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相談員です。
メンヘラについて定義を調べてみたのですが・・・。
メンヘラって言葉って明確な定義がない言葉なんですよね。そりゃそうか…いわゆるネットスラングですもんね。

メンヘラとは

「メンヘラ」とは、2010年頃からネットを中心に広まりだした言葉で、「メ
ンタルヘルス」という言葉に由来しています。この「メンタルヘルス」が、「メンヘル」→「メンヘラ」に変化したといわれています。

かつては心の健康に悩んでいる人たちが、スラングとして「メンヘラ」を使っていたそうですが、現在はもっと広い範囲で使われており、精神的に不安定な人や心に闇を抱えた人、自傷行為をする人なども含まれる言葉になってきています。

「メンヘラ=○○」という言葉の定義はないので、使用する際には注意が必要です。

セキララゼクシィ
メンヘラとは?意味から特徴・改善の仕方や向き合い方まで解説!

何らかの精神疾患を抱えている人や、抱えていると思われる人を指すネットスラング。特定の精神疾患を指すわけではなく、意味合いとしては曖昧である。2ちゃんねるのメンタルヘルス板において、「メンタルヘルス」を略して生じた「メンヘル」という単語から派生して生じた[1]。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』メンヘラ

他にもgoogleで「メンヘラ」と検索して上位に出てくるサイトを5つぐらいを拝見しましたが同じような説明が散見されました。

メンヘラの特徴

特徴についてもいろいろ書いてありました。その中でどこのサイトでも当てはまる特徴を上げたいと思います。

  • 感情的、感情の起伏が激しい

  • マイナス思考、ネガティブ

  • 自分に自信がない、自己肯定感が低い

  • 依存傾向(人やSNSに)→カマって欲しい、束縛

相談員個人として思うところはメンヘラは「病気・障害未満」みたいな一つのイメージはあります。メンヘラというの範囲が明確でない分、広い範囲をカバーする言葉だと思います。悩みの深さとか不安の強さとかって数値化できないじゃないですか?知能指数みたいに「ここからが知的障害です」とかないですし。
「心の悩みを持っている人が拗らせたり、認知が歪んだり、精神的に不安になったり」した人の総称=メンヘラ、という勝手なイメージです。
しかもそれが本人は自覚が無く、周囲の誰かしらを、傷つけたり、迷惑を掛けたり、「あれ?あの人おかしいな?」と思われたりすることで
他人からの評価として下される言葉だと推測します。

あと上記の4つの特徴ってループしますね。
マイナス思考→だから自分に自信を持てない→だから人にSNSに依存する
→そして感情的な時点でマイナス思考に拍車がかかる(浮き沈みが激しいから)結局どこかで、しかも自分で意識しない限り、このループは止まらない訳です。

あとは地雷女もメンヘラに当てはまりますね。
参考までにどうぞ↓↓
地雷女とは近づいてみたら面倒な性格だった女性のこと!特徴や対処法を解説 | Domani (shogakukan.co.jp)


メンヘラになる可能性は誰にでもある

大なり小なり、人生を送っていれば心の悩みはあります。コロナウィルスや今まさに起きているロシア・ウクライナ問題からの物価上昇。社会にストレスがまん延している以上、誰しもが不安を抱える社会なんですよね。
大きな事件で落ち込むこともあります。
逆に時間を掛けてちょっとずつおかしくなることもあります。

失恋、
恋人が浮気をしていた、
仕事で大きな失敗をしてしまった、
上司に相当怒られた、
自分の失敗で取引先との契約が打ち切られた、
家族関係がうまくいかない
子どもが思うように言うことを聞かない
嫁姑問題
とか上げたら切りがないです。ストレスなんて生きていればその辺に転がっています。
DV
いじめ
日常生活でもストレスを上げたら切りがないです。

メンヘラであることの自覚がないのが一番難しい

支援の世界で一番難しいのは「無自覚」です。相談員は就職や不登校、生活保護などディープな世界を渡り歩いてきました。その中で相談者と話していると「あれ、おかしいな」という違和感を感じるシーンはたくさんありました。メンヘラとはちょっと違いますが違和感の例です。

  • 年相応の学力が無い

  • 採用されてもすぐにやめてしまう。そしてこれを繰り返す。

  • 落ち着いて座っていられない

  • 受け答えはできるが、こちらの意図が全く伝わらない。

一見、ささいなことですがこの様なケースがずっと続くと障害や病気を疑ってみます。障害であれば障害者手帳は取れなくてもグレーゾーンを疑います。もしくは成育歴を詳しく聞いてみます。
相談者本人は「何をやってもうまくいかない」と思って相談機関を訪れます。ただ実はそれは病気だったり、障害だったりするケースもあるのです。
もしくは毒親に育てられた。そこまで行かなくても育ちに問題があるとか。
あとは「自分は病気ではない!」「自分は障害者じゃない!」と診断が下っているのに受け入れられないケースもあります。最初の面談のときに言わなくて何回か面談を重なていくと「実は・・・。障害者手帳持ってます」と話し出す人もいます。

例えがメンヘラから少しズレましたが伝えたかったのは
「本人が自分の特性を知らずに生きづらさを抱えている」といケースです。
メンヘラの方も「自分はメンヘラ」だからと認識していれば少しは改善できる、もしくは相談できるなどの手段を選ぶことができると思います。
DVの加害者の人とか自分がDVをしているって認識ないじゃないですか。
あれが認識していない最悪の例ですね。
メンヘラの人がいて対応に困っていたら、ある程度の心の距離を取りながら「誰かに相談してみたら?」と勇気を持って声を掛けて上げるのも一つの手です。その誰かは精神科でも、心療内科でも、カウンセリングルームでも、私たちメンヘラ支援専門相談員でもいいと思いますよ。

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