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小松雨暗のリズムエッセイ

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書きたいテーマでリズムエッセイを書いています。 【リズムエッセイとは、小松雨暗の造語。構成を気にせず、勢いで書く書き方】
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記事一覧

命拾いの本質

守護霊的存在が警告してくれたので助かった、とか、ある偶然のせいで助かった、といような話は、それを見聞きした周囲の人の、羨ましいです、とか、ご先祖の徳で守られているんですね、という大合唱とセットであることが多い。 でも、それはどうなんだろうと思う派。 みんな、自分の凄まじい運の良さを棚に上げて、かろうじて地獄に仏状態で生きている人の慎ましいラッキーを持ち上げるなんて、ある意味、悪趣味、嫌味。 内臓が健康である人が、内臓の存在をいちいち認知しないように、ほとんどの人には、先祖

子育てて悩んでいる友達へ

もう、みんなわかってることだと思うけど、マジで比較には意味がないです。 自分の足りないと思うところについては、他の人の中に見つけやすいけど、自分が充分満足するだけ持っているものについては、意識に引っかからないだけですよ。 こんなことを言っても、どうしても自分の心配事について比較して苦しんでしまいますよね。それは、私も人間だから、すごくよくわかるんだけど、やっぱり何の解決にもならないんですよ。 比較で悩むということは、つまり変えようのない家族や職場の人といった自分の周囲の人

子育ての愚痴

自分は、結婚もしていないし、子供もいない。 もとから、そういうことに対する思いは、他の女性より低かったことは認めるが、驚くべきことに、30代後半の頃は、こんな私でも苦しんだ。 結婚できない相手と付き合っており、身体的理由で子供もできないことはわかっていた。その状況を理解しているのに、焦るのである。 結構、苦しかった。 人と違う幸福感を持っていても、自分の子孫を作れないということには、心が激しく翻弄された。我ながらびっくり。 まあ、それも、完全に産めない年齢になれば、落ち着きま

開いている襖

近所の奥さんであるAさんが来てくれたことは、初めてのことで嬉しい。 私が茶器を用意しようとしていると、留守の間のことを話してくれる。 「なんか変な音がするんだよね」 ああ、と私は頷きながら、茶器を探す。この家の変な音やらラップ音やらはもう慣れっこだ。 来客用の茶器はここのハズだけど。 あった。それを取り出す。 「それで、なんだろうと思って寝てみたら、窓に手形が沢山あるの」 え?手形?にしても寝るって・・・ああ、和室か。 「どこにあるんです?」 「消えた」 「消えた?」 「そう

とことん選択を迫られる

 人生を一番良く表すのは、ゲームだろう。  つまり、演算である。  あの分岐の塊。  昨日、録画を見終わってそのまま放置していたら、NHKの子供番組に変わっていた。ふと見ると、コンピュータのプログラムをやっている。分かりやすいように、コマンドは日本語だった。なるほど。今の子供は、ならば、人生が選択の連続、いや、選択しかないことに、割とすぐに気付くだろう。  例えとしての「人生は選択の連続だ」というのは、若いときから聞くこともある、ありふれた物言いだが、その文言で普通にイメ

イヤな記憶は成仏させる

 もう、20年くらい前のこと、H市の老舗料亭を利用した時のイヤな話をします。  その料亭は、過去に家族と利用したことがあり、料理はとても美味しく、素晴らしいものでした。その後、毎年お正月に利用するくらい、皆、気に入っていたのです。  ある日、遠くから知人を迎えることになり、私は、その料亭に知人を招くことにしました。早速二週間後の予約を電話でしました。知人がH市に到着する兼ね合いで、午後6時半に予約したかったのですが、その日は7時からしか承れないということだったので、それで

嫉妬フリーのニッチライフ

自分はよく人に、ちょっと変わっていると言われてきた。 それを自分は「面白い人」「ユニークな人」という肯定的な語感で受け止めてきた。女友達は本当に優しくて、笑顔でそう言って、本当にバカな私を慈しんでくれた。今でも感謝している。 ここ数年で、ようやくそれは、本当に変わっているということなのだと気づいた。初めてそれを認識した時、人間って自分の事はわからないって本当だと心底驚いた。こんな自分ですら、「あの人は変わっている」と思うような人はいたからだ。自分もその属性でありながら。

エネルギー

もう10年くらい前になるが、大雪の冬だった。 その日の仕事を終え、帰路の32キロを車で走る。 仕事より、毎日2時間かかる通勤に、命をかけている状況が、時々、馬鹿らしくなったりした。 除雪車が頑張ってくれていて、幹線道路は普段の半分に狭まってはいたが、走る事はできた。雪が降り、しかも道路幅がわからないところを走るのは、毎日のことだから慣れはするが、マジで命懸けだ。ただ、考えてみれば、雪の少ない晴れたアイスバーンの方が、やっぱり怖い。こっちの方が、滑らずハンドルが効くだけ、アク

54歳で学ぶ数学

放送大学のテキストを購入し、講義を録画して、隙間時間に勉強している。 「初歩からの物理学」の8割を去年、今年は「初歩からの数学」を独習中だ。 驚くべきことに、学生時代とは理解の質が違う。このことは、もっとよく自分の中身を確認してから、改めてその「正体」を見極めようと思う。覚書として書いておけば、絶対値なら、学生時代は自分なりに、マイナスなどの方向を考えない距離、というように覚えたと思うが、今は、「なるほど、円の半径だな」と考える。なんだそんなこと、と思われるかもしれないが、

17才のあなたへ

今朝、若いフォロワーさんに送ったDM。 色々あるだろうけど、頑張ってほしい。 ↓ 嬉しいですよ、少しずつ、あなたが前に進めて。 嫌なことを我慢しているほど無駄で良くないことはないです。 今、家にネズミが出ていますが、ネズミだって、居心地が悪いと思えば、すぐに動くし、逃げますよ。それが当たり前です。 せっかく、世界を楽しむために生まれてきたのに、苦しいことばかりでは、意味がありません。 そう言うと、すぐ一部の人は、だから、難民を助けなければとか、他の苦しい人も助けなければと

今朝の霧氷

とてもきれいでした でも、太陽が顔を出すと秒で消えていきます

先送り

薬剤師として働いていた数年前、とある薬を服用し始めた患者が、最近こういう事があると、確率としては10万人に1人で現れる副作用の症状を訴えた。 もちろん、気のせいもあるし、ただのタイミングの可能性もあるし、万が一の副作用の可能性もある。もちろん、問われれば、確率も話したうえで、説明する。患者の服用しようとする意志と、医師の処方意図を損なわないよう、細心の注意を払って説明する。ここまでの流れで、大抵の薬剤師は、その苦労を理解してくれるだろう。 今でこそ、そういう医師は少数派だ

冬の朝

寒 空 に ちらちらと美しく 枯れた雪        時        々        さ        す      淡くて弱い日の光

コロナの次

自分が、為政者なら、コロナの次には、コロナ罹患した身体でないと耐えられない環境を作り、最終段階とするだろう。 コロナワクチン接種者のみが耐えられる強力な致死的ウイルスをばら撒いたり、コロナ抗体を持つ者だけが耐えられる破壊光線で焼き尽くしたり。 人間ってそれくらいのことするだろうと思う。 恨みの念に囚われたらwww だって、20%強の国民には、恨みしかないでしょうwww SFですよ😄 追記★ ⬆️などと書いて、また色々見ていたら、あながち、冗談でもSFでもない気がしてきた。