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発達障害

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アスペルガーなどの「発達障害」についての話です。発達障害という言葉がさらに適切な言葉に置き換わるのはいつか。キリストは高機能自閉症だったかなどについて書きます。
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記事一覧

ヘンな人2 ―ヘンな人も悩んでいる―

(読了目安2分)

前回の続きです。

「ヘンな人」のほとんどは他人を悩ませますが、ヘンな人本人も、多くは自分の「ヘンさ」に悩んでいます。

そこを理解している人は、「ヘンな人」に対面しても悩みはほとんどなく、むしろ共感や同情に意識が変わります。

人と人との出会いは、お互いに持っているもの(情報やスキルなど)を交換し、人類の知恵の平均を上げるためにあるはずです。

人類はそうやって、洞窟で凍える

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ヘンな人

(読了目安2分)

みなさんの周りに「ヘンな人」っていませんか? 
悪い意味の「ヘンな人」ではなく、「憎めない人」と言えばいいのか、悪意を感じない類のヘンな人のことです。

細かい定義は置いておき、「天才」と呼ばれる人や、「個性が強い人」は、「ヘンな人」と言われることがよくあります。

たとえばひとつの国を豊かにすることができるほどの天才がいても、周囲が「ヘンな人」としか見ることができない場合、集

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変人ではなく天才かもしれない

(読了目安2分)

たとえば野球やサッカーなど、肉体を動かす「運動」の場合、中学生でプロ並みの運動能力を持っていると、周囲からもてはやされ、スカウトされ、充分な環境で力を発揮することができます。

しかし頭を動かす「頭脳」の場合、プロ並みの頭脳を持っている中学生は、現在の日本の教育制度だと「プロリーグ」に入るどころか変人扱いされてしまい、充分な環境で力を発揮することができません。

プロ並みの運動

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誤解によるストレス ―文化の違いと発達障害―

(読了目安7分)

人間関係で心を乱され、ストレスになることがあると思います。
イヤな思いをいつまでも忘れられず、どうしていいのかわからないような状態です。
マスターもnoteでは偉そうなことを書いていますが、普段の生活ではいまだに心が乱れることもあります。
※もちろん20代のときよりはだいぶ落ち着いていられます

「相手には常識がない」

「相手が変わってくれればうまくいくのに」

・・・こんな

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アスペルガー 発達障害の話 2

(読了目安5分)

中世ヨーロッパでは、「悪魔がとりついた・魔女だ」などと言われ処刑された人がいたことや、日本では、「キツネ憑(つ)き」「憑依」などと言われ、祈祷師やお坊さんが活躍した時代があったことを知っていますか?

たとえば「キツネ憑き」は、人の人格や行動が急に変わってしまうという特徴があります。
昔は、「おはらいをしなければ!祈祷師を呼べ!」でしたが、今は、「解離性同一性障害」「てんかん」

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アスペルガー 発達障害の話 1

(読了目安7分)

みなさんは、「発達障害」という言葉を知っていますか?
細かい定義は別として、「アスペルガー症候群」や「ADHD」、それから、「高機能自閉症」「学習障害(LD)」などの言葉は、発達障害のひとつとされています。

学校や職場で
「KY(場の空気が読めない人)」
「フシギちゃん」
「感情の起伏が激しい人」
「注意力がない人」
「なにを考えているのか、わからない人」
などと呼ばれている

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