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読書記録。松浦弥太郎さんの『エッセイストのように生きる』を読んで

松浦弥太郎さんの『エッセイストのように生きる』(光文社)

友人が紹介してくれた本。
読みだしたら、どのページも、もれなく
「そうよね。書くとこんなにうれしいことがあるのよね」
と、共感の嵐……。

松浦さんは、こう書かれている。

「エッセイストという生き方」とは、なにかになるための生き方ではなく、自分はどんな人間になりたいのかを考える生き方です。
 日々の暮らしと自分自身をまっすぐに見つめて、よろこびや気づきという心の小さな動きを感じ、それを明確にできる生き方です。

『エッセイストのように生きる』p9

なんで、この本に、こんなに背中を押されたように感じたのか。

書こうとすることで私には
見えてくるものがたくさんあったし、
書かなかった頃より
丁寧に物事と向き合えるようになったし、
だれかに教えてもらうより
自分が見つけたものに確信をもてるようになったし、

「書く」ことで、もたらされるものは大きいと感じていたけれど
それ以上に、松浦さんの文章は

書くことで、人生はもっと深く豊かになる。

と思わせてくれる。

まだ多くの人がみつけていない「秘密」をさぐり、きづき、見つけ、言葉にしたものが僕が考えるエッセイなのです。

『エッセイストのように生きる』p27

この「秘密」という言葉がいいなと思う。
松浦さんが言う「秘密」とは、自分が発見した物事の本質。

だれかに正解を教えてもらうのもいいけど
これって自分にとって
こんな意味があるんだ……とか
他の人も知ると楽しいかも……とか
自分が気づく瞬間は、ピカッと光るような楽しさがある。

宝物のような「秘密」を発見して
言葉にしていけたらうれしい。
そういう希望を抱かせてくれる本。

紹介してくれた友人に、感謝を伝えたい。


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