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私の好きな映画監督③~デ・パルマ

皆さん、おはこんばんちは!

私の好きな映画監督シリーズその③は、ブライアン・デ・パルマ監督です。
 
この監督も、若い人は知らないだろうな~。

しかし、めちゃくちゃ有名という訳ではないですが、私を含めて一部に熱狂的ファンがいるというのは間違いないでしょう。


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デ・パルマ監督の作風

このデ・パルマ監督が撮る映画の主たるジャンルはサスペンス・スリラーで、ホラー要素も少し入ります。

そのジャンルのカリスマ的存在と言えばアルフレッド・ヒッチコック監督ですが、デ・パルマ監督もヒッチコックに多大な影響を受けているんですね。

とにかくデ・パルマ作品には、ヒッチコック映画を模したシーンがたくさん見られます。いわゆる「パクり」と見られがちですけれども、ここまであからさまであれば、それはもう間違いなく「オマージュ」なんです。

ヒッチコック好きであれば
「あー、これはあの映画の、あのシーンだ!」
と直ぐに気が付きますし、それがまた拍手したくなるほど見事なものですから、フリーク的なファンを生んでいるのだと思います。

それだけじゃなく、同時進行してるシーンを画面分割して見せたり、ひとつのシーンを延々と長回しして被写体の回りをカメラがぐるぐる回ったり、私たち観客がその場にいるかのような目線アングルなどなど、
「デ・パルマカット」
と呼ばれる凝りに凝った画像作りも根強いファンを獲得している要因でしょう。

そして、ここぞというシーンでは必ずスローモーションが使われ、デ・パルマ作品では「スローモーションになれば何かが起こる!」と思って間違いありません!

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プロフィール

では、デ・パルマ監督のプロフィールから。

生年月日:1940年9月11日

【主な監督作品】
悪魔のシスター (1973)
ファントム・オブ・パラダイス (1974)
愛のメモリー (1976)
キャリー (1976)
フューリー (1978)
殺しのドレス (1980)
ミッドナイトクロス (1981)
スカーフェイス (1983)
ボディ・ダブル (1984)
アンタッチャブル (1987)
ミッション:インポッシブル (1996)
ミッション・トゥ・マーズ (2000)

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「キャリー」

私とデ・パルマ監督の出逢いは高校生の時。
「キャリー」というホラー映画が面白いという評判で、映画館に観に行きました。
それが、フリークになるきっかけだったのです。

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とにかくこの「キャリー」には、度胆を抜かれました。

ストーリー展開はもちろん、先ほども言った凝りに凝った画像にも驚きました。

しかぁし!(笑)

何と言ってもスゴかったのは、そのラストシーン!

これはですね。ネタバレになるのであえて申し上げられませんが、一緒に観に行った友達と私が二人とも、あまりの驚きに椅子から転げ落ちそうになったくらいですから(笑)

「キャリー」は2013年にクロエ・グレース・モリッツ主演でリメイクされました。
ちなみに原作はホラーの神様、スティーヴン・キングです。

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「フューリー」

この映画も面白かった。

超能力(念動力)を持つ息子を諜報機関に誘拐された父親が、息子を奪還しようとするストーリーで、これもラストシーンが強烈な印象を残す映画でした。

初期のデ・パルマ作品の合言葉は「ラストシーンまで気を抜くな!」(笑)

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「殺しのドレス」

そしてそして!

私がデ・パルマ作品の中で最高傑作と推薦するのが「殺しのドレス」です。

※この映画は、欧米や日本でも上映反対運動が起きたくらい、ちょっと、いや、かなりエロチックなシーンとナイフを使った殺害シーンが過激です。

今から下に貼り付けるYouTubeの予告編映像の中でもそういうシーンがありますから、ローティーンの皆さんは観るのを遠慮するか、または親御さんに相談してから観るかどうか決めてほしいと思っています。

ただ、それらのシーンにはそれを描くための理由があり、この映画のテーマになっているのです。

その理由やテーマについては、動画リンクの下に書きます。
ネタバレになりますので、ここまで読んで「観たい!」と思った方は↑上の目次まで戻り、「その他のオススメ作品」の項目へジャンプして下さい。


「殺しのドレス」ネタバレ

この映画のテーマは「性同一性障害」です。

見た目の身体とは違う別の性別が心の中にあり、それに悩む人はたくさんいます。
この映画の犯人もその性障害で、しかもその上に多重人格でもあったのです。

分かりやすくアルファベットで書いてみます。

自分の中に存在する男A・女Bの2つの人格。その人格Aの男が、ある女性Cを好きになったことに嫉妬して、人格Bの女は女性Cを殺してしまうのです。

人を殺してしまうほど悩んでいる人はごくまれでしょうが、今では性同一性障害は「世の中にそういう人たちもいる」という理解が広がっていますね。

しかし、この映画が製作された1980年当時は、まだまだそんな理解は薄く、その時代にこの映画を撮ったデ・パルマ監督の勇気と英断は讃えられていいと思います。

この映画も、ラストシーンの印象は強烈です!

ただ、ある映画と「同じオチだ」とディスる人がいるのも事実ですが、私は描き方(もちろんスローモーション(笑))が大好きです!

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その他のオススメ作品

「殺しのドレス」以後も、面白い作品は目白押しです。

ジョン・トラボルタ主演「ミッドナイトクロス」は、音響技術者が偶然録音した事故の音で殺人犯人を追うという、テーマが面白い作品。

「スカーフェイス」は、アル・パチーノ主演のギャング・バイオレンス映画で、評価が高い作品です。

「ボディ・ダブル」は、映画の“替え玉専門俳優”が、隣の家に住む女性を望遠鏡で覗くうちに一目惚れし(これはヒッチコックの「裏窓」のオマージュ)、その女性が殺される現場を目撃して事件に巻き込まれ、自分も殺されそうになるというサスペンス。


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「アンタッチャブル」

その後は、テレビドラマのリメイク映画「アンタッチャブル」と、私ら世代には度ストライクの海外ドラマ「スパイ大作戦」をリメイクした映画「ミッション:インポッシブル」を続けて監督しました。

「アンタッチャブル」は禁酒法時代のギャング、アル・カポネと警察の闘争を描いていますが、最も有名なのは駅での銃撃戦。

赤ちゃんの乗った乳母車が階段をゆっくりと落ちて行くスローモーションで描かれていて、デ・パルマ監督の真骨頂シーンだと思います。

水道橋博士の映画特集番組でも取り上げられ、最初に書いた「キャリー」でのスローモーションシーンも含めてデ・パルマ監督は「スローモーションの名手」だと紹介されていました。

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「ミッション:インポッシブル」


トム・クルーズ主演で、今では大人気シリーズになっていますが、このシリーズ第一作を監督したのがデ・パルマです。

第二作以後は派手なアクションが売り物になってしまいましたが、私はテレビシリーズの「その後」を描いたテーマが秀逸な、この第一作が最も好きですね。


いやいや。
いま見返すと、これはこれでかなりハデなアクションシーンではありますが😆

映画の随所にデ・パルマらしい映像もあり、極上の作品に仕上がっていると思います。

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ということで。
ブライアン・デ・パルマ監督の紹介、いかがでしたでしょうか。

機会があれば、ぜひここで書きました映画のどれかを観ていただければ、ご紹介した甲斐があります。

ではでは、最後までお付き合い頂きありがとうございました。
また次回お会いしましょう。

また会えるから、この言葉が言えるんですよね。
ごきげんよう、さよならDestiny!

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