのは、やはり自社で栽培している高品質な唐辛子で多くの支持を集めているとい

ブランド・バリューとは

ブランド・バリューとは、noteチームが重んじる「価値」を言語化したものです。noteチームがとるべき行動に悩んだとき、これらのバリューを思い出し、バリューにかなうアクションを考えてみましょう。 私たちnoteチームが大事にすべき「価値」は以下の6つです。 noteのBrand Value ・クリエイター視点で考えよう ・ユーザーと対話をしよう ・多様性を後押ししよう ・大きな視点で考えよう ・まずは素早く試そう ・なすべきことをなそう クリエイター視点で考えようnot

マーケティングトレースの型を3つに分類してみた-トレースの参考になる記事まとめ-

マーケティングトレースをやってみたい!けど、まとめ方がわからない・・・という方に向けた記事を書いてみました! マーケティングトレースという言葉を使っていなくても、参考になるマーケティング分析がたくさん出てきています。(本当に恵まれている時代!SNS万歳!) 自分も日々、みなさんの分析・トレース記事から学ばせてもらっています! 様々な分析記事を読んでいるうちに思ったこと。マーケティングトレースのアウトプット方法は3つに分類できるのではないか?ということ。 トレースの型を

仮説/データドリブンで企画を立案し検証していくためのフレームワーク

自分やチームがきちんとデータに基づいて仮説を構築し、その仮説に基づいて施策を立案し、それを検証していく思考ができるようなフレームワークを作ってみました。 イケてるテック企業というのは例外なくエンジニアやデザイナーなどの創り手がイキイキしています。そして、彼らがイキイキしているためにはメンバーからの理不尽なオーダーがない状態、つまり全ての議論や意思決定がデータや仮説を起点にしてなされている状態が必要だと思っています。 自分はMESONという「3DモデルのGoogle」のよう

マーケティング課題と渋滞の意外な共通点

ふと前職のシゴト(まちづくりコンサル)と現職のシゴト(マーケティングコンサル)に共通点があるなと思いながら、ツブやいたのが下のツイート。 図示してくれってツイートですが(笑 要するに・・・ ・『部分最適化』に加えて『全体最適化』の視点が必要 ・渋滞(課題)は『広げる』『追加する』『誘導する』の3つで解消 ・出発点と目的地までの経路(消費者行動)を俯瞰 道路網が複雑な日本は、道路を線でなくネットワークで捉えて、エリアで渋滞解消を行っていく必要があります。 (昔、車や人の

なぜ、日本のブランドは負けるか

私が、様々な国で様々な企業、政府組織、商品のブランドを手がける中で、よくある負けパターンを、学術で説明しているものがあるので、そのシェアです。 ここ3年ほどは、ブランドコンサルティングの開始や、ブランド系講演に登壇するたびに、基礎ブランド論の一部として、『The Pepsi Paradox』について話します。皆さんはご存知でしょうか? 時間のある人は、私の要約より下記を見てもらった方がいいと思います。 参考1:How the Brain Reveals Why We Buy