地図⑥【静岡県浜松市】3つ目のパラレルワールドの地形、歴史、科学

静岡県浜松市[2019(平成31)年2月9日(土)]

今日は、大学でお友達になったカンナさんと新宿にランチに行った。

カンナさんは静岡県の浜松出身で東京に来てからまだ新宿の高層ビルから展望したことがないというので、高層ビルの長めのいいパスタ屋さんで東京一望しながらランチした。

富士山が小さく見えたので、
「富士山見えるよー見てみなよー」
と窓際に連れて行って風景を見せたが、

そういえば、カンナさんは浜松出身だったと思い出して、
「浜松からなら、すごく大きく見えるから、東京から見えるあんなに小さな富士山じゃ迫力ないね^^;」
と言った。

「どういうこと？」
とカンナさんが聞き直してきたので、
「浜松から見える富士山って、すごく大きくていいよねー^^」
と言ったら、すごく不服そうに、
「浜松からの富士山は、このくらい小さくしか見えないのよ。東京から見えるのと同じ大きさだよ」
と言う。

東京から見える富士山

「ん？こんなに小さく？」
「そう、距離的にも、東京から富士山と、浜松から富士山は同じくらいの距離だもん」
という。
「ーそんなこと、ある？え？そうなの？富士山が小さくしか見えないの？」
頭の中で、浜松から見えた富士山を思い起こすと、大きくそびえる富士山に違いないのだが。

でも、あまりにも真面目な顔できっぱりと言われたので、これ以上この話はしてはいけない気がして、
「そうなんだあ」
と笑って、その話はやめた。

カンナさん、いつもは明るく笑顔だけど、今日は、なんか、大人しくて、しんみりしている感じ。
病んでしまっているのかなあ、大丈夫なのかなあ。

顔色伺いながらも、その後は変な言動がなかったので、ボクの中で、何か勘違いしていたのかもしれないということにした。

静岡県の浜松市は、親戚がいるので、物心つく前から年に何回も遊びに行っている場所である。
新幹線、自動車、バス、在来線でも行ったことあるので、大体の距離感は判っているつもりなのだ。

浜松に行ったら浜名湖に寄って、浜名湖インターからは大きな富士山が見える。
富士山は静岡県と山梨県の間にあるから、富士山がとっても大きく見える。

家に帰っても、浜松のカンナさんの言動が気になったので、家族にこのことを話した。
そうしたら、母殿から、
「東京と富士山、富士山と浜松が同じ距離って、そんなわけないのに、納得したの？」
と笑われてしまった。

遊びに来ていた従姉妹が、
「あー、それ、横浜に住んでいるって言っていたのに、よくよく聞いたらS市だったっていうヤツでしょ。つまり、その人は、浜松よりずっと遠い田舎に住んでいるのに、浜松に住んでいるって言っているんだって。きっと富士山からも遠いとこ」
と言うので、ボクは、
「カンナさんがそんな嘘言う必要ないでしょ」
とほっぺを膨らませると、母殿が、
「あなた、私たちには「マンデラ効果」とかわけのわからないこと言っているのに、その子には話さなかったの？それなんじゃないの？」
と言った。
父殿が、
「お友達の浜松は富士山から遠いのだね」
妙に感心していると、

ケイトくん、
「マンデラ・エフェクトだー、オモシローイ」
とはしゃいで、一同
「わはは」
と笑って、それでその話題は終わった。

何だか腑に落ちないまま、一人、しかし、もしかしたら、って思いながら、習性になっているパソコンの地図検索で、富士山の位置を確認してみた。

あれ？
浜松が無くなっている！
静岡の隣、大井川渡ってしばらくしたら、天竜川があって、そこにあるはずなのだけど、静岡の隣にない。
浜松で検索したら、なんと愛知県の県境あたりにある。
静岡から、かなり離れたところ、静岡県の隅っこに移動してしまっている。

豊橋を少し行くとすぐに浜名湖になっている。
名古屋から浜松がとっても近くなった。
うわー、本当にマンデラ・エフェクト！

浜松と富士山と東京

確かに、東京と同じくらいにしか富士山が見えない距離である。

彼女は疲れているわけでも、病気でも無かった。
彼女とはパラレルワールドに来る前から友達なのに、こっちの世界の人だったのだ。
カンナさんとは久しぶりに会って、一昨年前の話もしているのに。
疲れているように見えたのは、どうしてだろう？
ここの世界の人は、前の世界の人たちより疲れているのだろうか？

話がなんだか噛み合わないことがあったら、マンデラエフェクト なのかもしれない。