見出し画像

ビジネス書や自己啓発本は商法でありビジネスである

新社会人の方、ご就職おめでとうございます。
新部署へ転属となった方、ご栄転おめでとうございます。
今年で定年を迎えられる方、お勤めお疲れさまでした。

一般的なビジネスマンともなると、ビジネス書や自己啓発本を読むことに明け暮れる人もいるかと思います。勿論、読みたい方は読んで頂いて構いません。逆に、興味のない方は、無理して読まなくても良いと思います。

私としては、ビジネス書や自己啓発本にのめり込むのは、あまりお薦め致しません。というのは

本は売ることが至上目的である

に尽きます。著者や出版社にとって、売れないと分かってる本は売りたくありません。なぜならば売れなかった分の経費を負担しなければならないからです。印刷するまでの打ち合わせや校正にかかる費用、印刷費用、本屋までの運送費用や人件費、それらをすべて回収するには、本が売れなければなりません。誰かに本を買ってもらわなければなりません。

誰が本を買うのか?

買うのは、その本の見た目やタイトルなど、様々なものに惹かれた人などです。出版社は、その本が売れるようにするために、あらゆる手段を使ってきます。例えば帯を付けて、帯には「○○さん推薦」や「○○で生き残る!」「○○でのサバイバル術」と載せたりします。精肉店や鮮魚店でいうところの、値札シールの上にある「お買い得」や「旬モノ」のラベルと同じだと思ってください。
同じ豚肉100gで98円でも、値段シールだけなのと、「お買い得」表示があるのとでは、「お、買おうかな!」と思うのが違いますよね?(いろいろな事情で豚肉を食べられない方を除いては)

ビジネス書や自己啓発本に関して、私が最大の謎だと思っていることがあります。それは「決定的な1冊」が存在しないことです。ビジネス書や自己啓発本と一口にいっても、中身は時間管理術や対人関係、タスク管理術、ノウハウ本、問題管理、など色々な分野があります。それぞれの分野において「コレ」という決的的な1冊が、存在しないのです。

なぜでしょうか?

時代は常に変化するから?

では、過去のその時代には「コレ」という1冊があったのか?

答えは「No」です。どの時代にも「コレ」という1冊は存在しませんでした。「コレ」という1冊が存在しなかったから、次から次へと新しい本が出続けているのです。そして、それはこれからも永遠に続きます。

どの本も何らかの決定打に欠けた本である

そしてこの事が、出版社におけるビジネスとなっています。常に新しい本を出し続けることで、買い手を釣り上げているのです。出版社にとって大事なのは、本を売ることだけです。買い手が本を読んで何かを得るかどうか、成長するかどうかには、出版社は全く興味がありません。言ってしまうと、買い手がどうなろうと、出版社には知ったことではないのです。

ビジネス書や自己啓発本を読むこと自体は悪いことではありません。全く読まなくても、逆に読みすぎることも、悪いことではありません。しかし読むことで確実に言えることは1つだけです。つまり、出版社と著者が儲かる、ということです。

それでもあなたは、ビジネス書や自己啓発本を、読みますか?
(読むな、と言ってるわけではありません。念の為。)

ちなみに、大人の全員が全員、ビジネス書や自己啓発本を読んでるわけではありません。そういう書籍とは程遠いと思われる方(例えば土木建設業の方、林業・漁業・農業等の方、サービス業の方、運送業の方、電気技師や水道屋の方、町工場の職人の方、主婦(夫)の方など)もいらっしゃいます。
たとえば試しにあなたのお母様に「過去に何か自己啓発書とか読んだことある?」と聞いてみてください。果たして何人のお母様が「ある」と答えるでしょうか。だから、ビジネス書や自己啓発本を読まなかったからといって、それが悪いことではないのです。

ビジネス書や自己啓発本を読む・読まないは、個人の自由である。
ただし読んでも読まなくても、死ぬことはない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?