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前厄メモリー:虫垂炎(盲腸)2...診断確定

続きです。
朝から悪化し続ける腹痛に観念し、
会社近くの内科医に行くと、大学病院を紹介されました。

同僚に捕まえてもらって乗り込んだタクシーでは、もう耐えられなくなってきた痛みとの戦い。
ふーっ…ふーっと深く息を吐き、とんでもない痛みに耐えるしかできない自分がいた。救急受付は3階と聞いて絶望した。

病院につくと、タクシーの運転手さんが気を遣って、すぐに車いすを持って来てくれた。(ありがとうございます、あの時はちゃんとお礼が言えなくてごめんなさい)

病院について熱を測ると、ふつうに熱があった。
痛みで熱っぽさになんてまったく気付かなかった…。一応コロナの検査もされたが、その状況を見て、もうお医者さんも看護師さんも「虫垂炎ほぼ確」と思っていたと思う。

血液検査の結果、炎症反応があることが確認されると、痛み止めの点滴が始まる。めちゃめちゃ効いた・・・・・・・・・

そうしてとんでもない痛みがちょっと楽になると、

(こんなおおごとになって…便秘だったら…)

という不安がまた蘇る。
中学生の時に便秘で病院にかかったトラウマが忘れられない。


CT検査をすることになった。

医者にとっては、
”緊急手術 か 否か”
を確認する検査。

私にとっては、
”盲腸 か 便秘か”
を確認してもらう検査。

CT検査の直前、点滴経由で造影剤が注入されたわけだけど、これが怖かった。点滴経由で液体が入っていくと、それが体の中を巡るのがはっきり分かった。熱いものや冷たいものが喉を通る感覚が分かることがあるけれど、あれが血管の中で起きた。熱い液体が、左腕から胴体に流れ込み、胸のあたりから、下腹部へ広がる。下腹部に達すると、突然の尿意、のようなほぼ「漏らした」感覚があった。それも造影剤の効果らしい。
この時から、映画なんかでよくある注射での毒殺シーンがちょっと怖い。あんな感じで毒が回るのかな…

CT画像の確認。

「このちょろっとしっぽみたいに見えるのが、虫垂です。本来は、こういう画像に映らないほど小さく目立たない臓器なんですよ」

ネガ写真で映し出された私の内臓の中に、真っ白な太めのミミズみたいな臓器がひときわ目立って映っていた。

「うん。虫垂炎です。」

「あ~…(よかった~~~~便秘じゃなかった~~~~~!!!!)」

22時頃、診断が下った。
やっと同僚を解放してあげられた。本当にありがとう…

幸い、緊急手術を要するほどの状態ではないことから、当日翌日と抗生剤を点滴し、飲み薬でも抗生剤を飲み、一度炎症を抑えてから、2か月後に手術をしました。

「三連休放置してたら、たぶん緊急手術になって、術後の回復にももっと時間がかかっていたと思います。ちゃんと今日中に来てくれて良かった」

お医者さんは、とても優しかった。

本来なら、「薬で散らす」と言われるこの処方をして、手術をせずに終えることが多いそうです。ただ、実は、私、3年前にも軽い虫垂炎を一度患っていたことが分かり。
その時も薬で散らしていたことから、今回手術で取っておいた方が良いだろうということになりました。

軽い炎症でも、繰り返すことで、周囲の臓器と癒着しやすくなったり、悪化した時に大変なことになりやすいと言う理由だそうです。

お医者さんの言う事を聞くタイプなので、大人しく手術しました。

前厄、しんどかったな。
でも、便秘じゃなくて、良かったです。

……と思っていたのはこの時まで。
手術、しんどかったです。

手術のことは、また今度記事にしようと思います。

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